大亜細亜連合

【注意】
2021年度冬アニメ
『魔法科高校の劣等生〈追憶編〉』
のネタバレが大量に含まれます。
ご注意ください。

大亜細亜連合【だいあじあれんごう】は、ユーラシア大陸最東端にある国家[Ⓝ劣–]
通称「大亜連合」[Ⓝ劣-2-260]

第三次世界大戦を通じて、中国ビルマ北部、ベトナム北部、ラオス北部、朝鮮半島を征服し、最終的に大亜連合を形成した[Ⓝ劣-8-20,10-8]

大亜連合付近の地図(簡易版).原作を基に管理人が作成.

大亜連合付近の地図(詳細版).原作を基に管理人が作成.
ピンク系統が大亜細亜連合.黄色系統はインド・ペルシア連邦,ライム色は東南アジア同盟,茶色は新ソビエト連邦.

概要

人口は世界一[Ⓝ劣-2-72]。「人が多すぎる」と広言している[Ⓝ劣-8-179]。労働力も不足していない[Ⓝ劣-13-100・101]

国力

2092年の時点では、大亜連合は大国ではあるが、日米同盟と正面からやり合う力は無い[Ⓝ劣-10-165]
その一方で、日米同盟とやり合うような博打を打たなければならないほど、国内状況も追い詰められてはいない[Ⓝ劣-10-165]

2096年春時点においては、大亜連合政府は軍部を末端に至るまで完全に掌握している[Ⓝ劣-13-101]
また、大亜連合は同時点において、外交的非難も問題にしない。経済的に自給度が高く、もし経済封鎖を受けたとしても、痛くも痒くもないためである。エネルギー供給に不安はあるが、それは他国も同様である[Ⓝ劣-13-101・102]

軍事力については、通常兵力の質・量は一時期米ソに追いつく勢いがあった[Ⓝ劣-23-116]
しかし、灼熱のハロウィンによって海軍戦力を大量に(総艦艇の3割)損耗した。この打撃からは、2097年時点ではまだ立ち直っていない[Ⓝ劣-23-116,26-225,31-141]
新ソ連と比較すると、質を加味すれば新ソ連が勝っているが、単純な数ならば大亜連合が上である[26-226]

戦略級魔法師については、2095年10月に国家公認戦略級魔法師(十三使徒)・劉雲徳灼熱のハロウィンで戦死した[Ⓝ劣-8-]。しかし2097年5月、新たな「使徒」として劉麗蕾を公表した[Ⓝ劣-21-]
2097年7月時点ではこの他に6人の非公認戦略級魔法師を抱えている。これは最重要機密であり、一般には知られていない[Ⓝ劣-27-135]
ただしこの6人の魔法には大きな欠陥が存在しており、国家存亡の危機に直面しない限り用いることはできないため、普段から使える・・・・・・・戦略級魔法師は劉麗蕾のみである[Ⓝ劣-27-135]
しかし同月、大ソ戦争終結直後に劉麗蕾が日本に亡命[Ⓝ劣-27-]。その後も日本で暮らしている[Ⓝ劣–,Ⓝキ–]
こうして、大亜連合は「使徒」を全て失った。新たな「使徒」についても、『メイジアン・カンパニー』『キグナスの乙女たち』では特に言及されていない。

歴史

中国は、第三次世界大戦が始まってから比較的早い時期に分裂し、大亜連合(北部)と大漢(南部)に分かれた[Ⓝ劣-8-]

しかし、四葉家による大漢復讐戦(2062~2063年)のダメージによって、2064年に大漢が崩壊。大亜連合が大漢を吸収し、大陸を統一した[Ⓝ劣-8-286・287]
この南北対立の終結は、大戦の終結につながった[Ⓝ劣-8-20・287]

なお、大亜連合は大漢の「分離独立」を認めていない。勝手な「独立僭称」であり、国内における「内戦」であり、「自分たちは内戦を抑え込んだ立場である」旨を主張している[Ⓝ劣-13-101,管推]

