アニメ第3期考⑪ ‐ 第4話感想②〈魔法戦闘編〉

作品考察
©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会

4/29 指摘を受けたので一部訂正しました。
4/30 ちょろちょろ追記しました(twitter埋め込みとか)

アニメ〈ダブルセブン編〉最終話の感想②です。

ここまでの流れに沿うなら〈時系列・脚本編〉を書くところなんですが、あまりにも!魔法戦闘の描写が濃厚だったので、今回はここに特化して書こうかと。

具体的には、3回の模擬戦で使われた魔法魔法技術について、基本的には原作と照らし合わせながら、必要に応じてコミカライズを参考にしながら、詳しく見ていこうと思います。

原作のネタバレがあるのでご注意ください。

また、以後に添付する画像のクレジットは、特に注記が無いものは、「©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会」です。

模擬戦Ⅰ:七宝琢磨 vs 「七草の双子」

まず最初は、「七」ほこりを懸けた戦いから。

状況①:初期の撃ち合い

模擬戦開始直後は、双方とも、単調に魔法を撃ち合っている。

琢磨は、当たり前だが防御と攻撃を独りで行う。

原作では、防御は『情報強化』『対物障壁』。攻撃は、初めは振動系統魔法による直接攻撃だった[Ⓝ劣-12-342]

アニメでは、防御については半球状の障壁を展開していて、これがたぶん『対物障壁』だろう。ただ、『情報強化』は正直よく分からない(そもそも分かりにくい魔法ではある)。

また攻撃については、魔法式は振動系統のものが描かれている[㊮来ADW-92]

双子の方は、攻撃と防御を分担。

原作では泉美が防御担当で、『領域干渉』を展開。琢磨の振動系魔法をシャットアウトする[Ⓝ劣-12-342]

香澄は攻撃を担当。移動系統魔法を主体として、琢磨本人を対象としたり、空気の塊を動かして突風を琢磨にぶつけたりしている。「場外勝ち」を狙う作戦だが、(おそらく前者は『情報強化』、後者は『対物障壁』によって)防がれている[Ⓝ劣-12-342,管推]

アニメのほうは、半球状のテリトリーが泉美の『領域干渉』だろうか。

香澄については、突風をぶつけている様子は窺えるが、「琢磨本人を対象とした移動系魔法」を使っている様子は見て取れない。
まぁ、これに対抗するための『情報強化』を琢磨が使っているかどうかもよく分からないし。

泉美の防御魔法は、やはりアニメでも『領域干渉』のようですね。

両者の戦いについて、淡々と批評するほのか

「私たちも似たようなものだったね」。これが上級生ムーブ……[Ⓝ劣-12-342・343]

振動系魔法が通用しないと判断した琢磨は、攻撃を収束系統『圧縮空気弾』エア・ブリットに変更[Ⓝ劣-12-342]

アニメの魔法式も、収束系統に変わっている[㊮来ADW-93]

しかし空気弾をただ飛ばすだけでは、泉美の領域干渉を突破することはできない。領域に入った瞬間に空気の弾丸が拡散し、有効打にならない[Ⓝ劣-12-342,管補]

アニメでも、まさにその様子が描かれている。

焦りを覚え、知恵を絞ろうとする琢磨。
しかしそれは、自身のリソースを消費する行為でもある[Ⓝ劣-12-343・344]

琢磨の隙を見逃さず、その背後に『風槌』ウインドハンマーの魔法式を放つ香澄[Ⓝ劣-12-344]

アニメでは、『風槌』の魔法式は加速系統のそれとして描かれている[㊮来ADW-92]

原作では、『風槌』に気づいた琢磨は、迫りくる空気塊に『拡散』の術式を上書き。ギリギリ間に合って無効化には成功したものの、圧縮状態から解放された空気が強風と化して琢磨の背中を押した[Ⓝ劣-12-344]

いっぽうアニメでは、琢磨が「上書き」を行っている様子は見受けられない。
『風槌』に気が付いたのに、直後には前を向き、モロに『風槌』を食らっているように見える。
ここは原作とアニメの相違点か。

それとも、前を向いて何かしようとした? 『対物障壁』の展開とか……。

と思いましたが、「魔法式は砕けてる」という指摘をいただいたので確認したところ、ちゃんと壊れてました!

