四葉真夜

【注意】
2021年度冬アニメ
『魔法科高校の劣等生〈追憶編〉』
のネタバレが大量に含まるかもしれません。
ご注意ください。

四葉真夜【よつば・まや】は、四葉家の3代目当主[Ⓝ劣-3-155,16-112]

当代の世界最強と目される魔法師の一人で、畏怖を込めて「極東の魔王」「夜の女王」の異名で呼ばれている[Ⓝ劣-3-205,7-317,8-17・225,12-32]

司波達也司波深雪の叔母で[Ⓝ劣-3-155,7-317]司波深夜の一卵性の双子の妹[Ⓝ劣-7-317,17-38]
七草弘一の元婚約者[Ⓝ劣-8-286]

2代目当主の四葉英作が亡くなって当主の座を継いだ[Ⓝ劣-16-201]

実戦に出ることはなく、交渉事に出ることも稀[Ⓝ劣-15-46]
九島烈の葬儀に出た際には、「大勢が集まる場所に顔を出すなんて何年ぶりだ」なとど噂された[Ⓝ劣-30-107]

生没年 2049年度~
体型 165cm/58kg
二つ名 極東の魔王/夜の女王
家系 四葉家
家族 父  四葉元造[Ⓝ劣-8-264,16-2]
母  阿部泰夜[Ⓝ劣-8-264,16-2]
姉  四葉深夜[Ⓝ劣-8-264,16-2]
甥  司波達也(2097年1月1日以降は戸籍上は息子)
姪  司波深雪
所属 四葉家
 3代目当主(2089年~)
技能 流星群〈ミーティア・ライン〉
装備 携帯端末形態汎用型CAD[全テ-026]
フリズスキャルヴ
CV 斎藤千和

体格・容姿

身長165cm、体重58kg[全テ-026]
体型はグラマー[全テ-026]

年齢は2095年度で46歳になる(2097年2月時点で47歳)が、外見は30歳そこそこにしか見えず[Ⓝ劣-7-317,17-7・238,30-106]、瑞々しく、艶めかしく、華やか[Ⓝ劣-30-106]
異性を妖しく惹きつけずにおかない大人の可愛らしさが同居した美しさを持つ[Ⓝ劣-7-317,17-7・238]

外見だけでなく、身体の内側も見た目に相応しい若さを保っている[Ⓝ劣-18-72]

管理人

年齢については、双子の姉である深夜が2062年4月時点で中学1年(12歳)だったこと[Ⓝ劣-8-264]から、2049年度生まれと考えられます。

性格

40代半ばにも関わらず、三十路前のような、若々しくも大人の可愛らしさと大人の色香を兼ね備えた笑顔を作って見せたりすることがある[Ⓝ劣-8-213]
しかし風間玄信には通用せず、少し不満の色を見せるなど[Ⓝ劣-8-213]、子供の悪戯っぽい言動・行動を時折見せるが、それすら真夜の思惑の内である可能性は否めない[管推]

しばしば悪戯心を起こして他人をからかうことがある[Ⓝ劣-SS-172,24-97]
黒羽文弥はそのターゲットになることが多く、真夜はわざと女装させている節がある[Ⓝ劣-SS-173,27-292]

殺人に対する忌避感はない[Ⓝ劣-26-182]

能無しを嫌う[全テ-026]

魔法・戦闘技能

魔法適性

生来の魔法として「の分布」に対する干渉を有しており、『流星群』ミーティア・ラインという収束系統魔法を得意とする[Ⓝ劣-8-225・227]

ただし、真夜の魔法は『流星群』だけではなく、多くの持ち札がある[Ⓝ劣-18-34]

精神干渉系魔法への適性は持っていない[Ⓝ劣-16-74]

戦闘能力

真夜が「世界最強の魔法師の一人」「極東の魔王」「夜の女王」と呼ばれているのは、『流星群』ミーティア・ラインという特殊な魔法のためである[Ⓝ劣-8-225,30-80]

