千葉家

概要

事業等

白兵戦用武器の開発を、主な収入源としている^{[Ⓝ劣-7-113]}。

また、千刃流剣術道場を運営している^[Ⓝ劣–]。

国防軍や警察省への白兵戦指導も行っている^{[Ⓝ劣-3-240]}。

魔法・戦闘技能

千葉家は、自己加速魔法・自己加重魔法を用いた白兵戦技で知られる名門である。魔法の行使において優れているだけでなく、それを体系化し、白兵戦を主なスタイルとする魔法師の育成ノウハウを作り上げたという点で特異な存在である^{[Ⓝ劣-3-239･240]}。

千葉家に与えられた「剣つるぎの魔法師」の二つ名は、彼らが刀剣と魔法を併用する近接戦闘技術（剣術）をいち早く確立したことに由来している^{[Ⓝ劣-11-278･279]}。

現代魔法、近接魔法戦技の権威ではあるが、その技術は身体操作に偏っており、精神干渉系魔法に対する耐性は未知数である^{[Ⓝ劣-6-296,18-157]}。

千刃流剣術
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『斬鉄』
移動系統魔法。千葉一門の秘剣^{[Ⓝ劣-6-20,7-8]}。

『迅雷斬鉄』
専用の武装デバイス・「雷丸」を用いて発動される、『斬鉄』の発展形の魔法剣^{[Ⓝ劣-7-8･203]}。

『薄羽蜻蛉』
カーボンナノチューブを織って作られた極薄シートを硬化魔法で固定して刃とする、千葉一門の秘剣^{[Ⓝ劣-6-202,7-8･198]}。

『山津波』
専用の武装デバイス・「大蛇丸」を用いて発動される、千葉一門の秘剣^[Ⓝ劣-7-8]。
千葉家においても、（この技を実戦で）「使える」のは、先天的な「速さ」を有し、かつ修行を重ね続けた千葉エリカだけである^{[Ⓝ劣-7-167･200,管補]}。

『切陰』
千葉家の裏の秘剣^{[Ⓝ劣–,Ⓝ㊕–]}。

『突陰』
千葉家の裏の秘剣^[Ⓝ劣–]。

各界との関係

軍・警察

千葉家は、警察と太いパイプを持っている^{[Ⓝ劣-3-56,18-133]}。
実戦部門に対するコネという面から見れば、あるいは十師族以上の権勢を有している^{[Ⓝ劣-3-240]}。

警察および陸軍の歩兵部隊に所属する魔法師の約半数が、直接・間接に千葉家の教えを受けているとされる。国防海軍や空軍でも、白兵戦が想定される部隊においては千葉一門から教官の派遣を受けていることが多い^{[Ⓝ劣-3-240,18-133]}。
陸軍の歩兵部隊、および警察の機動隊に所属する魔法師に限定すれば、千葉の剣術を学ぶものは実に7～8割に達すると言われている。特に陸軍第一師団 遊撃歩兵小隊（抜刀隊）は、歩兵部隊の中でも特に千葉一門の教えを受けた時間が長かった部隊である^{[Ⓝ劣-11-279,管補]}。また特殊魔法急襲部隊（SMAT）の隊員は、ほぼ全員が千葉道場の出身者である^{[Ⓝ劣-22-249]}。

ただし関東の捜査部門に限って言えば、七草家の方が優越している^{[Ⓝ劣-18-133]}。

他家

五十里家とは家同士の付き合いがあり、千葉エリカの伸縮警棒形態刻印魔法式特化型CADや「ミズチ丸」など、特殊なCADを作ってもらったりしている^{[Ⓝ劣-4-402,]}。

また吉田家とは、古式の一門の中で最も親密にしている^{[Ⓝ劣-9-201]}。

拠点・資産

拠点

• 千葉本家は、旧東京都と旧神奈川県 川崎市近くの、かなり海に近いところにある^{[Ⓝ劣-6-202,22-34]}。
• 千葉エリカの住まいは、母屋とは別の離れにある^{[Ⓝ劣-10-237]}。
  エリカの部屋の隣には、エリカ専用のバスルームがある^{[Ⓝ劣-9-154]}。
• 敷地内に四畳半の広さの茶室がある^{[Ⓝ劣-22-231]}。
• 西城レオンハルトいわく「でかい屋敷」^{[Ⓝ劣-6-240]}。
• 剣術道場を併設している^{[Ⓝ劣-6-238]}。多くの門人を抱えている^{[Ⓝ劣-9-46･59]}。

資産

• 訓練用の船を所有している^{[Ⓝ劣-5-21]}。

活動

• 島国の港湾管理とはそのまま国境警備であるため、港湾・空港管理には一般公務員ではなく国防軍、それが嫌ならせめて武装警察を当てるべきだと前々から主張している^{[Ⓝ劣-7-84]}。

• 吸血鬼事件では、当初は吉田家と連携して事に当たっていた^{[Ⓝ劣-9-200]}が、司波達也の介入もあり、七草家・十文字家の十師族チームとも連携した^{[Ⓝ劣-10-28]}。

