七宝琢磨

©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会

七宝琢磨【しっぽう・たくま】は、第一高校の2096年度入学生で、新入生総代[Ⓝ劣-12-3・47]
生徒会入りは辞退し、部活連に入った[Ⓝ劣-12-163・184・185・200]
クラブクロス・フィールド部所属[Ⓝ劣-12-326・327,㊮GB-劣3-1巻-7]

師補十八家のひとつ、七宝家の長男で次期当主[Ⓝ劣-12-3・47・381]。兄弟はいない[Ⓝ劣-21-264]

「新秩序」 ニュー・オーダー を勝ち取る一環として、一高内で魔法師として将来有望な生徒で派閥を結成しようと目論んでいる[Ⓝ劣-12-79,17-125]
2097年時点では、その面倒見の良さから「七宝グループ」を着々と形成している[Ⓝ劣-17-146]

◇◇◇

高校卒業後は国立魔法大学に進学した[Ⓝメ-3-228]

生没年 2080年度~[Ⓝ劣–]
体型 身長:170cm台半ば[Ⓝ劣-12-77]、174cm[㊮GB-劣3-1巻-7] 体重:66kg[㊮GB-劣3-1巻-7]
二つ名
家系 七宝家[Ⓝ劣-12-3・47]
家族 父 七宝拓巳[Ⓝ劣-12-287]
[Ⓝ劣-12-291]
所属 七宝家
 長男[Ⓝ劣-12-3・47]/次期当主[Ⓝ劣-12-381]

第一高校(2096年4月~2099年3月)[Ⓝ劣-12-3]
 1年A組(一科[Ⓝ劣-12-326]
 部活連(2096年4月~)[Ⓝ劣-12-200,]
 クロス・フィールド部(2096年4月~)[Ⓝ劣-12-326・327,㊮GB-劣3-1巻-7]

国立魔法大学(2099年4月~)[Ⓝメ-3-228]

技能 ミリオン・エッジ
圧縮空気弾〈エア・ブリット〉
群体制御魔法
ストーン・シャワー など
装備 ブレスレット形態汎用型CAD[Ⓝ劣-12-204・329・330,㊮GB-劣3-1巻-7]
『ミリオン・エッジ』の発動媒体(分厚く大きなハードカバーの本)[Ⓝ劣-12-340] など
実績 九校戦
2096年度/男子モノリス・コード新人戦準優勝[Ⓝ劣-13-262]
2098年度/男子モノリス・コード本戦準優勝[Ⓝメ-3-229・234]

その他
2100年 俳優としてデビュー[Ⓝメ-3-228]

CV 橘 龍丸

体格・容姿

身長は170cm台半ば[Ⓝ劣-12-77]
アニメ第3期で明かされた設定によれば、身長174cm、体重66kg[㊮GB-劣3-1巻-7]

少年らしい肉付きの薄い身体[Ⓝ劣-12-77]。スポーツ型少年体型[㊮GB-劣3-1巻-7]

顔つきは、整ってはいるが年相応の子供らしさが残っている[Ⓝ劣-12-77]

瞳に強い自己主張の光が宿っており、少し生意気そうな印象を与える[Ⓝ劣-12-77・78]

性格・嗜好

メンタリティは年相応[Ⓝ劣-12-339]で、感情的になりやすい性格[Ⓝ劣-SS-229]。思い込みが激しい[㊮GB-劣3-1巻-7]
気性は激しく、また好戦的[Ⓝ劣-12-124・126]。自己主張も強い[Ⓝ劣-SS-229]
根が「俺様」[Ⓝ劣-17-124]
好きなものは「勝利」「賞賛」[㊮GB-劣3-1巻-7]

司波達也いわく、「自分の力を認めさせたい」という自己顕示欲が人一倍強い[Ⓝ劣-12-128]

高校入学当初は、不遜な態度を見せることがしばしばあった[Ⓝ劣-12-122・123・341]
しかし、司波達也や十三束鋼に鼻をへし折られてからは態度を改めた。自己主張は強いがそれを押し付けることは無くなり、リーダーシップを取りたがるのは一緒でも独り善がりな面が影を潜め全体に目を配るようになり、感情的ではあっても過ちを指摘されれば素直に反省し謝るようになった。何より「変わろう」「成長しよう」と努力しているのが傍目にもよく分かり、同級生たちの共感と信頼を集めていった[Ⓝ劣-12-419∼421・426∼428・436∼439,17-121,SS-229]

その後も増長することなく着実に力を伸ばしており、2097年時点では同級生だけでなく上級生にも頑張りを認める者が増えている[Ⓝ劣-17-121・122]
また、ずいぶんと素直な様子を見せるようにもなっている[Ⓝ劣-21-265,]

思想

十師族へのこだわり

琢磨は、十師族の地位に強く固執している[Ⓝ劣-12-]

高校入学当初は、十師族に負けないくらいに、魔法師として強くなりたいと考えている[Ⓝ劣-12-163]
また十師族の地位に固執するあまり、十師族になる資格も持たない魔法師を無意識に見下していた[Ⓝ劣-12-366]

態度を改めて以降も十師族に固執していることは変わっておらず、2097年の師族会議で十師族となったときには大きな喜びを見せている[Ⓝ劣-17-271・272]

「新秩序」の野望

弁護士

琢磨は、大学時には「魔法師の為の弁護士事務所を開きたい」という野望を抱いており、そのための勉強をしている[Ⓝメ-3-231・232]