この魔法はいったん発動すれば(ほとんど)防御不能とされ(『ファランクス』でも不可能)[Ⓝ劣-8-227,18-34,30-80]、この魔法を受けて無事でいられる魔法師は皆無に近いため(司波達也でも傷は負う)[Ⓝ劣-8-222,18-33・34]、「魔法師同士の戦闘において無敵」[Ⓝ劣-8-227]、「対人戦ならば戦略級魔法を凌駕する」[Ⓝ劣-30-80]、「魔法戦闘で真夜に勝てる者はほとんどいない」[Ⓝ劣-18-33]、などと言われている。

しかし、肉体的には普通の強度しかない「か弱い女性」であり、常人と変わらない。不意を突かれれば致命傷を負うこともありうる[Ⓝ劣-18-34・72]。30歳前後の、美容と健康を維持するレベル以上には特に鍛えていない女性の体力しかない[Ⓝ劣-18-72]

達也に対する戦闘能力

2095年8月時点で、司波達也は「一対一なら真夜を倒すことは可能だろう」と考えている[Ⓝ劣-4-86]

同年11月時点では、達也は真夜に匹敵する戦闘力を有しており、魔法の相性を考慮すれば、一対一なら間違いなく達也が勝つ[Ⓝ劣-8-17・18]

実際に2095年11月6日、達也は真夜の「夜」を破って見せた[Ⓝ劣-8-222・223]

これは、真夜の「夜」が、その性質上、達也の『分解』と相性が悪く(無効化されてしまう)、なおかつ達也は傷を負っても『再成』によって回復してしまうためである[Ⓝ劣-8-225,18-33・34]

真夜自身、「私があの子に殺されてしまう可能性も小さいとは言えない」と述べている[Ⓝ劣-8-227]

魔法研究者

普段は四葉の村の本邸で過ごして(引きこもって)おり[Ⓝ劣-15-44・46]、魔法研究に主な時間を費やしている[Ⓝ劣-15-46]

箱根テロ事件の際、「生命エネルギー」に関する司波達也の報告に強い興味を示し、マッドサイエンティストのような、妖しい眼光を見せている[Ⓝ劣-19-237・238]
また、達也から『アストラル・ディスパージョン』に関する報告を受けた際にも、興味深く話を聞いている[Ⓝ劣-30-94∼98]

パラサイトについては、精神の性質(精神の素材や構造、所在など)について解明するためのヒントになるのではないかと考え、手に入れて研究したいと考えている[Ⓝ劣-11-240]

また、イデアにおいてエイドス同士を結び付けている情報ネットワークを「魔法の本質を理解するための重要な鍵」とし[Ⓝ劣-30-119]四葉家に身を寄せた響子に研究を命じている(『情報ネットワークの本質解明』[Ⓝメ-1-85]

フリズスキャルヴのオペレーター

国防軍すら掴んでいない情報を得る[Ⓝ劣-8-209・210・212]、情報管理が厳重であろうスターズの動向をほぼリアルタイムで探り出すなど[Ⓝ劣-8-219・220]、驚異的な情報収集力を有している。

これは、真夜がフリズスキャルヴのオペレーターの一人であることによるものだが、葉山忠教はその危険性を指摘し、それは真夜自身も理解している[Ⓝ劣-11-162・163]

しかし、あまりにも高性能であるためにふんぎりがついていないらしい。

崑崙方院による拉致事件

真夜は2062年4月、12歳のときに、大漢魔法師開発機関である崑崙方院に拉致された[Ⓝ劣-8-267]

真夜はここで人体実験の被検体にされた。その内容は「魔法師の製造実験」で、医学的な実験だけでなく、強姦まで受けた[Ⓝ劣-8-268・274]

◇ ◇ ◇

3日後に黒羽重蔵によって救出されたが[Ⓝ劣-8-264∼266]、真夜の精神は崩壊しかけていた[Ⓝ劣-8-268∼270]