大陸の魔法

大亜連合は、現代魔法の開発よりも、前近代の魔法(古式魔法)の復元に力を注いできた[Ⓝ劣-6-153]
これは次のような理由による。

中国の南北分裂以前から東亜大陸の現代魔法・古式魔法双方の研究の中心であった崑崙方院は、分裂後に大漢に付いた[Ⓝ劣-8-271]
しかし、四葉家による大漢復讐戦によって、崑崙方院の研究資料は破壊し尽くされてしまった[Ⓝ劣-8-286]
これにより、大陸制覇後も、大亜連合は現代魔法の研究成果を手にすることができていない[Ⓝ劣–]

ただし顧傑によれば、これは不正確な認識である[Ⓝ劣-17-190]
正確には、崑崙方院は中国分裂前から存在する魔法師の開発機関であり、現代魔法も古式魔法も研究されていた[Ⓝ劣-17-190]
しかし2054年、現代魔法師古式魔法師の対立において顧傑ら古式魔法師側が敗北し、大漢から逃げ去った[Ⓝ劣-17-190]

2095年10月時点では、ジロー・マーシャルいわく「ここにきてエレクトロニクスを利用した魔法工学技術の軍事利用へと急速に傾斜しつつある」[Ⓝ劣-6-153]

組織

大亜連合中央政府[Ⓝ劣-,27-132]
詳細は不明。

大亜連合軍

  • 大亜連合陸軍[Ⓝ劣–]
    • 東北地方軍[Ⓝ劣-27-91]
    • 高麗自治区軍[Ⓝ劣-7-321,27-91]
    • 香港軍[Ⓝ劣-20-]
  • 大亜連合海軍[Ⓝ劣-7-]
  • 大亜連合空軍[Ⓝ劣–]
  • 特殊工作部隊[Ⓝ劣-6-]

無頭竜
無頭竜は2095年8月、司波達也によって東日本総支部の幹部らを「消去」されたのち、日米によって本部まで壊滅させられたが、これについて大亜連合は黙認している[Ⓝ劣-4-,19-131・132]

キャラクター

大亜連合軍人

陳祥山
大亜連合軍特殊工作部隊の隊長[Ⓝ劣-6-7]

呂剛虎
大亜連合軍特殊工作部隊のエース魔法師。通称「人喰い虎」[Ⓝ劣-6-6・162]

横浜に侵攻した偽装揚陸艦の艦長
艦長と横浜侵攻軍の総指揮官を兼任していた人物[Ⓝ劣-7-263]
『質量爆散』によって死亡[Ⓝ劣-7-164・]

横浜に侵攻した偽装揚陸艦の参謀[Ⓝ劣-7-263]
『質量爆散』によって死亡[Ⓝ劣-7-164・]

横浜に侵攻した偽装揚陸艦の副官[Ⓝ劣-7-264]
『質量爆散』によって死亡[Ⓝ劣-7-164・]

横浜に侵攻した偽装揚陸艦の通信士官
『質量爆散』によって死亡[Ⓝ劣-7-164・]

劉雲徳
十三使徒の一人。戦略級魔法『霹靂塔』[Ⓝ劣–]
灼熱のハロウィンに巻き込まれ死亡した。大亜連合はこれを隠していたが、2097年5月に公表した[Ⓝ劣-8-209,20-29,23-40]

劉麗蕾
2083年ごろ生まれ[Ⓝ劣-23-42]。大亜連合の発表によれば劉雲徳の孫で、その後を継ぐ十三使徒。戦略級魔法は同じく『霹靂塔』[Ⓝ劣-23-40・42・44,26-238]。2097年5月に公表された[Ⓝ劣-23-40∼44]
2097年7月の大ソ戦争終結直後、日本に亡命した[Ⓝ劣-27-136・138]

林衣衣
劉麗蕾護衛部隊の隊長[Ⓝ劣-27-97・132]。劉麗蕾とともに日本に亡命した[Ⓝ劣-27-138]

ダニエル・劉
西果新島テロを目論んだ、香港軍の脱走兵[Ⓝ劣-20-]

ブラッドリー・張
西果新島テロを目論んだ、香港軍の脱走兵[Ⓝ劣-20-]

その他

周公瑾
横浜中華街の代表的存在である)周公瑾は、大亜連合の圧政を逃れて日本に漂着する亡命希望者を第三国へ送り出す亡命ブローカー。亡命先での反大亜連合活動のサポートも行っている[Ⓝ劣-12-93,13-100,Ⓝ暗-2-89]
それと同時に、大亜連合のスパイのような役目(スパイの現地協力者の役目)も担っている[Ⓝ劣-12-94,13-100]
大亜連合側は、こうした周公瑾の動きを(ある程度)把握しているが、放置している。放置しておいた方が、大亜連合のメリットとなるためである[Ⓝ劣-13-100]

