師補十八家【しほじゅうはっけ】は、十師族の各家を補佐する家系。十師族に選ばれる資格を持っている二十八家のうち、4年に1度開催される十師族選定会議において十師族に選ばれなかった残り18の家系[Ⓝ劣-3-8,17-200・228,21-20]。
十師族と同じく、魔法技能師開発研究所を出自とする家々[Ⓝ劣-12-128・388・389]。
十師族に選ばれるのは、その時代に「強力な」魔法師(「優秀な」魔法師ではない)を数多く輩出している家である。ここで言う「強さ」については、魔法力だけでなく国家に貢献する能力も問われる[Ⓝ劣-3-205,17-272]。
主な各家の特徴
一色家
一色家は、『対人戦闘を想定した生体に直接干渉する魔法の開発・研究』を行っていた魔法技能師開発第一研究所から生まれた家系[Ⓝ劣-17-6,19-257,Ⓝキ-2-167]。神経電流・生物電気に干渉する『神経電流攪乱』や『電光石火』など、神経に干渉する魔法を操る[Ⓝ劣-19-257,27-145・151,Ⓝキ-2-168]。
一之倉家
一之倉家は、一色家と同じく魔法技能師開発第一研究所から生まれた家系[Ⓝ劣-17-6,19-257,Ⓝキ-2-167]。 体温(体熱)に干渉する魔法を操る[Ⓝ劣-19-257,Ⓝキ-2-168]。七宝家
七宝家は、七草家への対抗心から、師補十八家の中でもとりわけ十師族の地位に対する執着が強い、と言われている[Ⓝ劣-12-128]。2097年2月、九島家と交代で十師族入りした[Ⓝ-17-269・273]。
九島家・九鬼家・九頭見家
九島家・九鬼家・九頭見家は、他の「数字付き」よりも一体感が強く、本家と分家、主家と家臣の関係に近いものがある[Ⓝ劣-13-143]。 「九」の各家の目的、「九」の魔法師の役目は、「『九』の魔法師の完成形を作り出すこと」である[Ⓝ劣-29-84・120]。九島家は、2097年に十師族の座を降り師補十八家となったが、この時点ではまだ他の師補十八家とは一線を画した力を有している[Ⓝ劣-17-268・273,30-58,管補]。
十山家
十山家は、十師族になることが許されていない。その理由は、十師族とは、魔法師が国家権力によって使い捨てにされないための仕組み、国家に口答えするための組織だが、これは「十山家の使命」に競合し得るものだからである[Ⓝ劣-21-218,22-282,管補]。 三矢元は十山家について「身内の利益の為ならば、二十八家内の同士討ちすら画策しかねない」と評している[Ⓝ劣-22-211・212]。また四葉真夜は十山家の実力について、十文字家・九島光宣と並ぶ「警戒すべき相手」に挙げている[Ⓝ劣-22-52]。
各家のキャラクター
一色愛梨
一色愛梨は、第三高校の2095年度入学生[Ⓒ優–]。スピンオフコミック『魔法科高校の優等生』シリーズのオリジナルキャラクターであり、原作サイドで登場することはない[Ⓝキ-2-258]。
七宝拓巳
七宝拓巳は、七宝家の現当主[Ⓝ–]。その人柄について、七草真由美は「堅実で周到」と述べ[Ⓝ劣-12-213・214]、また司波達也は「臆病なくらい慎重な性格」と述べている[Ⓝ劣-12-377]。
七宝琢磨
七宝琢磨は、第一高校の2096年度入学生[Ⓝ–]。 十師族への執着が非常に強い[Ⓝ–]。九鬼鎮
九鬼鎮は、九鬼家の前当主[Ⓝ-13-142]。鎮にとって九島烈は「九」の魔法師のリーダーであり、烈を「先生」と呼び敬っている[Ⓝ劣-13-14・143]。
十山信夫
十山信夫は、十山家の現当主で、つかさの父[Ⓝ劣-22-270]。十山つかさ
十山つかさは、国防陸軍情報部所属の曹長で、二代目の「遠山」[Ⓝ劣-22-2・283]。備考
- 十文字竜樹は、伊倉左門について「一之倉家の縁者ではないか」という微かな疑念を感じているらしい[Ⓝキ-1-120,管補]。
各家一覧
師補十八家
一色家・一之倉家・二階堂家・二瓶家・三日月家・五頭家・五味家・六角家・六郷家・六本木家・七宝家(2097年まで)・七夕家・七瀬家・八朔家・八幡家・九島家(2097年から)・九鬼家・九頭見家・十山家[Ⓝ劣-3-8・239,17-273・274,Ⓐ劣2-11-B]
参考:十師族
一条家・二木家・三矢家・四葉家・五輪家・六塚家・七草家・七宝家(2097年から)・八代家・九島家(2097年まで)・十文字家[Ⓝ劣-3-8・239,17-273・274,Ⓐ劣2-11-B]