司波龍郎【しば・たつろう】は、達也と深雪の父で、深夜と小百合の夫。
FLTの開発本部長[Ⓝ劣-1-76]で、名目上の最大株主[Ⓝ劣-3-150・156,24-55]。
ビジネスネームは「椎原辰郎」[Ⓝ劣-5-24]。
2094年に深夜が逝去し[Ⓒ追-3-168]、その約半年後、愛人関係にあった小百合と再婚した[Ⓝ劣-6-54・55,Ⓝ㊕-続追-9]。
2097年1月、深雪の次期当主決定、および達也と深雪の婚約が発表された。これと同時に、龍郎は戸籍上、達也の父親ではないこととなった[Ⓝ劣-17-87,24-57]。
また兵庫いわく、このことによって「龍郎の役目は終わった」[Ⓝ劣-24-57]。
旧姓は「司馬」だが[Ⓝ劣-16-2]、四葉家の素体である司馬空哉との関係については、今のところ不明である。
体格・容姿・年齢
2095年時点で45歳[全テ-031]。
身長180cm、体重70kg。7.2頭身[全テ-031・172]。
外見だけナイスミドル[全テ-031]。
原作では、生年については明記されていない。
2048年度生まれの弘一と「同年代」で[Ⓝ劣-21-187]、また2097年7月時点において50代半ばの長正より年下であることが明かされている[Ⓝ劣-28-293]。
性格・嗜好
保身のための言動や行動をとることがある[Ⓝ劣-3-156]。
本家に逆らってみせる気概は無い[Ⓝ劣-24-55]。中学1年生の達也に冷たくあしらわれた際には怖気づいている[Ⓝ㊕-続追-8・9]。
深雪いわく「大人げなくて情けない性格」で[Ⓝ劣-1-75]、「龍郎は、自分と隔絶した達也の才能に嫉妬どころか恐怖を感じており、それゆえに達也に対して不当な扱いをし、才を貶め、偽りの挫折感を与えることで達也の心と志を打ち砕こうとしている」[Ⓝ劣-1-221]。魔法・戦闘技能
サイオン保有量が規格外に多く、かつては潜在能力を高く評価されていた魔法師だった。だがサイオン保有量が重視されないようになり、また潜在能力を開花させることもできなかったため、魔法師としての道を諦めた[Ⓝ劣-8-27]。暮らし
府中の一軒家
深夜が存命の頃は、龍郎は仕事から帰ってくるのも遅く、休日も接待という名目で出かけることが多かったために、府中の一軒家にいる時間は短かった。達也と一緒に過ごす時間となるとほとんどなかった[Ⓝ㊕-続追-48]。
また、当時は府中の家に深夜との寝室も持っていたが、2097年2月時点では空室になっている[Ⓝ劣-19-127]。
セカンドハウス
現在はこの家には戻らず、小百合の家(FLTの本社から徒歩5分の高層マンション)で暮らしており[Ⓝ劣-5-328,6-53]、年始もこの「セカンドハウス」で過ごすようになっている[Ⓝ劣-9-42]。
人間関係・社会的立場
フォア・リーブス・テクノロジー
2092年8月時点ではFLTの開発本部長を務めている[Ⓝ劣-1-76,3-150]。
深夜の死後、深夜が持っていた株を相続し、FLTの名目上の筆頭株主となっている[Ⓝ劣-3-150・156,24-55]。
このため開発本部長室は、社長よりも豪華な執務室となっている[Ⓝ劣-24-55]。
ただし、FLTの実質的な支配権は四葉家に握られている[Ⓝ劣-3-156,16-52]。
四葉家
龍郎は、四葉家内での立場は達也より低く[Ⓝ㊕-続追-8,19-127]、四葉本家への出入りも認められていない[Ⓝ劣-16-112,Ⓝ㊕-続追-8]。
司波深夜
深雪いわく、「龍郎は深夜に対して引け目を感じている」[Ⓝ劣-8-27]。
司波小百合
龍郎は、深夜と結婚する前から小百合と恋人同士の関係にあったが、龍郎が持つ良質の遺伝子を求めた四葉家の横車によって強引に別れさせられており(その後は愛人関係にあった)[Ⓝ劣-6-55]、深夜が亡くなった半年後に小百合と再婚した[Ⓝ劣-6-54]。
司波達也
達也に対しては、一高入学時に祝いのメールを送らなかったり[Ⓝ劣-1-74・75]、FLTにおいて失敗した実験におけるサンプルを『再成』させるための「道具」として扱う[Ⓝ劣-1-76,6-68]など、息子としての対応をとっていない[Ⓝ劣–]。また、FLT社内での発言力を持たせたくないとも考えている[Ⓝ劣-6-63]。
達也からは、人造魔法師実験の影響もあって「肉親の情」は抱かれておらず、丁寧に接する必要性も認められていない[Ⓝ劣-3-156∼158,Ⓝ㊕-続追-8]。
自らの保身のために頓珍漢なことを言ったりするため、呆れられたりしている[Ⓝ劣-3-156]。
「ウチの父親は権威など有って無いようなもの」「もう諦めている」とも思われている[Ⓝ劣-11-211・212]。
司波深雪
2092年の時点では、深雪には「家族の愛情をお金で購えると考えている人」と見なされ、「もう少し父親らしく頼りがいのある姿を見せてほしい」と思われている[Ⓝ劣-8-27・28]。
また、龍郎の神経質な言葉や好意の押し付けに対して、内心うんざりされたりもしている[Ⓝ㊕-続追-7・8]。
ただしこの時点では、敬う気持ちもまだ深雪の中に残っている[Ⓝ㊕-続追-9]。
しかし2094年頃、龍郎が深夜の死後半年で再婚したときに、完全に見切りをつけられた[Ⓝ㊕-続追-9,Ⓒ追-3-168]。
2095年の時点では、達也を不当に貶めたり道具として利用したりしている[Ⓝ劣-1-75]、深夜の死後半年で再婚した[Ⓝ劣-6-54]、などの理由で嫌われている。
また「自分が龍郎の長女であることは自分の中で否定できる」と割り切られている[Ⓝ劣-8-136]。
2097年時点では「頼りにならない」と思われている[Ⓝ劣-24-168]。
花菱兵庫
達也専属の執事である兵庫には見下されている[Ⓝ劣-24-55∼57]。