これ、たぶん「上書き成功」の演出ですね。勘違いしてごめんね琢磨くん……

そういえばそもそも、『圧縮空気弾』を使い始めてから障壁展開やめてるのは何故だろう?

空気弾が障壁にぶつかるから邪魔……とか?
あるいは、攻撃に魔法力を割かないと泉美の守りを突破できないから……とか?

魔法戦闘、難しいッピ

その後、アニメでは体勢を崩した結果として『圧縮空気弾』の照準が下方にずれ、『領域干渉』のはるか手前で床にぶつかってしまう。

床にぶつかった空気弾は圧縮状態が消え、解放された空気は香澄・泉美へと向かう突風と化した。

そして泉美の『領域干渉』らしきテリトリーは、どうやら消失してしまったらしい。

予期せぬ突風によって、魔法の維持に失敗したのかもしれない。

ここの「圧縮空気弾」の一連の流れは、原作と微妙に異なっている。

原作では、空気弾が下方に発射されたのち、領域干渉の網に捉われて・・・・・・・・・・・圧縮が解かれた。
そして解放された空気は泉美の立ち位置よりかなり手前で床にぶつかり、そのまま泉美の足元へ滑って行き、泉美の体勢を崩した[Ⓝ劣-12-344・345]
つまり、空気弾の圧縮が解かれることになる原因が原作とアニメで異なっている。

また原作では、泉美が『領域干渉』の維持に失敗したという描写は無い。
アニメだと香澄も突風を浴びているが、原作ではそのような描写もない。

このように相違点はいくつかあるが、それはさておきここで重要なこと。それは、
「魔法を無効化されても攻撃を無効化されないように撃てば良い」[Ⓝ劣-12-345] と琢磨が気づいた!
ということだ!

それ以外は些事でいいや。

状況②:「物理現象」の有用性に琢磨が気づいてから

ひとつの気づきを得た琢磨が、いよいよ反撃に出る。

アニメでは、琢磨はとりあえず防御魔法っぽいものを展開する。(原作にはない描写)

そのうえで、『圧縮空気弾』エア・ブリット7発を群体制御で展開[Ⓝ劣-12-345]

ハッキリ言って超絶カッコイイ(ただの感想)

……って、あれ? さっき展開してた半球エリアどこ行った? もしかしてあれ、障壁魔法じゃない何かなのか?

よくわからん。

まず中央の1発を発射し、直後に残りの6発を発射[Ⓝ劣-12-345]

この辺りは原作完全一致。

先頭の1発が着弾する直前、ギリギリで防御魔法の再展開が間に合う。
(先述したが、原作では防御魔法が消えた描写自体が無いので、ここも相違点かもしれない)

防御魔法の内容は、原作通りならば『領域干渉』[Ⓝ劣-12-345]

しかし、そのすぐ後ろから6発の空気弾が追随する。

先頭の1発が『領域干渉』に着弾するが、そこから先に進めない。

その直後、後ろの6発がやってきて、先頭の空気塊を取り囲む。

ここで1発目の空気弾は『領域干渉』によって魔法的な圧縮から解放され、単なる物理現象としての高圧空気塊に変化。

空気塊は物理法則に従って拡散しようとするが、周囲を取り巻く6発の空気弾によって逃げ場がなく、双子のテリトリー内部へと噴出。風の礫と化して泉美に襲い掛かる[Ⓝ劣-12-345・346]

以上の「空気弾×7の描写」は変っちゃ変で、「先頭の1発がジリジリと耐えてる」のが特に変。

『領域干渉』にぶつかったのであれば、空気弾の運動エネルギーがこんな風に抑え込まれることは無いはず。

……無いはずなんだけど、超絶スロー映像の表現なのかもしれないし? ヨシ、納得(強引)

「ヤバい」と見た香澄は横っ飛び一番(死語)、泉美を押し倒す。

後ろに映ってる空気弾の群れは、たぶんアニメの演出じゃないかなぁ。『領域干渉』が維持されてるなら、こうはならないはずだし……

と思ってコミカライズを確認してみると、アニメそっくりの表現だった。アニメはコミカライズに倣ったのだろうか?