顧傑
周公瑾のボス[Ⓝ劣-12-94∼96]。在米華僑[Ⓝ暗-2-89]

兵器等

    • ハイパワーライフル[Ⓝ劣-7-87∼90]
    • 偽装揚陸艦[Ⓝ劣-7-]
    • 低空無人偵察機[Ⓝ劣-7-]
    • 大亜連合製の直立戦車(戦闘用ロボット)[Ⓝ劣-7-164]
      横浜事変において、大亜連合製の直立戦車は、幹比古いわく「手足の動きが奇妙に人間的」で、大陸の古式魔法『剪紙成兵術』によって動かされていた[Ⓝ劣-7-208∼210]
    • 大亜連合製の装輪式装甲車[Ⓝ劣-7-164・218]
    • ソーサリー・ブースター[Ⓝ劣-7-206]
    • 「ハイナン」[Ⓝ㊕星呼-5・7・8]
      大亜連合の原子力潜水艦[全テ-116]

登場する土地

  • 本土
    • 北京市
    • 泉州市
    • 広東省
    • 四川省
    • 雲南省
    • 香港
    • 厦門港
  • 高麗自治区
    • 鎮海軍港
    • 巨済島要塞

大亜連合をとりまく世界情勢

大亜連合にとって軍事的に脅威となり得る存在は、2096年春時点においてはUSNA新ソ連インド・ペルシア連邦だが、各国ともに孤立政策をとっている[Ⓝ劣-13-101]
USNAとインド・ペルシア連邦は同盟国を有しているが、それは表面的なものであり、大戦前のように緊密な同盟関係は存在していない。これらの国が軍事的連携を取った場合は脅威だが、孤立政策をとる限りは脅威にはならず、これらの国々が内政に干渉してくる脅威はこの時点において現実のものではない[Ⓝ劣-13-101]

国内事情

2096年3月[Ⓝ劣-20-2・48](2095年11月?[Ⓝ劣-13-124,26-225])に締結された日亜講和条約は、日本にとってかなり有利な内容だった。屈辱的講和に対する不満から政情不安が生じており、大亜連合中央政府は威信回復のために対外的な戦果を必要としていた[Ⓝ劣-26-225,27-142]
2097年6月の新ソ連への侵攻(大ソ戦争)の背景には、こうした理由もあったと見られている[Ⓝ劣-26-225]

しかし大ソ戦争では事実上の敗戦を喫した。これにより、反政府運動・分離独立運動の鎮圧で国力を消耗することが予想される。国家の分裂さえあり得ると見られている[Ⓝ劣-27-142]

日本

大亜連合は、2100年時点においても日本とは敵対関係にある[Ⓝメ-1-190]

第三次世界大戦以降、日本と大亜連合の間に正式な国交は結ばれていない[Ⓝ劣-28-267]
ただし、民間レベルでは経済交流があり、企業が相互進出を果たしている[Ⓝ劣-28-267]

久米島西60kmの海域(東シナ海)では、2092年までは違法操業を行う大亜連合の漁船を日本の巡視船が追い回し、そのうち両国の戦闘艦がやって来て火器管制レーダーを浴びせ合うというチキンレースが頻繁に演じられていた[Ⓝ劣-20-213・214]
沖縄海戦以降は、大亜連合によるこうした挑発行為はピタリと影を潜めている[Ⓝ劣-20-214]

日本の横浜中華街は、大亜連合本国の圧政から逃れた華僑の、本国に対する主要抵抗拠点の一つ、というのが「建前」になっているが、「現実には大勢の大亜連合工作員が潜んでいる」と藤林響子は考えている[Ⓝ劣-4-412]

日本の国防軍内では、横浜事変以降対大亜連合強硬派が支持者を増やし、無視し得ない勢力にまで成長していたが[Ⓝ劣-13-125]、2096年夏のパラサイドール事件酒井が失脚[Ⓝ劣-13-,16-]。同年末には四葉家の分家が残党を使嗾して達也を襲わせ、残党らは返り討ちにされた[Ⓝ劣-16-]

