毒蜂(どくばち)は、黒羽貢が編み出した暗殺用の精神干渉系魔法。術を掛けられた者が認識した痛みを、本人が死に至るまで無限に増幅する。その激痛は、どんな拷問道具・処刑器具も上回るほど[Ⓝ劣-10-158・159,Ⓝ夜闇-1-142・274,Ⓝメ-9-129・163]。
最大の利点は、針の先ほどのわずかな傷でターゲットの息の根を止めることができ、他殺と覚らせないことにある。致命傷の痕跡も内臓の損傷も毒物も残らないため死体から死因を特定するのは不可能で、検死をしても「心疾患による突然死」という結論しか出ない[Ⓝ劣-10-158・159,Ⓝ夜闇-1-142・143・274,Ⓝメ-9-164]。
貢だけの固有魔法というわけではなく、また多くの精神干渉系魔法と違って属人的でない起動式が作成され発動手順が定式化されている。したがって適性のある魔法師ならば誰でも使うことができ、実際に黒羽家の実行部隊は切り札として使いこなしている[Ⓝ劣-10-159,Ⓝ夜闇-1-143,管補]。
苦痛に高い耐性を持つ魔法師ならば、ショック死に追い込まれる前に対抗魔法で無効化することは不可能ではない。また痛覚を遮断できる相手には効力を発揮しない[Ⓝ劣-10-158]。
備考
- この魔法を使用されたドナルド・ダグラスは、「ラベルピンが心臓の辺りに、血も出ていない程度にわずかに刺さっている」と認識した直後、正気を保つことを許さない激痛に襲われショック死した[Ⓝ劣-10-157・158]。
- 黒羽貢がドナルド・ダグラスを殺害する際には、2秒の時間を要した[Ⓝ劣-10-157・158]。
- 『毒蜂』の犠牲者を見た者はまず毒殺を疑い、次に窒息死を疑う[Ⓝ劣-10-159]。
- 死者には痛覚が無いため、『毒蜂』は通用しない[Ⓝ劣-18-148]。
- 2096年時点では、黒羽文弥はこの魔法を練習中らしい[Ⓝ暗-2-231]が、2099年時点では父親以上に使いこなすようになっている[Ⓝ夜闇-1-143]。
- 精神干渉系魔法への適性が必要なため、たとえば黒羽亜夜子は使えない[Ⓝ夜闇-1-143]。
- 致死攻撃力の面では、四葉元造の『死神の刃』に遠く及ばない[Ⓝ劣-10-158]。
- 同じ場所で多人数を一斉に始末する場面、かつ警察の捜査が入るような場合には、致命傷の傷も残留毒物も残っていなければ余計な不信感を懐かれてしまう。そのためあえてテイザーガンを使い、その痛みを増幅することもある[Ⓝ夜闇-1-274・275]。
- 2100年時点では、元老院四大老の一人である安西勲夫にも手口は分かっていない[Ⓝメ-9-172]。