あるいは、泉美が魔法の維持に失敗したか。まぁ考えても分からないところか。

この横っ飛び、実は魔法によるもので、横っ飛び直前の香澄の左手首で起動式が展開されている。

原作によれば、これは琢磨に向けるつもりだった移動魔法の照準を、急遽自分に変更したもの[Ⓝ劣-12-346]

自己移動魔法による緊急回避は、(魔法の工程において)加速プロセスを無視した魔法であるため、香澄自身に大きな負荷が掛かるし、押し倒された泉美にも同等のダメージが発生する[Ⓝ劣-12-346,管補]

これをチャンスと捉え、拍手かしわでを打つ琢磨。音を増幅・集束し、大音響をぶつけることで相手の意識を刈り取る魔法(『音響砲』アコースティック・キャノン?)が香澄に向けて放たれる[Ⓝ劣-12-346]

しかし琢磨の「拍手」は、泉美が間一髪で展開した『真空断層』に阻まれてしまう[Ⓝ劣-12-346]

この一連の映像、および原作の記述[Ⓝ劣-12-346]から考えると、琢磨が拍手を打った直後に発生している輪っかは、「音の性質を改変するエリアが広がっていく様子」を表しているのだろうか。

その直後、泉美が『真空断層』を展開した後に発生している音圧が、おそらくは『音響砲』の本体なのだろう。

『真空断層』が、琢磨が生み出した音圧(縦波)を吸い込んでいる。

密度にムラがある空気が流入し、真空の層が揺らめいているのだろうか。

『真空断層』が間に合ったため、中の人は無事だった。

『真空断層』は、おそらく周囲に真空の層を築くだけの魔法であるため、「柏手」が生み出した空気圧の変化=突風は、真空の層を越えて届くらしい。

双子の髪が激しくなぶられているのはこのため。

『音響砲』と『真空断層』あたりの描写は、原作[Ⓝ劣-12-346]との相違点はなさそう。

状況③:双方が「エース」を切り始める

琢磨を舐めすぎていたことを自覚した双子が、いよいよ本気を出す。

香澄「ボクがシュート」
泉美「わたくしがブースト」

これは『乗積魔法』マルチプリケイティブ・キャストという、一つの魔法を複数名で発動する魔法技術
今回は香澄魔法式を放つ役割を、泉美がその魔法式に事象干渉力を与える役割を担った。(逆も可能)[Ⓝ劣-12-347・348・351]

こんなこと(魔法力の掛け合わせ)は普通は不可能なのだが、それができるがゆえに「七草の双子は二人揃ってこそ真価を発揮する」と言われている[Ⓝ劣-12-350・351]

双子が乗積魔法で発動したのは、収束移動系複合の高等魔法、『窒息乱流』ナイトロゲン・ストーム。窒素の密度を引き上げた空気塊を操り、琢磨を低酸素症に陥らせる狙い[Ⓝ劣-12-348]

強力な魔法の兆候を感じとった琢磨は、全力の防御に切り替える。

感知した内容は「気体流動制御」(気体の収束と移動)だけだったが、直感で『全方位型気密シールド』を展開。

魔法式の構造が『窒息乱流』より単純だったため、シールドが先に完成した[Ⓝ劣-12-348]

荒れ狂う窒素の突風が、琢磨をシールドごと吹き飛ばそうとする。シールドを縮小すれば耐えられるが、そうすると今度はシールド内の酸素が足りなくなってしまう、というジリ貧状態[Ⓝ劣-12-348・349]

アニメでは、シールドがたわんでいる様子が見て取れる。

……ところで、気密シールドの内側にある本が風でめくれている? 外部の風が入り込んでる???

原作通りの描写だけど、よくわからん。そも、『気密シールド』ってどういう魔法なんだ?
たとえば指定した気体成分だけが透過できるとかなら、いちおう呼吸の問題はなくなる……のか?

『気密シールド』のwikiを作って確認しなきゃ……

ジリ貧状態から脱するために、エースを切ることにした琢磨[Ⓝ劣-12-349]

刃と化した紙片の群れを操る魔法、『ミリオン・エッジ』がついに発動!

アニメでは、まず各ページが飛び出して、それからどんどん細かくなっていく様子が描かれている。

100万の刃が双子を襲う!

