アニメ第3期考㉓ ‐ 第10話感想①

作品考察
©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会

※6/11夕刻、ちょろちょろ追記・修正しました。
※6/12早朝、ちょびっと修正しました。
※6/16、正面から撮ってしまった神社の写真を削除しました。

〈古都内乱編Ⅱ〉の感想①です。

原作のネタバレがあるのでご注意ください。

※以後に添付する画像のクレジットは、特に注記が無い限りは、「©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会」です。

絵・表現/演技・演出

アヴァン

第10話のアヴァンは、10月6日(土)の夕刻に達也たちが九島家を訪ねるシーンから。時刻は、原作では17時55分となっている。

(前話Cパートのあと、達也たち3人は奈良へ移動した。なお原作ではリニア列車を利用している)

なんか高そうなお茶菓子やなぁ~

このメンバーが一堂に会する場面の映像化、ずっと待ってた……!\(^^)/

なお、「スポンサー」についての会話はカット。

原作だと、深雪がビックリするんですよね。

九島烈の応諾を得たのち、一行は響子の案内で食堂へ。「九島家当主を交えた晩餐ではなく気軽な食事を」ということで、真言も烈もいない。

ノックの音がして、思わず目を瞠る水波ちゃ

ついに九島光宣と対面!

というところでアヴァン終了~!

キーパーソンがキーパーソンっぷりを発揮する今後のシーンをアニメで見たい!(祈)

Aパート

10月6日(土)

光宣の笑顔いいね!( ´∀`)b

ここ、達也深雪の動きが完全にシンクロしてるの流石。

そして立ち上がれない水波!!!

本気で照れてる光宣!

かわいすぎる水波ちゃ!

「さま」付けされて光宣もたじたじw(そらそうよ)

表情がクルクルするの、とても健康に良い。

けっこうガッツリしたメシやな!?

オラはよ付き合えやオラオラ

光宣が「響子姉さん」って呼ぶのも健康に良い。

じゃれ合う兄妹。

深雪のこの表情すき!

原作を忠実に再現したコミカライズに準拠した笑い方!

ここの掛け合いと表情が好き!

光宣「僕は兄さんたちと歳が離れているので」

九島家は五人兄弟姉妹で、光宣に一番年が近い兄(蒼司)でも7歳離れている。

光宣「僕には友達もいませんから」
深雪「学校にはいらっしゃるのでは?」

オイヤメロ!!!!!笑

ずっと顔赤いw

急に子犬感マシマシ!

そら水波ちゃも見蕩れるて……

いい姉弟だ……いや姉弟ではなく従姉弟なのだが。

ん? いや、どうだったっけ??? 家系図家系図、っと(それ以上いけない)

この響子めっちゃいいな!

烈の若い頃、気になりすぎるな!

ただ、光宣がしゃべり続けてるのにいきなりカットの向きが変わったのは違和感があったけど。スキップ操作をした感覚というか……。

ぜんぜん食事進んでないな?(腹減ってきた)

達也の珍し画角。

あとゴツゴツした手が良い!

10月7日(日)

そして日曜日の朝。

リムジンで光宣がお迎えに!

光宣は使える魔法が多すぎて、CADひとつでは足りないというヤベェ魔法師

汎用型CAD起動式を最大99個まで格納できる。

両手首のCADを操作するのは大変だったけど、完全思考操作型CADのお陰で楽になったと。確かに想像しただけでも大変そうや……

これショック!!!

水波ちゃ、ずっとポッしてる^^

原作の会話はいろいろカットし、一気に葛城古道へ! 原作通りならリムジンは散策路の出口で待たせたうえで、バイクをレンタルしたはず。

このバイクは、原作だと立ち乗り式の電動ロボットスクーター(二人乗り)で、二人は横に並んで立ち乗りする形式だけど、アニメでは普通のスクーターになった。

嬉しそうな深雪w

水波はめっちゃ緊張してそうw

なお葛城古道は、この地図の左下の緑色の線のところ。達也たち4人は、北から南へと走って行った。

ついでやし、こないだの聖地巡礼で一言主神社で撮影した看板はっとこ。葛城古道は左側地図の緑色の線。

俺これ全然知らんくて、県道30号をずっと歩いてた。歩道なくてホンマ怖かった。笑

原作で描かれた葛城古道の寺社(九品寺、葛城一言主神社、高天彦神社高鴨神社)はカットされ、橿原神宮石舞台古墳天香具山のカットがズラリ。

そして駆け足で奈良公園へ!