家系・門下生など

千葉家

前当主
剣術を体系化した功績を以て、「現代の上泉信綱」と称賛された^{[Ⓝ劣-11-279]}。

千葉丈一郎
千葉家の現当主^{[Ⓝ劣-19-222]}。
修次の見立てでは、エリカに対して親としての役目を最初から放棄していたらしい^{[Ⓝ劣-11-281]}。

丈一郎の正妻
早苗・寿和・修次の母^{[Ⓝ劣-10-241]}。故人^{[Ⓝ劣-10-239,19-224]}。

千葉早苗
千葉家の長女。寿和の姉^{[Ⓝ劣-19-222]}。
剣術の腕・才能は凡庸^{[Ⓝ劣-9-159]}。
エリカを嫌っているらしい^{[Ⓝ劣-10-241]}。

千葉寿和
千葉家の総領^{[Ⓝ劣-6-20]}。警察省の警部^{[Ⓝ劣-6-17]}。故人^{[Ⓝ劣-19-158･225]}。
修次のような「天才」ではないが、愚直な型稽古を繰り返し、果てしない努力の末に秘剣『迅雷斬鉄』を会得した^{[Ⓝ劣-7-203･204]}。
エリカのことは、寿和なりに可愛がっているつもりらしい^{[Ⓝ劣-7-166･168]}。

千葉修次
千葉家の次男で^{[Ⓝ劣-4-256]}、渡辺摩利の恋人^{[Ⓝ劣-4-261]}。千刃流剣術免許皆伝の剣士^{[Ⓝ劣-4-260]}。「千葉の麒麟児きりんじ」「幻刀鬼フアダオクアイ」「幻影刀イリュージョン・ブレード」などの異名を持つ、魔法白兵戦技の英才^{[Ⓝ劣-4-256,6-296]}。
千葉家の中では異端視されている、という噂があるらしい^{[Ⓝ劣-4-256]}。

アンナ＝ローゼン＝鹿取
日本とドイツのハーフ。ローゼン家の先代当主、バスティアン＝ローゼンの孫。丈一郎の妾で、エリカの母。故人^{[Ⓝ劣-10-239,SS-254]}。

千葉エリカ
第一高校の2095年度入学生^[Ⓝ劣-1-]。千刃流剣術免許印可の剣士（2095年時点）で、2096年1月時点では「実質的に免許皆伝」の腕前^{[Ⓝ劣-2-220,9-159]}。2097年時点では「千葉家の秘密兵器」「千葉の幻まぼろし剣姫けんき」などと呼ばれ始めている^{[Ⓝ劣-21-196]}。
父・姉・長兄が苦手（嫌い）^{[Ⓝ劣-6-239･243,7-50,10-237･241,11-110,18-292]}な一方で、唯一家族として扱ってくれた次兄・修次には依存している面がある（司波深雪いわく「ブラコン」）^{[Ⓝ劣-4-265,10-242,11-280･281,Ⓝ㊕笛吹-上-3]}。修次の恋人である渡辺摩利を毛嫌いしているのはこのためである^{[Ⓝ劣-4-256∼261,10-242,]}。
門下生にはエリカのシンパが多く、アイドル的な地位にある^{[Ⓝ劣-9-159,Ⓝ㊕笛吹-上-3]}。「エリカ親衛隊」なるチームも存在している^{[Ⓝ劣-10-240,11-116,29-179]}。
母親が死ぬまで、「千葉」の姓を名乗ることを許されなかった^{[Ⓝ劣-10-239,Ⓝ㊕笛吹-上-3]}。

門下生

渡辺摩利
千刃流剣術免許目録^{[Ⓝ劣-2-220]}。千葉修次の恋人^{[Ⓝ劣-4-261]}。

西城レオンハルト
千葉エリカから教えを受けた^{[Ⓝ劣-6-,9-178]}。

矢車侍郎
千葉エリカから教えを受けた^{[Ⓝ劣-21-293･294,22-34]}。

黒岩結衣
千刃流剣術道場の元門下生^{[Ⓝ㊕笛吹-上-4･9]}。美鈿女子学院の2095年度入学生^{[Ⓝ㊕笛吹-上-]}。千葉エリカの中学時代の「友人（親しい知り合い）」^{[Ⓝ㊕笛吹-上-2･3]}。

稲垣
警察省の警部補^{[Ⓝ劣-6-17]}。次期当主である千葉寿和の側近^{[Ⓝ劣-18-271]}。故人^{[Ⓝ劣-18-301,19-173]}。

内藤
門下生の一人^{[Ⓝ劣-18-292･293]}。

門田
門下生の一人^{[Ⓝ劣-18-292･293]}。

東海林
門下生の一人。SMATの隊員^{[Ⓝ劣-29-179]}。

南盾島基地の海兵^{[Ⓝ㊕星呼-42･52]}

その他

• 若い女性の使用人はいない^{[Ⓝ劣-6-239]}。
• 多くの門人を抱えているため、正月は忙しい^{[Ⓝ劣-9-46]}。
• 女性の門下生もいる^{[Ⓝ劣-7-32]}が、やはり男ばかりであり、そのためバレンタインデーは毎年大変らしい^{[Ⓝ劣-10-193]}。
• 千葉家はエリカの名を売ることに消極的で、むしろエリカのことを隠そうとする節も見られる^{[Ⓝ劣-21-195･196]}。