(なお厳密には1,036,800片の刃)[Ⓝ劣-12-352]

双子は即座にマルチ・キャストを発動。乗積魔法による『熱乱流』ヒート・ストームのアレンジ魔法。

『ミリオン・エッジ』は七宝家の切り札なので、当然対策している。

酸素を多く含む空気が断熱圧縮され、紙の発火点を超える温度(500℃超)の熱風が生み出された[Ⓝ劣-12-352・353]

高温の熱風により刃は燃やされていくが、紙片を刃に変える魔法に守られているため、すぐには燃え尽きない[Ⓝ劣-12-353]

窒息乱流、ミリオン・エッジ、熱乱流のアレンジ魔法が飛び交うカオス空間。

両者ともに、かなり苦しそう。

状況終了:達也による強制終了

「そこまでだ!」と宣言し、『術式解体』グラム・デモリッションを放つ達也

双方に後遺症が残る結末が見えていたため、ここで試合を強制終了することにした[Ⓝ劣-12-353・354]

4/29追記。

原作の表現[Ⓝ劣-12-354]的に、おそらく達也は、裏でこっそり『術式解散』グラム・ディスパージョンも使ってる。

指摘あざます!

想子サイオンの奔流が3つの魔法式を破壊[Ⓝ劣-12-354]

魔法を解かれた紙の群れが舞い落ちる。

呆然と立ちすくむ両者。

「双方失格」という判定を達也が下すが、両者から反論の声が。

達也に諭されて黙り込む双子。

なお原作では、琢磨がひとしきり暴走したのちに、香澄が「私たちは魔法の制御を失っていなかった。ミスジャッジだった」と述べたのち去っていった[Ⓝ劣-12-362]

琢磨の文句についてはもういいと思うので、ここで模擬戦Ⅰは終了にしますね(笑)

模擬戦Ⅱ:七宝琢磨 vs 「レンジ・ゼロ」十三束鋼

わからせ戦①の審判は服部

今回は特別に、『ミリオン・エッジ』の使用制限はなし。

また、ノータッチ・ルールの宣言は無かった。

琢磨のチャレンジ①

試合開始と同時に、琢磨『ミリオン・エッジ』十三束に向けて放つ。

ここで操っている紙片の数は全ページ分の100万超ではなく、最初の数十ページ分(およそ8万)である[Ⓝ劣-12-414]

琢磨は今回、8万の紙片を4つの群れに分けて放った。その狙いは左右上腕と左右大腿。つまり、両腕両足にダメージを与えて動きを封じる作戦である[Ⓝ劣-12-415]

しかし十三束は『接触型術式解体』で対抗[Ⓝ劣-12-415・416]

八万の刃は魔法を解かれ、ただの紙吹雪と化した。

琢磨のチャレンジ②

正面からでは通用しないので、琢磨は何らかの工夫が必要だと判断し、策を練る[Ⓝ劣-12-417]

準備が整った琢磨に合わせて、想子活性を高める十三束[Ⓝ劣-12-417]

発動媒体を開きつつ、琢磨は左手首の腕輪形態汎用型CADを操作する。

繰り出したのは、双子にも使った群体制御で操る『圧縮空気弾』エア・ブリット

空気弾を撃ち出した直後、琢磨は自己加速魔法で十三束の側面に回り込もうとする[Ⓝ劣-12-417]

足元の魔法式も、加速系統になっている[㊮来ADW-92]

しかし琢磨の移動先には、すでに十三束が構えていた。

……ここかっこよすぎん?(抑えきれない感情)

ボディブローとフックのコンビネーションを食らい、琢磨は床に転がされる。

発動媒体の本を手放していないのはせめてもの意地[Ⓝ劣-12-417]

琢磨のチャレンジ③

「薄汚れた野良犬を見るような侮蔑の表情で見下している」十三束を目にして、激情を燃え上がらせる琢磨[Ⓝ劣-12-418]

今度はさっきの倍(16万)の紙片を生み出し、4本ではなく1本の群れに干渉力を集中させて十三束に放つ[Ⓝ劣-12-418]

十三束は当然、『接触型術式解体』でこれをブロック。

……よく見たらその直前、胸の前に想子サイオンの球体が生まれてる!!!

『接触型術式解体』ってそういう感じなん?!?!?!

