概要
七草家は、「魔法同時発動の最大化の研究」を行っていた魔法技能師開発第三研究所の「三枝家」が、途中で「対集団戦闘を念頭に置いた魔法の開発・研究」を行っていた魔法技能師開発第七研究所に移籍して「七草家」となった家系[Ⓝ劣-12-290,17-8]。
四葉家とは違って社交的な家柄[Ⓝ劣-3-357,15-199]。
「三枝」が「七草」となったのは十師族の秩序が定められる以前のことで、九島烈が十師族体制を提唱したときには既に「七草家」であり、二十八家の中でも頭一つ抜きん出た能力を持っていた[Ⓝ劣-12-290]。
十師族結成以降、その枠外に落ちたことが一度も無い名門で[Ⓝ劣-5-325]、特に多数の優秀な魔法師を輩出することによって[Ⓝ劣-3-205]、四葉家と並び立つ「日本魔法界の双璧」と見なされている[Ⓝ劣-1-27,2-267,3-203・205,9-35,17-267,19-118,21-102]。
ただし、「七草家は数に物を言わせた政治力で、四葉家と肩を並べているように見せかけているだけであり、魔法の実力は四葉家が抜きん出ている」と見る向きもある[Ⓝ劣-21-38]。
「七草」の名は伊達ではなく、特殊鑑別所に無理を通したり[Ⓝ劣-6-]、使用制限が課せられている魔法の緊急使用の責任を引き受けることもできる[Ⓝ劣-7-101]。
それだけに、いい加減な憶測を口にできるものではない[Ⓝ劣-7-104]。
事業等
ベンチャーキャピタル経営を表向きの生業としている[Ⓝ劣-17-7・238]。
また、大手電機メーカーの業界団体である国内第2位の軍需産業グループ(企業連合体)に、七草家が深く食い込んでいる[Ⓝ劣-11-121]。
閉鎖した旧第七研とは別に、七草家が設立した魔法研究所が存在する[Ⓝ劣-13-122]。
魔法技能
七草家は第三研の最終実験体だったが、第七研への移籍により、その開発テーマである群体制御魔法を獲得した[Ⓝ劣-12-290]。
第三研の成果である多種類多重魔法制御の成果を会得して第七研に移籍したので、七草家の魔法師にとっては、高等魔法であってもダブル・トリプル程度の多重発動(マルチ・キャスト)は困難ではない[Ⓝ劣-12-353]。
「苦手が無い」こと、どんな魔法にも向いていて適性があることが七草家の魔法師の特徴で、真由美のように得意不得意がはっきりしていることのほうがむしろ例外である[Ⓝ劣-13-258]。
戦力
七草家の子供たちで最強の魔法師は真由美である。これは兄弟姉妹の間では実証されていることで、香澄と泉美は二人掛かりでも、乗積魔法を使っても勝てていない[Ⓝ劣-26-145・159]。
魔法力の面では孝次郎がトップで、真由美と智一が同じくらい[Ⓝ劣-19-134]。 弘一と真由美のどちらが強いかは不明[Ⓝ劣-26-145・159]。使用人トップの実力者はおそらく名倉[管推]。
周公瑾との交戦に際して、名倉は「私一人で十分」「当家の者たちでは犬死に。足手纏い」と述べており、これを弘一も否定しなかった[Ⓝ劣-14-211・212]。
真由美は、七草家には手駒の魔法師が多いことについて、「数だけは多い七草家」と皮肉な捉え方をしている[Ⓝ劣-9-129]。
香澄や泉美も、家の実力に残念さを感じている節が見られる[Ⓝ劣-26-136・137]。
2096年の吸血鬼事件では、七草家と協力関係にある魔法師の多くが被害に遭った[Ⓝ劣-9-130]。
2097年の光宣の2回目の襲撃の際には、七草家の魔法師たちは全く役に立たなかった[Ⓝ劣-28-81]。
救護部隊を保有している[Ⓝ劣-26-145]。
吸血鬼事件の反省を踏まえて、七草家では2096年ごろから、知覚系魔法の術者発掘に努めている[Ⓝ劣-30-51]。
諜報力