新ソ連

大亜連合が2092年8月に沖縄海戦を引き起こした大きな動機としては、2089年のアークティック・ヒドゥン・ウォーによって新ソ連では極東方面の魔法師戦力が壊滅状態となり、軍事的プレゼンスが大きく低下し、北方の脅威が薄れたことが挙げられる[Ⓝ㊕プラズマ-7]

大亜連合は2097年6月27日、新ソ連に侵攻し、戦争状態に突入した(大ソ戦争[Ⓝ劣-26-223・224]
これは、高麗自治区を支配下におさめた大亜連合にとって「喉元に突き付けられたナイフ」に等しいウラジオストクを奪い、脅威を取り除くためと見られている[Ⓝ劣-26-224]

台湾

台湾は、独立している[Ⓝ劣-10-8]。経緯等の詳細は不明。

インド・ペルシア連邦

インド・ペルシア連邦政府は2100年時点において、国家公認戦略級魔法師を1人増やして2名とし、その戦力を背景に大亜連合に対する外交優位を確立したいと考えている[Ⓝメ-2-106]

USNA

2095年10月の横浜事変においては、日本と同盟を結んでいたUSNAの反応は不自然なくらいに鈍く、USNA側が故意に太平洋艦隊の出動を遅らせた、などの疑惑も浮上している[Ⓝ劣-10-166]。日本とUSNAは同盟国であると同時に(日米同盟)、西太平洋地域における潜在的競合国であり、日本の適度な弱体化がUNSAの国益に適うという点を踏まえると、当時、大亜連合とUSNAが一種の共謀関係にあった可能性を否定できない[Ⓝ劣-10-165・166]

USNA上層部は2097年時点において、日本を西太平洋における競合相手と考える勢力と、日本を同盟国として大亜連合・新ソ連の太平洋進出に対する防波堤と考える勢力に分かれている[Ⓝ劣-26-55,31-159]

アジア

東南アジア同盟の諸国は、大亜連合の圧力に苦しんでいる[Ⓝ暗-2-284]
ベトナムは直接国境を接しているし、フィリピンは海洋権益の露骨な侵害に悩んでいる[Ⓝ暗-2-284]

フィリピンは、(沖縄海戦が勃発した)2092年ごろから治安がますます悪化し始めた[Ⓝ暗-2-251]
フィリピンには、大亜連合の支援を受ける共産ゲリラが存在する[Ⓝ暗-2-272]

中央アジアの大亜連合軍基地は2097年5月3日、ニジェール・デルタ解放軍の襲撃を受けた[Ⓝ劣-23-52]
解放軍の魔法師エフィア・メンサー『能動空中機雷』戦術級のレベルで行使し、多くの犠牲者が出た[Ⓝ劣-23-51・53]

アフリカ

ニジェール・デルタ地域では、大亜連合が2080~2090年代に纏まった領域を勢力下に収めていた[Ⓝ劣-23-39]
だが2097年ごろ、フランスの支援を受けたニジェール・デルタ解放軍がこの支配を脅かし始め、部族レベルの小規模武装グループによって細切れに分割された勢力地域を大亜連合とフランスの間でリバーシゲームのように奪い合っていた[Ⓝ劣-23-39・47]
フランスは無人自動兵器を提供し、これによって大亜連合は実質的に支配していた地域の半分を奪われた[Ⓝ劣-23-48]

劣勢に陥った大亜連合は2097年5月2日、戦略級魔法 『霹靂塔』を投入。これによってフランスが提供した無人自動兵器は無力化され、多くの死傷者が出た[Ⓝ劣-23-38・39・48]
投入翌日の大亜連合の発表では「死者は900人に満たない」とされているが、欧米のマスコミは「3000人を超えている」と推測している[Ⓝ劣-23-52]

達也は『霹靂塔』投入の目的について、「フランスを牽制し後退させること」および「新たな戦略級魔法師の公表による世界に対するデモンストレーション」と推測している[Ⓝ劣-23-39・41]