父・四葉元造は「このままでは真夜の心は決定的に壊れてしまう」と判断し、『精神構造干渉魔法』を使うよう四葉深夜に命じた[Ⓝ劣-8-269・270]

元造は、行使の決断を深夜に委ねた(責任は取ると明言)。深夜は初めのうちは拒んだが、結局行使を決断。これにより、真夜の「経験」(経験記憶)は「知識」(意味記憶)に作り変えられた[Ⓝ劣-8-270・271・276]

『精神構造干渉』によって精神機能は回復したものの、真夜はすべての思い出を「実感」できなくなった[Ⓝ劣-8-274]。これは「経験」を「知識」に作り変えたためで[Ⓝ劣-8-276]、喜怒哀楽といった感情を伴いつつ経験してきたはずの「思い出」は、これらの感情を伴わない単なる「データ」に変換された[Ⓝ劣-8-274∼277から管推]

真夜は深夜に「人は経験によって形作られていくもの」「経験が知識に変わるということは、過去がデータに変わってしまうということ」と述べ、「昨日までの自分は姉さんに殺された」として、感謝することもなかった[Ⓝ劣-8-277・278]
「私は姉さんに自分自身を奪われた」とも表現している[Ⓝ劣-16-234]

管理人

深夜に対する態度が非常に冷たい理由には、「自分を殺したから」ということだけでなく、「深夜に対するこれまでの想いもデータになってしまったから」ということもありそうですね。

◇ ◇ ◇

この事件で、真夜は生殖能力を喪失した。子供を作れなくなったことを理由に、七草弘一との婚約も解消した[Ⓝ劣-8-286]

また、真夜と深夜は不仲になり、二人の絆が再び結ばれることは生涯なかった[Ⓝ劣-8-278]

四葉家は復讐戦として大漢に攻め込み、当主の元造を含めた30人の犠牲を出したが、大漢の重要人物およそ4,000人を暗殺。このダメージにより大漢は2064年に内部崩壊した(大漢崩壊事件[Ⓝ劣-8-286・287]

人間関係

司波深夜

四葉深夜とは、「事件」以前は仲が良かった[Ⓝ劣-16-192]

「事件」後については、仲があまりよくない。これは四葉家内では公然の秘密である。いがみ合ったりするわけではないが、一種の冷戦状態が続いている[Ⓝ劣-8-149]

七草弘一

七草弘一は、真夜を相手にするときにだけ感情の揺らぎを見せる。
しかし、真夜の方は弘一からの視線に関心を見せたことは(師族会議などでは)一度も無く、いつもどうでも良いような眼差しを返すだけである[Ⓝ劣-17-244]

真夜と弘一の間の確執は広く知られているが、対立の種を作り出すのは、大体において七草家の方である[Ⓝ劣-9-133]
それは十師族各家の当主も当然知っていて[Ⓝ劣-17-257]、弘一が真夜に「ちょっかい」を掛けることは師族会議お馴染みの光景である。そのたびに、九島真言がため息をこらえるような様子を見せたり、六塚温子八代雷蔵が「またか」という空気を漂わせるなどしている[Ⓝ劣-17-246]
それだけに、「(箱根テロ事件の)首謀者を捕らえるべきだ」という弘一の意見を真夜が支持した際には、一同を驚愕させた[Ⓝ劣-18-55]

2096年1月に弘一がパラサイトを手に入れようとしたことについて、九島烈は「真夜がパラサイトに興味を持ったことを知ったためではないか」「弘一はどんなことをしてでも四葉家より強くなりたいと思っているのだろう」「30年前の悪夢を未だに断ち切れないのは哀れだ」と述べている[Ⓝ劣-11-186・187]