七草家は、国防軍情報部防諜第三課に影響力を有している[Ⓝ劣-11-100・101・121]。
弘一は、司波深雪が司波深夜の娘であることは、以前から確実視していた[Ⓝ劣-17-39]。また、2096年初頭の時点で「司波達也が四葉家の縁者であることも察して」おり[Ⓝ劣-11-63]、2097年初頭には灼熱のハロウィンの術者である可能性が高いという報告も得ている[Ⓝ劣-17-39]。
家内の統制
名倉が真由美に極秘情報につながるヒントを与えていた[Ⓝ劣-15-33・34]ことから、達也は「弘一は部下を掌握しきれていない、もしくは七草家には真の腹心がいない」という可能性を考えている[Ⓝ劣-15-34]。 箱根テロ事件当時の七草家の動き方から、「七草家の内部は上手く統制が取れていないのかもしれない」と達也は考えている[Ⓝ劣-21-277]。拠点・資産
本拠地
旧東京都を本拠地とし[Ⓝ劣-17-7]、都心に近い高級住宅街に豪華な洋風の邸宅を構えている[Ⓝ劣-14-208,Ⓝメ-2-272]。周辺の人通りは多い[Ⓝメ-2-272]。敷地は広大で、七草邸は御殿のような、掛け値無しの「大邸宅」[Ⓝ劣-5-328・333,8-16,11-373]。
平均的な一戸建て住宅のおよそ10倍の規模を持つ一条邸[Ⓝ劣-5-177]と比較すると、建坪では負けていそうだが、延床面積だと勝っている[Ⓝ劣-19-300]。
車寄せ
車寄せはホテルサイズで、また玄関ホールはダンスができそうな規模[Ⓝ劣-11-366]。
応接室
応接室の扉には、室内と通話するための平面スピーカーが内蔵されている[Ⓝ劣-11-353]。
複数の応接室があり、ソファーセットが置かれた部屋や、瀟洒なテーブルセットと大型のディスプレイ、ルノアールの絵画(「セーヌ川の舟遊び」?)が置かれた部屋などがある[Ⓝ劣-19-300]。
食堂
来客を遇するための食堂がある[Ⓝ劣-12-210]。
弘一の書斎
クラシックな本棚、重厚なデスク、背もたれの高い革張りの椅子が置かれている[Ⓝ劣-11-366]。
応接室とは違い、扉にスピーカーは仕込まれていない[Ⓝ劣-11-370]。
真由美の部屋
洋室。勉強机とベッド以外には、小さな座卓が置いてあるだけである[Ⓝ劣-27-80]。
扉にはインターホンが付いている。解錠はHARの音声認識インターフェイスによって行われ、そのパスワードは「どうぞ」[Ⓝ劣-11-351,12-211・212]。
室内の照明は、音声コマンドで落とせるようになっている[Ⓝメ-2-94]。
真由美が家を出てからも、使用人が毎朝ベッドを整えている[Ⓝメ-2-94]。
浴室
庶民感覚から少しばかりかけ離れて豪華[Ⓝ劣-5-333]。
私設射撃練習場
敷地の端には私設射撃練習場がある。これは事実上真由美の為に作られた施設で、2090年に真由美が全国レベルの大会で初めてトロフィーを獲った記念に建てられた[Ⓝ劣-11-373]。
七草家の研究所
次男の孝次郎はここにずっと泊まり込んでいる[Ⓝ劣-13-122]。
その他の詳細は不明。
その他資産
傘下に投資会社を持っている。2100年4月、真由美はここに就職したが、すぐにメイジアン・カンパニーに移った[Ⓝメ-1-70・111]。
ティルトローター機のVTOLを保有している。機体番号はJA85942。所有者名義は七草家傘下の法人。亜音速飛行の能力は無い[Ⓝ㊕星呼-53・80・117・118・120]。対外関係
三矢家
香澄・泉美は、以前から三矢詩奈と親しくしている[Ⓝ劣-21-35]。詩奈は、二人を姉のように慕っている[Ⓝ劣-21-193]。
四葉家
十師族において、七草家は四葉家と主導的地位を争っている[Ⓝ劣-9-35]。この対立関係は、よく知られている話である[Ⓝメ-1-127,2-26・27・30]。 師族会議において対立の種を作り出すのは、大体において七草家のほうである[Ⓝ劣-9-133]。