できごと

∼2094年

2030年代
地球の寒冷化が始まり、食糧事情・エネルギー事情が世界中で悪化する[Ⓝ劣-8-19]
中国華北地域では寒冷化と砂漠化が同時に進行し、最も深刻な事態に直面する[Ⓝ劣-8-19]
華北の住民たちは民族的伝統に従い、ロシアに越境入植(不法入植)することによって難局を乗り切ろうとするも、ロシアによる徹底的な排除に遭う[Ⓝ劣-8-19]
これを受け、中国は人道の名の下にロシアを非難する[Ⓝ劣-8-19]
一方、ロシア側は国際法の名の下に中国を非難する[Ⓝ劣-8-19]
人道の名の下に、火種が世界中にばら撒かれる[Ⓝ劣-8-19]

2045年
エネルギー資源争奪戦が過激になっていく中で、ついに第三次世界大戦が始まる[Ⓝ劣-8-20]

20xx年
中国の南半分が分離独立し、大漢が建国される[Ⓝ劣-8-267]
北半分は、中国大陸北部と朝鮮半島を支配する「大亜連合」となる[Ⓝ劣-8-267]

2054年
顧傑らが崑崙方院での闘争に敗北し、USAに逃げ去る[Ⓝ劣-17-190]

2060年
大亜連合高麗自治区軍が対馬を攻め、住民の7割を殺害。残りのうち2割には脱出されたが、1割を拉致し、島を半年にわたって占領した[Ⓝ劣-7-321,8-267]

206x年
高麗自治区軍による対馬侵攻を受け、日本政府が対馬を要塞化する(対馬要塞[Ⓝ劣-7-321]

206x年
日本大漢が大亜連合を共通の敵とする軍事的協力関係を築く[Ⓝ劣-8-267]

2062年04月ごろ
四葉真夜が大漢・崑崙方院に拉致される[Ⓝ劣-8-267]

2062年8月ごろ
四葉家による大漢復讐戦が始まる[Ⓝ劣-8-278]

2063年2月
崑崙方院が壊滅する[Ⓝ劣-8-286・287,17-190]

2064年2月
大漢が内部崩壊する[Ⓝ劣-8-287,17-190]
大亜連合が大漢を併合し、東亜大陸を制覇する[Ⓝ劣-8-287]

2065年
東アジアにおける南北対立の終息がきっかけとなって、北半球における世界群発戦争が終結した。世界人口は、2045年時点の1/3、30億人にまで激減した[Ⓝ劣-8-20・287]
この大戦では、各国ともに併合・分裂が起きた。中国はビルマ北部、ベトナム北部、ラオス北部、朝鮮半島を征服し、最終的に大亜細亜連合を形成した[Ⓝ劣-8-20]
四葉家による大漢復讐戦がきっかけとなって大戦終結につながった側面もあり、四葉家が「アンタッチャブル」として畏怖されるようになる[Ⓝ劣-8-287]

20xx年
大越戦争が勃発。大亜連合がインドシナ半島南進を目論む[Ⓝ劣-11-113]
しかし、佐伯のサポートを受けた風間ベトナム軍に加わって奮闘。大亜連合高麗軍が押し返される[Ⓝ劣-11-113,13-66]
最終的にUSNA新ソ連の介入を招き、目的を達成しないまま撤退した[Ⓝ劣-13-66]

2092.08.05(火)
達也らが大亜連合の潜水艦に発泡魚雷を撃たれる[Ⓝ劣-8-84~88・179]

2092.08.11(月)
大亜連合海軍が沖縄本島に侵攻し、沖縄海戦が勃発する[Ⓝ劣-4-162,8-]。一部の国防軍人らはゲリラ的に反乱を起こす(金城ディックなど)[Ⓝ劣-8-163∼179,20-]
しかし、司波達也『質量爆散』により敗退[Ⓝ劣–]
その後、日本と大亜連合の間で講和条約は締結されておらず、休戦状態にあるだけで法的には交戦状態が継続している[Ⓝ劣-4-412,7-322・323]

2092年
沖縄海戦に同調する形で、新ソ連による佐渡侵攻事件が勃発する[Ⓝ劣-4-162]
一条家が組織した義勇軍が中心となって、これを撃退する[Ⓝ劣-4-162]

2094.04.07(水)
渋谷界隈で活動していた大亜連合からの亡命者10人近くが、司波達也によって消される[Ⓝ暗-1-40]

2094年中
大亜連合がフィリピン軍に対して工作を行い、大量の国軍兵士が内部抗争を起こした末、犯罪組織に流出する[Ⓝ㊕笛吹-19・34]