魔法・戦闘技能・学力

魔法技能

万能型だが器用貧乏の気がある[㊮GB-劣3-1巻-7]

群体制御魔法

七宝家嫡男である琢磨にとって、第七研が開発した『群体制御』を用い、7発の『圧縮空気弾』 エア・ブリット を連携させて射出させる程度は、造作も無いことである[Ⓝ劣-12-345]

戦闘技能

学力

第一高校入学試験成績は1位だった(新入生総代)。2位の七草泉美、3位の七草香澄とは本当に僅差であり、この3人は4位以下と比べて突出したものだった[Ⓝ劣-12-177]

人間関係

七草家

琢磨は、高校入学当時は七草家に対して強い敵意を懐いている[Ⓝ劣-12-81・128・204・206・209・288∼291・326∼329・333∼337]
これは「七草家は第三研を裏切って第七研に入り、七宝家らが進めていた第七研の研究成果(群体制御魔法)を盗み取って十師族の地位を手に入れた」という考えのもとに、七草家への対抗心を持っているためである[Ⓝ劣-12-128・290]

七草香澄七草泉美は、七宝家に対して思うところはない[Ⓝ劣-12-339]

小和村真紀

琢磨は、小和村真紀とは中学3年の頃からの付き合いがある。二人は、互いの世界で「新秩序」 ニュー・オーダー を勝ち取るための同盟者である[Ⓝ劣-12-78・79]

真紀は当時、琢磨をおだてながら上手くコントロールし、利用していた[Ⓝ劣-12-78∼81・377・381・394]が、司波達也に弱みを握られ、協力関係をやめるよう脅迫されたため、円満に別れた[Ⓝ劣-12-,18-107]

しかし2097年の箱根テロ事件を受けて琢磨が真紀を頼り、二人の関係は再スタートした[Ⓝ劣-18-112]

このとき真紀は、1年前よりすっかり成長した琢磨が自らを頼ってきたことを意気に感じ、「力になりたい」という気持ちになっている[Ⓝ劣-18-110]。また、ときめきも感じている[Ⓝ劣-18-112]
そのような理由もあってか、真紀は琢磨の頼みを請け、これを「貸し」とした。それに対して琢磨は「何でもする」と答えた[Ⓝ劣-18-112,Ⓝメ-3-228]

そして真紀は2099年、琢磨に対して約束の履行を求め、2100年に琢磨を自身の「年下の恋人役」として映画デビューさせた(琢磨は散々抵抗したが断り切れなかった)[Ⓝ劣-18-112・113,Ⓝメ-3-228∼231]

七宝拓巳

琢磨は高校入学当初、七草家への対抗心が薄い父・拓巳に対し、「何でそんなに暢気なんだ」と苛立ちを見せ、また見下している[Ⓝ劣-12-288・366]

拓巳は、琢磨が中学3年のころから1年近く、1日1回は「七草家だけに拘ることの無意味さ」を言い聞かせ続けている[Ⓝ劣-12-289・291]

千川満

琢磨と同じクラブだった千川満は、魔法大学における琢磨の最も親しい友人となっている[Ⓝメ-3-229]

司波達也

高校入学当初、琢磨は司波達也を「二十八家でない」という理由で見下し、「雑草」 ウィード の禁句をぶつけることすらあった[Ⓝ劣-12-323・359]

達也は、2096年度九校戦での琢磨の頑張りを見て、立ち直ったことを評価している[Ⓝ劣-17-271]

司波深雪

司波深雪に対しては、琢磨は当初、好意的でない視線を送っていた[Ⓝ劣-12-98・127]
これは、小和村真紀に「深雪は七草家に取り込まれている」という嘘を吹き込まれたためである[Ⓝ劣-12-81・130]

深雪は初対面時、琢磨の態度からを見下していると感じ、威圧してたじろがせた[Ⓝ劣-12-123]

桜井水波

桜井水波は、高校入学当初の琢磨について「身の程を弁えぬ愚か者」「相手との力量差も利害関係も考えずに噛み付く狂犬」「自分が一番強いと思っているのではなく、自分が一番強くなければならないと思い込んでいるよう」と述べている[Ⓝ劣-12-376]

十三束鋼

光井ほのか

琢磨は、模擬戦で優しく手を差し伸べてくれた光井ほのかに惹かれている。それは2097年時点では恋愛感情というレベルには至らない程度の好意[Ⓝ劣-17-125,Ⓝメ-3-236]だったが、2100年時点では本気になっているらしい[Ⓝメ-3-242]

ほのかは、高校入学当初の琢磨については感じが悪いと思っていたが、努力し始めて以降の琢磨については不快な印象を持っておらず、優秀な後輩の一人と認識している[Ⓝ劣-17-122]

酉位真友

琢磨は、2098年度九校戦モノリス・コード本戦で苦戦した第九高校酉位真友について「因縁の相手」と認識している[Ⓝメ-3-234]
同時に、魔法大学では光井ほのかを巡る恋のライバルとなっている[Ⓝメ-3-237・247・251]

その他

  • 七宝琢磨というキャラクターづくりについて、作者は「物語を書き始めた当初から大まかな造形を済ませていた」と述べている[Ⓝ劣-12-448]
  • 七宝拓巳は「七」と「三」の各家の他にはあまり交流していなかったため、琢磨は2097年時点において、関東以外の二十八家の人々とほとんど面識が無かった[Ⓝ劣-21-269]
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