七草家(弘一)が四葉家(真夜)に突っ掛かるのはお馴染みの光景で、これには他家の当主もうんざりしているらしい[Ⓝ劣-17-246]。
これは、弘一と真夜の間にある確執による部分が大きい[Ⓝ劣-9-133]。
この確執に関連して、九島烈は「弘一は30年前の悪夢を未だに断ち切れておらず、どんなことをしてでも四葉家より強くなりたいと思っている」と述べている[Ⓝ劣-11-186・187]。
2095年11月から、七草家は四葉家と冷戦状態にある[Ⓝ劣-9-128]。
これは、四葉家の息が掛かっている国防軍情報部のセクションに、弘一がこっそり割り込みをかけ、それがバレたためである[Ⓝ劣-9-134]。
2097年の夏時点でも、四葉家と七草家は対立しているが、深雪はこの状態が続くことを望んでいない[Ⓝ劣-30-252]。
五輪家
弘一は真由美を五輪洋史に嫁がせたいと考え婚約していた[Ⓝ劣-11-359,12-235]。そのためか、五輪家との付き合いはそこそこあるらしい。なお、婚約は2097年初頭に解消された[Ⓝ劣-17-]。
七宝家
七草家は、七宝家との間に因縁がある[Ⓝ劣-12-47,17-269]。
七草家への対抗心から、七宝家は師補十八家の中でもとりわけ十師族の地位に執着が強い、と言われている[Ⓝ劣-12-128]。
具体的には、第三研の最終実験体だった七草家が第七研に移籍したのち、七宝家が基礎理論段階から開発に携わっていた『群体制御』の技術を七草家が「つまみ食い」したことについて、琢磨は強い憤りを感じている[Ⓝ劣-12-290]。
そのせいか、小さな諍いがきっかけで、七草家側が「七宝家から侮辱された」と感じることがあり、それに対して七宝家側も「七草家から許しがたい侮辱を受けた」と捉えることがある[Ⓝ劣-12-333・334]。
ただ、一人息子の琢磨には確かにそのような面があるが、現当主の拓巳からはそのような感情は見受けられない[Ⓝ劣-12-289]。
本心がどうなのかは描写がなく不明だが、少なくとも表面的には、拓巳は冷静に受け止めているように感じられる[管推]。
九島家・藤林家
四葉家と七草家の間に火種が生じた場合に、九島家の前当主・九島烈がそれを消化すべく動くことがある[Ⓝ劣-11-139]。烈は、2097年2月の師族会議で七草家が十師族の地位を失いそうになった際、助け船を出した。これは、七草家が四葉家と並ぶ「日本魔法界の双璧」であり、十師族を頂点とした日本魔法界の秩序を維持するためには、七草家を十師族に留め置くことが必要だと判断したためである[Ⓝ劣-17-267]。
また、七草家は藤林家とも昔から付き合いがある[Ⓝ劣-15-199]。
十文字家
七草家は、十文字家とともに伊豆を含む関東地方を監視・守護している[Ⓝ劣-17-8・243]。
十文字家は実戦闘要員としての性質が強く、調査は七草家が担う[Ⓝ劣-17-245]。
情報収集面では、十文字家が七草家から情報を仕入れることがある[Ⓝ劣-21-94]。
国防軍
国防軍情報部防諜第三課は、情報部の中で特に七草家の息が掛かったセクションである[Ⓝ劣-11-100・101・205]。大手電機メーカーの業界団体である国内第2位の軍需産業グループが防諜第三課のパトロンであり、この企業連合体に七草家が深く食い込んでいる。つまり、防諜第三課の真のパトロンは七草家である[Ⓝ劣-11-121]。
警察
関東圏の警察に太いパイプを持っており[Ⓝ劣-19-119]、関東の捜査部門に限って言えば、千葉家よりも七草家の方が影響力が大きい[Ⓝ劣-18-133]。
政界・経済界
七草家は、霞ヶ関(政界)に対して影響力を持っている[Ⓝ劣-9-160,]。