2095年

2095.04.23(土)
第一高校ブランシュテロ事件が勃発する[Ⓝ劣-2-177]
ブランシュのメンバーが所持していたアンティナイトを提供したのはウクライナ・ベラルーシ再分離独立派で、そのスポンサーは大亜連合だった[Ⓝ劣-2-99・260]

2095.10月初頭ごろ
陳祥山呂剛虎大亜連合軍特殊工作部隊が日本に侵入する[Ⓝ劣-6-22]

2095.10.16(日)
司波達也が入手したレリックを狙い、特殊工作部隊が司波家にハッキングを仕掛ける[Ⓝ劣–]

2095.10.18(火)
周公瑾を通じて大亜連合に利用されている平河千秋が達也を尾行し、バイクで逃走する[Ⓝ劣–]

2095.10.19(水)
某国の工作員、ジロー・マーシャルが呂剛虎に殺害される[Ⓝ劣-6-162∼164]

2095.10.20(木)
論文コンペのデータを盗み出そうとした平河千秋が確保される[Ⓝ劣–]

2095.10.23(日)
達也を尾行する特殊工作部隊の使い魔深雪が排除する[Ⓝ劣–]
達也からレリックを奪おうとした関本勲が確保される[Ⓝ劣–]
平河千秋殺害のため呂剛虎が立川病院を襲撃するも、千葉修次渡辺摩利と交戦となり撤退する[Ⓝ劣-6-296∼302]

2095.10.24(月)
周公瑾が平河千秋の記憶を消去する[Ⓝ劣–]

2095.10.25(火)
関本勲殺害のため呂剛虎が八王子特殊鑑別所を襲撃するも、七草真由美・渡辺摩利・司波達也らと交戦となり敗北、確保される[Ⓝ劣–]

2095.10.28(金)
大亜連合軍特殊工作部隊のほぼすべてが、国防軍により拘束される[Ⓝ劣-6-348]

2095.10.29(土)
大亜連合本国が、横浜への艦艇派遣を決定する[Ⓝ劣-6-359]
陳祥山が周公瑾に対し、呂剛虎救出への協力を求める[Ⓝ劣-6-359∼361]

2095.10.30(日)
大亜連合軍が横浜に侵攻し、横浜事変が勃発する[Ⓝ劣-7-82]
その裏で特殊工作部隊は日本魔法協会を狙うも、真由美たちに阻止される[Ⓝ劣–]
撤退する偽装揚陸艦を、大黒竜也が『質量爆散』で殲滅する[Ⓝ劣–]

2095.10.31(月)
大亜連合海軍は、沖縄海戦以来法的には日亜間での交戦状態が継続されている中で、一言の通告も無く、鎮海軍港から出撃準備に入った[Ⓝ劣-7-322・323]
日本はこれを「我が国に対する攻撃準備」と解釈し、統合幕僚会議において戦略魔法兵器の投入が決定される。独立魔装大隊に対して戦略級魔法『質量爆散』を行使するよう通達が下る[Ⓝ劣-7-323・324]
風間の命令に基づき、日本の非公認戦略級魔法師、大黒竜也が『質量爆散』を行使。鎮海軍港を焼き払う(灼熱のハロウィン)。これにより大亜連合は、総艦艇の3割を喪失する[Ⓝ劣-7-324∼327,8-213,13-125,31-141]
これに巻き込まれる形で、大亜連合の十三使徒、「震天将軍」こと劉雲徳が戦死。十三使徒が「十二使徒」となる[Ⓝ劣-8-209・210]
各国が「ハロウィン」の術者の正体に探りを入れ始める。また、大規模魔法(戦略級魔法)の有効性が再評価される[Ⓝ劣-8-212・213]

2095年11月初頭
「灼熱のハロウィン」を受け、新ソ連の十三使徒、「イグナイター」ことイーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフウラジオストク入りする[Ⓝ劣-8-212]

2095.11.06(日)
「ハロウィン」の術者が注目を集めていることを受け、真夜が達也と独立魔装大隊の接触を禁じる[Ⓝ劣-8-214,]
達也の謀反を防ぐため、真夜が四葉家次期当主を深雪に決める[Ⓝ劣-8-228]

2095.11.11(金)
日本政府の決定に基づき、日本の十三使徒・五輪澪国防海軍の艦船で出征。大亜連合海軍の牽制と講和条約締結を促す示威にあたる[Ⓝ劣-8-210,11-360,20-2]