葉山忠教

  • 真夜は、葉山忠教以外の使用人には、(気軽な)愚痴をこぼすことができない[Ⓝ劣-16-142]
  • 真夜は、葉山に対しては「プイッと顔を背ける」[Ⓝ劣-16-244]、「苛立ちの滲む声で応える」[Ⓝ劣-18-71]、「疲れをのぞかせる笑みを見せた」[Ⓝ劣-18-72]など、演技ではない素の表情を見せることがある。
    ただし、興味深い魔法のことになると「少女のようにはしゃぐ」[Ⓝ劣-16-277]など、お芝居でない表情を葉山以外にも見せる。
  • 司波達也『バリオン・ランス』お披露目に際して、真夜は少女のようにはしゃぐ「若々しい姿」を見せたが、葉山は(それを止めることなく)孫でも見るような笑みで見守った[Ⓝ劣-16-277]
  • 葉山は四葉家の監視役だが、長年苦楽をともにした結果、監視役としての自分よりも真夜の執事である自分に重きを置いている[Ⓝ劣-32-185]

司波達也

真夜と達也の表面的な関係

2095年11月6日、真夜は3年ぶりに司波達也と顔を合わせた[Ⓝ劣-8-17・215]
達也が真夜と二人だけで話すのは、このときが初めてだった[Ⓝ劣-8-215]

達也に対する真夜の命令権

司波深雪は「真夜の命令に逆らうことなどできない」と思い込んでいるが、真夜が司波達也に命令できることはあまりない[Ⓝ劣-14-45・46]
正確には、真夜の命令権は優先順位が低い[Ⓝ劣-14-51]

まず、達也は深雪のガーディアンであり、達也に対する命令権は深雪が最上位にある[Ⓝ劣-14-45]
次に、四葉家第一〇一旅団との間で交わされた秘密協定により、深雪の護衛に関わる任務を除いて、達也への命令権は第一〇一旅団が優先される[Ⓝ劣-14-45]
達也に対する真夜の命令権は、これに次ぐ第3位となる[Ⓝ劣-14-51]

にもかかわらず達也が真夜に従っているのは、「まだ敵対する時期ではない」と考えているからである[Ⓝ劣-14-46]

達也に対する真夜の想い

管理人

真夜の心情は、複雑で、狂的で、著しく歪んでおり、理解するにはなかなか難しいものがあります。

真夜は、達也出生前には誰よりも司波深夜を祝福し[Ⓝ劣-16-192]、何度も見舞っては、愛おしそうに深夜のお腹を見ていたと、黒羽貢は述べている[Ⓝ劣-16-194・195]

だが、こうした真夜の「愛情」は、貢が言うような「姉妹の仲直り」[Ⓝ劣-16-192]に結びつくものではなく、狂気的な願望に由来するものだった[Ⓝ劣-16-239・240]

達也に宿った魔法『分解』)が世界を滅ぼし得るものであることを知ったとき、真夜は踊り出しそうになるほどに歓喜した。それはまさしく、真夜の望みを叶えてくれる力だったためである[Ⓝ劣-16-232・233]

真夜の望みとは、「(大漢拉致事件で)自分自身の運命を踏みにじった世界に復讐すること」であり、それによって「自分が世界から受けた仕打ちを忘れること」[Ⓝ劣-16-239]

達也が(深雪を喪った結果として)世界を滅ぼせば、真夜の復讐心は満たされる。
逆に、達也が深雪を守り通した場合にも、「人の運命を傲慢に踏みにじる世界が、一人の人間に屈服した」ということになり、真夜の復讐心は満たされる[Ⓝ劣-16-239]

どう転んでも「復讐」を成し遂げてくれる――「12歳で死んでしまった『四葉真夜』の仇を取ってくれる」存在である達也のことを、真夜は「何て素敵な私の息子」と言い表した[Ⓝ劣-16-239・240]

なお、こうした真夜の告白に対して達也は、「貴女は狂っている」とストレートに述べている[Ⓝ劣-16-240]

この告白では、真夜は、狂気的な願望を叶えるために達也を利用しようとしているように感じられます。それは嘘ではないと思いますが、本当のことを全て明かしているとも限りません。