十師族の中で、政府や軍に特に協力的なスタンスをとっている。魔法師の利害よりも政府の利害を優先することさえある[Ⓝメ-3-34・35]。
政治家にとって、七草家の政治的利用価値は、四葉家よりも高い[Ⓝ劣-12-166]。
政治家や実業家の来客は多いらしい[Ⓝ劣-12-209・210]。
与党議員の上野と親しくしている[Ⓝ劣-12-,18-,21-279]。
七草家はかなりの資産家だが、本当の意味での一流企業との付き合いは多くない[Ⓝメ-1-171]。
家系・家庭
家系
七草弘一
七草家の現当主[Ⓝ劣-11-62,17-7・238]。2048年度生まれ[Ⓝ劣-17-7・37・38・238]。真夜の元婚約者[Ⓝ劣-8-264・286]。狡賢く、烈いわく「謀略好き」[Ⓝ劣-11-185,19-134]。
弘一の前妻
智一と孝次郎の母親[Ⓝ劣-13-122]。故人[Ⓝ劣-13-122]。
七草智一
七草家の長男で次期当主[Ⓝ劣-3-192・357,18-43,22-2]。2070年度生まれ[Ⓝ劣-19-134,22-2]。既婚[Ⓝ劣-13-122]。魔法力は真由美と同レベル[Ⓝ劣-19-134]。
都心のマンションに夫婦で暮らしている[Ⓝ劣-13-122,19-300]。
智一の妻[Ⓝ劣-13-122]
七草孝次郎
七草家の次男[Ⓝ劣-3-192・357,19-134]。2073年度生まれ[Ⓝ劣-19-134]。国立魔法大学の卒業生[Ⓝ㊕星呼-35]。智一よりも魔法力が高い[Ⓝ劣-19-134]。
すでに別居しており[Ⓝ劣-19-300]、七草家が設立した魔法研究所にずっと泊まり込んでいる[Ⓝ劣-13-122]。
弘一の後妻
真由美・香澄・泉美の母親。療養という名目で別居中[Ⓝ劣-17-41]。
七草真由美
七草家の長女[Ⓝ劣-3-192・203]。2077年度生まれ[Ⓝ劣–]。第一高校の2093年度入学生[Ⓝ劣–]で、国立魔法大学の2096年度入学生[Ⓝ劣-12-139]。
世界屈指の遠隔精密射撃魔法の使い手で、十師族の中でも傑出した魔法の才能を持つ、日本魔法界のサラブレッド[Ⓝ劣-3-203,26-159]。
十師族としての義務を意識していることが多い[Ⓝ劣-7-158]。泉美いわく「十師族の責務に囚われている」[Ⓝメ-1-119]。
七草香澄
七草家の次女で、泉美の双子の姉[Ⓝ劣-3-357,12-146]。2080年度生まれ[Ⓝ劣-3-357]。第一高校の2096年度入学生[Ⓝ劣-12-46・146]で、国立魔法大学の2099年度入学生[Ⓝメ-1-65,Ⓝ㊕Twins]。
七草泉美
七草家の次女で、香澄の双子の妹[Ⓝ劣-3-357,12-146]。2080年度生まれ[Ⓝ劣-3-357]。第一高校の2096年度入学生[Ⓝ劣-12-46・146]で、国立魔法大学の2099年度入学生[Ⓝメ-1-65,Ⓝ㊕Twins]。
使用人
家政婦やメイドなど、大勢の使用人を抱えている[Ⓝ劣-5-177,11-242・351]。研究者もいる[Ⓝ劣-17-39]。
真由美にも、身の周りを担当している家政婦がいる[Ⓝ劣-11-351]。
家政婦の制服は、スカートはふくらはぎ丈の長さで、襟は首下まで覆っている、実用的なものである[Ⓝ劣-11-351]。
名倉三郎
真由美のボディガード[Ⓝ劣-5-325・331]で、弘一の腹心の部下[Ⓝ劣-11-243]。
ただし、七草家の身内ではなく、雇われている身であり、傭兵というべき立場にある[Ⓝ劣-11-243・372,14-15,15-34]。
竹内なずな
七草家配下のパイロット。2063年度生まれ。国防空軍出身[Ⓝ㊕星呼-53,全テ-105]。
真由美担当の家政婦[Ⓝ劣-11-351・352]
七草家の研究者[Ⓝ劣-17-39]
家庭