『接触型術式解体』を放ち終えた十三束の足下に、時間差で繰り出された20万の『ミリオン・エッジ』が迫る[Ⓝ劣-12-418]

勝った、と思い込む琢磨。これは、琢磨が『接触型術式解体』と『術式解体』グラム・デモリッションが似て非なる技術であることを知らないための勘違いだった[Ⓝ劣-12-419]

普通に『接触型術式解体』で『ミリオン・エッジ』を無効化した十三束が、ゆっくりと歩いてくる。

この2つの魔法の違いはいろいろとあるが、この場面で重要なのは、『術式解体』では「溜め」が必要だが、『接触型術式解体』では不要だという点。ここを琢磨は勘違いし、十三束の無効化は間に合わないと思い込んでいた[Ⓝ劣-12-418]

琢磨は十三束にグーパンされて敗北した。

模擬戦Ⅲ:司波達也 vs 十三束鋼

ようやく最後の大本命!

達也十三束

(審判は引き続き服部

試合開始と同時に突進してくる十三束。しかし達也はそれ以上の速度で後退する[Ⓝ劣-12-423]

アニメでは確認できないが、原作によれば十三束の突進は自己加速魔法によるものらしい[Ⓝ劣-12-423]

後退しながら「トライデント」を抜き、十三束に向けて『雲散霧消』ミスト・ディスパージョンを放つ。

しかし何も起こらない!

これは、『雲散霧消』の魔法式が十三束を包む分厚い想子サイオンの鎧(『接触型術式解体』)に阻まれ、十三束の身体(のエイドス)に貼り付くことができなかったためである[Ⓝ劣-12-423]

達也はこの結果を予測していた[Ⓝ劣-12-423]が、それでも撃ったのは「いちおう確認」くらいだったのかもしれない。

自己加速魔法に後押しさせた正拳突きを横に跳んで躱す達也。

『精霊の眼』エレメンタル・サイトには、「濃い雲に覆われて輪郭がハッキリしない十三束の本体」が映っている。濃密な雲は、十三束の身体の情報体エイドスを厚く覆う想子の鎧である[Ⓝ劣-12-423・424]

この防壁を抜いて身体に直接魔法を掛けるのは、達也にとっても容易ではない(実際に『雲散霧消』は届かなかった)。そのうえ、この鎧は情報体としての構造を持たない、無秩序な想子でしかないので、『術式解散』グラム・ディスパージョンも使えない[Ⓝ劣-12-423・424]

香澄泉美との戦いで琢磨が気づいたことと同じように)間接的に魔法で起こした事象で攻撃する場合には、この想子の鎧は無関係だが、達也はそのような魔法を低出力でしか発動できない欠陥魔法師であり、現実的な話ではない[Ⓝ劣-12-424]

達也が何かの魔法を放つが、無効化されている。

起動式が見えないからこれはたぶんフラッシュ・キャスト

放った魔法は、原作の内容[Ⓝ劣-12-427]、および十三束の身体めがけて撃っていることを併せて考えると、想子を揺らす魔法だと思う。

ここで達也が発動したのは、おそらく自己移動魔法

映像を見ると、靴が進行方向に対して右方向に、半ば回転しながら不自然に滑っている。
また、魔法式は移動系統のものになっている[㊮来ADW-92]

こうして達也は十三束の右の正拳を躱した。

指摘を受けたので、以下で訂正します!

4/29 達也が「トライデント」で撃った魔法と、上の移動系統の魔法式についても指摘を受けたので訂正します!

移動の魔法式を踏んずけてるの、確かに十三束だ!

「原作通りなら、その魔法式は移動系じゃなくて振動系では?」ということになる、と。

ということで、『来訪者編 Animation Design Works』の魔法式ページを改めて確認してみたけど、移動と振動の魔法式めっちゃ似ててよく分からん! これどっちだ?笑

ん? 「ズラす」ってことは、やっぱり振動じゃなくて移動系? わからん

あと、よく考えたら、十三束の足元の魔法式はなんで破壊されてないんだろう? というかそもそも、十三束に移動魔法を作用させられないよな?

てことはあれはやっぱり移動系じゃなくて振動系で、魔法式はまだ残ってるけど、すでに物理現象としての床振動は発生してる、ってことかな?