 

2096年10月、真夜が「達也を排斥するのは四葉の利益にならない」と述べた際、葉山が「実の甥御様だからという理由でも差し支えないかと存じますが」と応え、真夜は頬を微かに赤らめます[Ⓝ劣-15-47・48]

ここのやりとりからは、真夜は「甥を排斥したくない」と思っており、葉山はそのような真夜の気持ちを(おじいちゃん的な気分で)肯定しているのではないか。そんな風に思わせられます。

 

また、達也が『誓約』を許可なく解呪した際には、無茶を案じる形で非難しています[Ⓝ劣-24-37]。ここでも、「純粋に達也のことを心配している」という解釈も可能です。

真夜と達也の「親子関係」

真夜の言によれば、司波達也と自分は遺伝子的には甥と叔母だが、「精神的には」達也は真夜の息子である[Ⓝ劣-16-232]

これは、達也の魔法は「黒羽貢たちの『祈り』や、司波深夜の『絶望』や『復讐心』によって生まれたもの」ではなく、「私の『世界への復讐心』が姉さんの『我が子への想い』より強く、姉さんの魔法(『精神構造干渉』)を私が動かしたことによって生まれたもの」だという真夜の考えによるものである[Ⓝ劣-16-233・234]

したがって「達也を肉体的に生んだのは姉さんだが、貴方の魔法をそういう風に作ったのは私」であり、「だから魔法師としての貴方は私の息子」ということになる[Ⓝ劣-16-232∼234]

管理人

「世界を破壊しうる『分解』を達也に与えたのは真夜である」という意味で、「精神的には私の息子」と言っているわけですね。

人造魔法師実験

真夜は6歳の司波達也に対して、人造魔法師実験を施すことを決定した[Ⓝ劣-3-155]

この実験について真夜は、「(達也が)産まれる前に私によってねじ曲げられた精神を、今度は姉さん暴走しないように改造した」と述べている[Ⓝ劣-16-235]

達也に関するその他の発言

「トラブルに愛されているというより、(達也の方が)トラブルを愛しているのではないかと思ってしまう」と述べ[Ⓝ劣-11-241]、こうした達也の「トラブル体質」について、真夜はため息をついている[Ⓝ劣-13-198,一部管推]

達也を「最凶最悪の魔法兵器」と表現し、その時の葉山忠教の見立てでは、真夜は「(達也を疎かに扱う度胸など)私にだって無い」と考えているらしい[Ⓝ劣-13-202]

司波深雪

黒羽貢

黒羽貢いわく「この恐ろしい従姉は意外に付き合い(ノリ)が良い」[Ⓝ劣-10-140]

黒羽亜夜子・黒羽文弥

黒羽亜夜子黒羽文弥は、四葉家当主に対する忠誠心、徹底的な服従を、黒羽貢によって心に強く刷り込まれている。これは、黒羽家の仕事は非合法性が強く、絶対に裏切らないことが必要だからである[Ⓝ劣-12-92,SS-175]

真夜は亜夜子と文弥の伯母ではないが、亜夜子には自分のことを「伯母様」と呼ぶよう命じている。文弥には、普段はそのようなことは命じていないが、女装している時には「伯母」と呼ばせており、「女の子は『伯母様』と呼ぶ方が可愛い」と思っている節がある[Ⓝ劣-SS-173]巳焼島襲撃事件の際には、巫女の格好で任務に就くよう文弥に命令している(達也いわく「文弥は真夜の玩具にされている」)[Ⓝ劣-27-292]

文弥と亜夜子は第一高校に進学したいと思っていたが、「(四葉家の者が)1か所に集まりすぎるのは良くない」と真夜に言われて諦めた[Ⓝ劣-12-226]

九島烈

真夜は一時期、四葉深夜七草弘一とともに、九島烈の教えを受けていた[Ⓝ劣-4-408,9-232,12-219]