七草家には、家族に有無を言わせない、家長主義的なところがある[Ⓝ劣-11-211・366]。
また、不調法な振る舞いをした香澄を、即座に弘一が叱りつけたことがある[Ⓝ劣-17-50]。
弘一と智一が雲隠れしたり、孝次郎が居留守を使うのは、いつものことである[Ⓝ劣-14-256]。
弘一の後妻は、正月においても「療養」という名目で別居しており[Ⓝ劣-17-41]、複雑な家庭事情がうかがわれる。
真由美・香澄・泉美は非常に仲が良い[Ⓝ劣–]が、3姉妹と弘一の間の仲は冷めている(冷え切っている)[Ⓝメ-1-65・118]。夕食の席でも、親子の団欒は存在しない[Ⓝメ-1-65]。
真由美は弘一を「狸親父」呼ばわりするなど[Ⓝ劣-9-128・134]、真由美と弘一の間には確執がある[Ⓝ劣-21-262]。
そのためか、真由美は「弘一を逆に利用する」「弘一の思惑を外す」といったことを楽しんでいる節がある[Ⓝ劣-17-158,30-253,Ⓝメ-2-91]。
弘一は、泉美を最も可愛がっていて、多少甘くなることもあり[Ⓝ劣-17-42・50,21-102,Ⓝメ-1-118]、箱根テロ事件の折には泉美は弘一を本気で案じている様子も見受けられたが[Ⓝ劣-18-40]、その泉美でさえ弘一との間に壁を感じている[Ⓝメ-1-118]。
智一・孝二郎と、真由美・香澄・泉美は、決して仲が悪いわけではないが、蟠りがあるのか、前者が後者を避けている節があり、3姉妹も兄に対するよそよそしさがある[Ⓝ劣-13-122,18-43]。
特に指定が無い限り、夕食の時間は午後7時である[Ⓝメ-1-65]。
名倉と弘一との間に、本当の信頼関係は築かれていないと思われる。たとえば、主たる弘一の考えをひっくり返すだけの根拠を名倉が得ているケースがあったが、名倉はその情報を弘一に提出しなかった[Ⓝ劣-14-210]。
できごと
その他
- 七草家は社交的な家柄で、子供たちの誕生日パーティーは大勢の招待客を呼び、毎年盛大に祝っている[Ⓝ劣-3-357]。
- 正月には、長男の智一が年始の挨拶に出かける。真由美・香澄・泉美は振袖を着せられ、年賀の客の接待をさせられる[Ⓝ劣-17-41]。次男の孝二郎については不明。
- 七草家は、何事にも体面を重んじる[Ⓝ劣-5-332]。
- 七草家の兄弟姉妹の中で、十師族としての七草家の責務に最も強く囚われているのは、智一ではなく真由美である、と泉美は考えている[Ⓝメ-1-119]。
- 顧問弁護士を抱えている[Ⓝメ-2-297]。
- 達也と深雪の婚約発表を受け、一条家は2097年1月3日、これを白紙に戻すよう異議を申し立て[Ⓝ劣-16-285,17-37・43]、七草家はこれに連名で加わった[Ⓝ劣-17-56]。
その大義名分は「血が近すぎる婚姻は国家の貴重な資源たる魔法師の遺伝子を損なう恐れがある」というものだった[Ⓝ劣-17-38・53・101・152]。剛毅としては、深雪に対する将輝の想いを叶える為で[Ⓝ劣-17-36・45]、実際に将輝と深雪の婚約を申し込んだ[Ⓝ劣-17-38・44]。
一方弘一としては、四葉家の力を殺ぐことが主目的で、深雪を将輝と、達也を真由美と結婚させたいと考えたもので[Ⓝ劣-17-39・55・257]、実際に真由美と達也が会う機会を増やしている[Ⓝ劣-18-88・196]。この動きに対して四葉家はしばらく静観していた[Ⓝ劣-17-102]が、2097年2月4日の師族会議において議題に上がり[Ⓝ劣-17-250]、最終的に「達也と深雪の婚約は解消しないが、将輝が深雪にアプローチするのは構わない」という結論に落ち着いた[Ⓝ劣-17-254・256]。
しかしその後、箱根テロ事件や第1次佐渡沖戦闘での剛毅の負傷、達也とUSNAの対立など、色々あって有耶無耶になっている。