達也が「トライデント」で床を揺らし、それで十三束の身体操作の計算が微妙に狂った、と。

とにかく丁寧指摘感謝~!

その回転の動きを利用して十三束の背後を取る達也。

想子を揺らす魔法を二連続で放つ。

自身の想子場を乱される十三束。それは騒音となり煙幕となって感覚を鈍らせる。

ここの十三束の表情は、感覚の乱れへの苛つき以上に、本来あり得ないはずの現象が起こっていることに動揺し、それを抑え込もうとしている様子を描いている……のかもしれない。

(本来あり得ない現象……十三束の想子は自身の「核」から離れていかないはずで、それなのに、達也の魔法でわずかに膨張させられている)[Ⓝ劣-12-429・430]

ハイレベルな攻防に圧倒される琢磨のカットを挟み、達也が十三束に左手を伸ばす。この左手には想子を揺らす魔法が宿っているが、十三束は『接触型術式解体』を宿した右腕でこれを防御する[Ⓝ劣-12-427]

今度は十三束のターン。左拳に展開されたのは、加速系『エクスプロージョン』。達也の腹を狙っている。

魔法式は、これも確かに加速系統で描かれている[㊮来ADW-92]

辛うじて右腕を滑り込ませた達也は、「トライデント」を持つ右手から『術式解体』を放ち、魔法式を破壊した[Ⓝ劣-12-427・428]

ここで、破壊されたはずの魔法式が蘇った直後、達也が大きく側方に跳ぶ、という場面が入る。

一見すると魔法式を『再成』したかのように見えるかもしれないがそうではなく、これは達也による『他者の魔法を踏み台にして新たな魔法を発動する技術』の演出。

達也はこのとき、十三束が発動しようとしていた『エクスプロージョン』の定義内容に反しない形で自己加速魔法を発動し、十三束から距離をとった。

つまり、この新たに生まれた加速系の魔法式は達也が作り出したもので、その内容は十三束から遠ざかる形の自己加速魔法の魔法式である[Ⓝ劣-12-428]

跳びすさりながらも魔法を放つ達也。

考えたこともない技術に驚愕する琢磨のカットを挟み、達也と十三束の激しい格闘戦が続く。

達也が何らかの魔法を放つが無効化される。『想子を揺らす魔法』かな。

十三束の左手を躱す。

正対し直した次の瞬間、達也が魔法を放つ。これも想子を揺らす魔法? それとも十三束が何かの魔法を放とうとしたので、『術式解体』で破壊した?

「トライデント」の向きから見て、十三束の身体じゃないところに撃ってる感じがするので、後者かなぁ。

なお達也の左手には、基本的に「想子を揺らす魔法」が展開されているので、たぶんここの左パンチもそういうことかと。

お互いに体勢を立て直す。

十三束に攻撃を外される達也。

悔しそうに歯噛みしてる。

……前髪で目が見えない達也もいいな?(唐突)

達也の右手を抑え込んだ反動を利用して、十三束が空中で回転。

お互いに拳を繰り出すカットを最後に、カメラは幹比古深雪に切り替わる。

達也視点の十三束から再開。

十三束が右、左と繰り出す。

達也が右手で薙ぎ払おうとした?のを躱し、そのまま横に一回転する十三束。

CADで殴るのは反則なので[Ⓝ劣-12-425]、たぶん「薙ぎ払おうとした」んじゃなくて、単にCADを向けようとしただけかな?

十三束はそのまま左の裏拳をかますが、達也はこれを左手でガード。

ここで十三束の手元がアップになった。指貫グローブをしているが、親指以外の4本にリングがはまっている。これはマーシャル・マジック・アーツ用特化型CADのボタンで、指の動き等々で起動式の選択ができるようになっている(CADの本体は手首にある)[Ⓝ劣-12-413]

半身の状態から、右手、左手、左脚が次々に繰り出される。

ただの格闘戦にしか見えないが、上記のCADを使って、きっといろいろ魔法も併用してると思う。

カメラは十三束視点に切り替わる。

左のキックを躱し、右の「トライデント」で魔法を放つが、十三束の右手が迫っている。

十三束の右をいなし、のけぞって左を躱す達也。

「トライデント」を構えようとするが、十三束が左を繰り出してきた。達也も左を繰り出す。

ここ、十三束の左を達也がどう躱したのか、よくわからない。スローで見たい……

その直後、ここの動きが、なんか不自然さを感じた。魔法使った?