烈が深夜と真夜を教えていたのは、烈が四葉元造と親しくしていた縁によるものである[Ⓝ劣-14-81]

管理人

弘一については明記されていませんが、真夜の婚約者だった縁によるものではないかと想像しています。

六塚温子

六塚温子は真夜に憧れを抱いている面があり、議論が割れた際には真夜の側に付くことが多い[Ⓝ劣-17-242]

温子が真夜を崇拝しているということは、二十八家では結構有名な話である[Ⓝ劣-21-268]

ヴァージニア・バランス

真夜はスターズによる日本魔法師(=司波達也)への干渉を嫌い、ヴァージニア・バランスにこれを中止するよう依頼[Ⓝ劣-11-128・129]
その対価として、四葉家との個人的なコネクションをバランスに提供した[Ⓝ劣-11-129・130]

こうしてバランスは四葉家と同盟を結んだが、全面的に信用しているわけではない[Ⓝ劣-17-198]

四葉家に対する想い

四葉家という組織それ自体を憐れみ蔑んでいる[Ⓝ劣-16-142]

司波達也の出生当時は、2062年に起こった悲劇(真夜の大漢拉致事件)の記憶がまだ生々しかった[Ⓝ劣-16-192]
このため、四葉家の一族は、生まれてくる子供が司波深夜精神構造干渉魔法によって、「相手が国家だろうと世界だろうと、一族を理不尽な運命から守ってくれる絶対的な力の持ち主」「個人で世界を退ける最強の魔法師」として生まれてくるよう、深夜のお腹の子に対して跪いて祈った(妄執に囚われていた)[Ⓝ劣-16-192∼194]

管理人

真夜が憐れみ、蔑んでいるのは、四葉の一族が抱いているこのような「超人願望」が原因?

その他

達也と深雪の情報管理

司波達也は、自分と独立魔装大隊の関係は秘密にしなければならない。これは、真夜直々の命令である[Ⓝ劣-4-288]

2096年1月時点では、司波深雪の立場を他家に知られるのは時期尚早だと、真夜は考えている[Ⓝ劣-11-63]
達也についても、四葉家とのつながりを覚られるような真似は慎むよう、本人にも使用人にも以前から命じている[Ⓝ劣-11-230]