2095年11月半ば
東南アジア同盟を仲介役として大亜連合が日本に休戦を申し入れ、成立する[Ⓝ劣-8-210・213,22-2・48]

2095年12月
日本と大亜連合の間で休戦協定が結ばれる[Ⓝ劣-20-48]

2096・2097年

2096年03月
日亜講和条約が締結される[Ⓝ劣-20-2・48]。※13巻124P、26巻225Pでは2095年11月となっている。
同時に、非公式に陳祥山呂剛虎ら戦時犯罪者の交換が日本と大亜連合の間で行われる[Ⓝ劣-20-56]
ただし、大亜連合との敵対関係は続いている[Ⓝ劣-16-85]

2097.03.21(木)
香港軍の脱走兵、ブラッドリー・張那覇空港に到着する[Ⓝ劣-20-49]

2097.03.28(木)
日本のような小国に屈することを良しとせず、香港軍から脱走した大亜連合の反講和派らが、オーストラリア軍と協調して西果新島でテロを起こそうとするが、国防軍と大亜連合軍が共闘して対応にあたり、失敗に終わる(西果新島テロ未遂事件[Ⓝ劣-20-146・177,21-68]

2097.04.04(木)
前日に発生した黒海基地暴動事件を受け、イーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフレオニード・コンドラチェンコが会談。先の大亜連合反乱兵による西果新島テロ未遂事件を参考に、佐渡島を攻めることで新ソ連兵のガス抜きを画策する(第1次佐渡沖戦闘[Ⓝ劣-21-68・252]

2097.05.02(木)
ギニア湾岸にあるニジェール・デルタ地域にて、フランスの支援を受けながら大亜連合軍と軍事衝突を続けていたニジェール・デルタ解放軍に対し、大亜連合は戦略級魔法師劉麗蕾を投入、『霹靂塔』を行使する。これにより多数の死傷者が出る[Ⓝ劣-23-38∼40]

2097.05.03(金)
ニジェール・デルタ解放軍が中央アジアの大亜連合軍基地を奇襲し、少女魔法師エフィア・メンサー『能動空中機雷』戦術級のレベルで行使する[Ⓝ劣-23-51∼53]

2097.06.20(木)
ベゾブラゾフが司波達也との遠隔魔法戦においてCAD強制切断のダメージを負う[Ⓝ劣-25-,26-226・232]

2097.06.27(木)
大亜連合軍がハンカ湖西の国境を突破して新ソ連の領土に侵攻し、ウスリースク北方30kmの地点で新ソ連極東軍と軍事衝突。戦争状態に突入する(大ソ戦争[Ⓝ劣-26-223・224]

2097.07.04(木)
ベゾブラゾフがウスリースク付近で『トゥマーン・ボンバ』を使用し、大亜連合軍侵攻部隊の7割以上が無力化される[Ⓝ劣-27-90∼92]

2097.07.05(金)
大亜連合と新ソ連が休戦する[Ⓝ劣-27-132]
大亜連合の十三使徒・劉麗蕾が林衣衣らとともに日本に亡命し、小松基地で保護される[Ⓝ劣-27-133・138]
日本侵攻の口実とするため、新ソ連はこれをわざと見逃す[Ⓝ劣-27-138・139]

2097.07.09(火)
九島光宣が呂剛虎ら特殊工作部隊を日本に手引きする[Ⓝ劣-28-190~192]

2097.07.10(水)
劉麗蕾を殺害するため、呂剛虎ら特殊工作部隊が日本に侵入する[Ⓝ劣-28-196]

2097.07.11(木)
林衣衣がサーシャ・フーによって殺される[Ⓝ劣-28-276・277]
呂剛虎が千葉修次と交戦、戦死する[Ⓝ劣-28-275・280]
林の死を哀しんでいたところ、一条将輝に慰めの言葉をかけられ、劉麗蕾が恋に落ちる[Ⓝ劣-28-286・287,]

2097.07.20(土)
劉麗蕾が小松基地から一条家に移動する[Ⓝ劣–]

∼2100年

時期未詳
劉麗蕾が日本に帰化し、一条家の養女となる(一条レイラ)[Ⓝ劣–]

補足

作者は、大亜連合について以下のように述べている。

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