というか早すぎて見えない。スクショも追いつかんし、よくわからん!笑

とりあえず最後に一発撃ってるのは分かった。

攻め切れない中で、「この距離レンジ・ゼロでは絶対に負けられない」と心の中で吠える十三束。

切り札エースを切る決意を固め、達也からいったん距離を取る[Ⓝ劣-12-430]

十三束の全身に想子が満ちる[Ⓝ劣-12-431]

次の瞬間、十三束は急激に加速。達也と沢木だけは、それが自己加速魔法ではないことに気づいていた[Ⓝ劣-12-431]

一瞬で達也に肉薄し、

今まで以上の正確さで、右のミドルキックを繰り出してきた。

その足には、「加熱」の魔法式が構築されている[Ⓝ劣-12-431]

ミドルに対して肘を出す達也。

このとき達也は、肘を作用点とした『術式解体』グラム・デモリッションで、加熱魔法のキックをブロックしようとした[Ⓝ劣-12-431]

しかし十三束の動きは、接触の直前に不自然に・・・・停止する[Ⓝ劣-12-431]

十三束は非常に奇怪な動きで、達也に右のビンタを繰り出してきた。
こんな体勢では、ビンタで威力のある打撃を繰り出せるはずはないが、実際にはスピードと威力を兼ね備えていた[Ⓝ劣-12-431]

これが映像で見れたことは、本当に最高でした。

あと、達也が目を見開いているのが印象的!

キックをブロックする為に腰を落としていた達也は、左耳(の鼓膜)を狙ったビンタを回避できる体勢にない[Ⓝ劣-12-431]

避けられないと判断し、達也はビンタに合わせて回転していく。

達也が回転しながら吹き飛ばされていく。

それでも視線はなるべく外さない……ってコト?

『セルフ・マリオネット』

自分の肉体を移動系統魔法のみで動かす、非常に難易度の高い術式が、ここに披露された[Ⓝ劣-12-431・432]

『精霊の眼』で視てみると、十三束の全身を一つの魔法式(セルフ・マリオネット)が覆っていた。

それと同時に、これが非常に複雑な魔法であるためか、無秩序に巡っていた想子が組織化・秩序化され、「想子の鎧」は『セルフ・マリオネット』以外の術式を寄せ付けない情報体に構築され直していた[Ⓝ劣-12-433]

「構造」が生まれているなら、『分解』が通用する。

ゆっくりと「トライデント」を構える達也。

戦いは、いよいよ最終局面。

『セルフ・マリオネット』で突っ込んでくる十三束に対し、

『術式解散』グラム・ディスパージョンを放つ達也。

構造化された「想子の鎧」が砕かれる[Ⓝ劣-12-433・434]

達也は十三束の右ストレートを躱しながら、左腕を引き絞る。

その手にあるのはパラサイト対策として開発した、硬く硬く、たとえ「鎧」が復活しても(不十分な鎧ならば)貫けるほどに硬く圧縮した『徹甲想子弾』[Ⓝ劣-12-434]

『徹甲想子弾』に撃ち抜かれ、後方に吹き飛ぶ十三束。

これは『セルフ・マリオネット』の副作用。高圧高硬度の遠当てを受けた十三束は、「前から強い衝撃を受けた」というイメージを持ってしまった。

このイメージが変数として、自分にかけている移動系統魔法『セルフ・マリオネット』に上書きされ、後ろに吹き飛ぶ形で魔法が実行されてしまった。

同時に、整合性の無いコマンドを実行した魔法式は、論理エラーで破綻した[Ⓝ劣-12-434]

互いの健闘を讃え合い、模擬戦は終了となった。

そう言えば、達也が振動系統魔法で地面を揺らすの、描かれてなかった気がするな?

まぁでもなくても充分に楽しめるから無問題!

第4話感想② おわり

以上、魔法戦闘の確認作業にチャレンジしてみました。

細かくて疲れた……けど、それ以上にカッコ良すぎるカットの数々をじっくりと眺めることができたので、大満足でした。

次回は〈時系列・脚本編〉。これで〈ダブルセブン編Ⅳ〉の感想は終わり!

それでは!

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