その他箇条書き

  • たとえ真夜に命じられても、達也深雪を一人にするつもりはない[Ⓝ劣-1-75]
  • 2095年11月6日、「灼熱のハロウィン」の術者を他国が探しているため、達也と独立魔装大隊の接触を控えるよう風間玄信に要請。これを受けて風間は、大亜連合を相手取る戦闘に達也をこれ以上使わないことを認めさせた[Ⓝ劣-8-213・214]。これは、事前の許可なく戦略級魔法を使用した達也に対する罰でもある[Ⓝ劣-9-35]。しかし、達也の『雲散霧消』リーナに通用しなかったことを受け、2096年1月27日に解消された[Ⓝ劣-9-234]
    また、スターズが動き始めており、達也と深雪が「容疑者」になっていることを達也に明かし、第一高校を退学して謹慎するよう命じたが、達也はこれを拒否した[Ⓝ劣-8-221∼223]。真夜は後日、この謹慎について「スターズの調査から達也を匿うため」と述べているが、達也は「後付けの理由にしか見えない」と感じている[Ⓝ劣-16-241・242]
  • 真夜は深雪を次期当主に選んだが、その重要な理由のひとつは、達也を敵に回さない、達也を(四葉家から)離反させないためである[Ⓝ劣-8-228,16-244]。達也を排斥することが、四葉の利益にならないからでもある[Ⓝ劣-15-47]。ただ、葉山忠教によれば、「(真夜にとって)実の甥だから」という理由もあるらしく、「頬がかすかに赤らんで」という真夜の反応から、それが真実であるとうかがわれる[Ⓝ劣-15-47・48]
    深雪を当主の座を受けさせるための策は、真夜が考えている[Ⓝ劣-8-228]。それは、「達也は深夜ではなく真夜の息子であり、達也と深雪は兄妹ではなく従兄妹である」ことを明かした上で、「達也を深雪の婚約者にすること」だった[Ⓝ劣-16-219∼221]。これについて葉山は「感服した」と感想を述べている[Ⓝ劣-16-244]
    ただし、「達也と深雪が兄妹ではない」というのは嘘であり、それは達也に見破られた[Ⓝ劣-16-228∼230]。しかし、実の兄妹ではないというのも完全な誤りではない[Ⓝ劣-16-230]。深雪は遺伝子操作をされている調整体で、兄妹と言うには遺伝子的にかけ離れており[Ⓝ劣-16-230・236]、また深雪は四葉の技術の粋を結集した「完全調整体」であるため、達也と深雪の間に生まれる子供は九島光宣のような「失敗作」にはならないと、真夜は断言している[Ⓝ劣-16-236]
    2096年12月31日、真夜は深雪を次期当主に指名することを達也・深雪・黒羽亜夜子黒羽文弥新発田勝成津久葉夕歌に内示し[Ⓝ劣-16-216∼218]、その後、深雪の婚約者を達也とすることを達也と深雪に内示した[Ⓝ劣-16-221]
    2097年1月1日、真夜は慶春会の場で正式に深雪を次期当主に指名し、その婚約者を達也とすることを発表した[Ⓝ劣-16-270]
    さらに翌1月2日には、魔法協会を通じて二十八家百家本流などの有力魔法師にこれらのことを通知した[Ⓝ劣-16-284・285,17-28]。戸籍データは、年末付けで修正した[Ⓝ劣-17-35]
    なお、達也の「お披露目」は、真夜は本当は2096年の元旦に行いたかったのだが、達也が「灼熱のハロウィン」を引き起こしたためにできなくなり、その後も様々なトラブルが続いて延び延びになった結果、この慶春会の場となった[Ⓝ劣-16-241・242]
  • 達也と深雪の婚約について、文弥は「深雪のため」だと考えたが、亜夜子は「深雪のためのものではなく、達也の居場所と自由を確保するためのものであり、そのために真夜は深雪を利用している」と推測した[Ⓝ劣-16-274・275]
  • 真夜は、達也と深雪にとって、普段着では電話も掛けられない、映像をカットするなどとんでもない相手である[Ⓝ劣-9-231]
  • 桜井水波の第一高校への入学と司波家への住み込み、および深雪付のガーディアンへの就任は、真夜の命によってなされた[Ⓝ劣-11-346・347,12-33・34]
  • 真夜は、四葉本家の母屋に住んでいる[Ⓝ劣-12-32]
  • 真夜に対する畏れは、水波や文弥、黒羽家の黒服たちの心に強く刷り込まれている[Ⓝ劣-12-32・92]
    亜夜子と文弥は、四葉家当主に対する忠誠心、徹底的な服従を、黒羽貢に刷り込まれている。これは、黒羽家の仕事は非合法性が強く、絶対に裏切らないことが必要だからである[Ⓝ劣-SS-175]
  • 達也と深雪が掛けられている『誓約』は、真夜の決定に従い、津久葉冬歌が施したものである[Ⓝ劣-16-131]
  • 真夜が当主となって以降、真夜の書斎に入ったことがある人間は、真夜と葉山以外では、家具屋とHARのメンテナンス技術者、そして達也だけである[Ⓝ劣-16-223・224]
  • 真夜の朝はそれ程早くない。文脈から、8時前後に起床し、9時前後に朝食を終えるイメージ[Ⓝ劣-21-200]
  • 二十八家の中でも、四葉家・十文字家十山家は、別格の戦闘力を有していると真夜は考えている[Ⓝ劣-22-53]。また、九島光宣も同等の警戒を要すると考えている[Ⓝ劣-22-52・54]
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