小学校ぶりに行ったけど、やっぱ鹿だらけやった。

カットされたけど、御蓋山みかさやまはそれ自体が御神体だって話、原作を読んで初めて知った。

奈良公園エリアを散策……じゃなくて参拝……でもなくて、いやそれもしてるけどそうじゃなくて、伝統派の捜索を行う一行。

まず浮雲神社

ちゃんとお辞儀してる。さすがッス。

俺こういう作法とか、ぜんぜん知らへんのよな。だから神社とかお寺とか入りづらかったりする。
実際、去年のチャリ旅巡礼では気後れして中に入らなかった(何しに行ってんという笑)

いっぺん調べるか……たしか、鳥居が玄関で神様の通り道で、お参りするときは二令二拍手一礼?だっけ?

「お参りはお願いごとをするのではなく、神様に自身の決意を表明し、またその結果を報告するもの」ってのはこないだのNニッポンJジャーナルで習った。へぇ~ってなった。

しかし決意か……神様に表明するような決意は、いまのところ特に無い気がする。「日本一周するぞ!」ってのはあるけど、これは決意というより自分の中では決定事項やしなぁ。

閑話休題。

新郎新婦の入場です!

愛宕神社(左)と聖明神社(右)。

ていうか水波ちゃ、何で後ろ向いてるんやろ? 守護者ガーディアンとして?

あっ

あっあっ!

なれ!!!!!

いちゃつく兄妹~……

よく見ると、水波の表情がころころと変わってて楽しい。

さらによく見ると、だんだん人が少なくなってる。秀逸!!!

2枚目のカットは、コミカライズにそっくり。

なおコミカライズでは水谷神社が登場するけど、この社は原作では特に言及されていないので、ここはコミカライズオリジナル。

精神干渉系魔法による結界に気づいた一行。ようやく伝統派のお出まし!

4人の位置がコミカライズと同じ!

場所は春日山遊歩道の入り口のところ。

光宣「魔法の出力を最小限に絞って、ギリギリまでこちらに気づかせないようにしていたようです」

敵は弱い意識誘導をじわじわと仕掛け、抵抗を意識させることなく術中にハメていた……のだが、達也がけっこうすぐに気づいてしまった。

深雪と水波が人影の不自然な減少に疑問を懐かなかったのは、この意識誘導の結果。

達也の指示で水波が障壁魔法を展開。

ふむ

飛んできたのは、魔法で射出した金属製のダーツ弾(フレシェット弾)。

柵の方に走っていって、木の上に飛び乗る達也。

ここ、コミカライズだと石垣の方に走って行っててる。

さっき出した写真で言うと、左奥が石垣で、右側が柵。アニメでは右に走り、コミカライズでは左奥に走っている。

なお、この柵の向こうには小川がちょろちょろと流れている。

このように、アニメとコミカライズで達也の動きが違うけど、そのあと木から木へと飛び移ってから『部分分解』で攻撃して、

んで「グワァァァッ!」って悲鳴が聞こえて木がガサガサするのが石垣側やから、アニメ達也は石垣側に潜んでた敵を攻撃したということで、最終的にはコミカライズと同じ流れになっている。

と、そこで3人の上空と足下に魔法の発動兆候が!

雷撃の精霊魔法『雷童子』)が発生するが、これは深雪が一瞬で展開した聖杯のような形状の『領域干渉』で完全にブロック。

※光宣と水波を筒の外に出しているのは、二人の魔法を妨げないため。

※なお原作では雷撃が現実化する前に達也が魔法を『分解』し、それから深雪が『領域干渉』を展開するという流れになっている。

深雪の技量に、光宣は感嘆の声を漏らす。

光宣は「あとはまかせて」と言うと、達也とは反対方向(石垣ではなく柵の方向)に歩き出す。

光宣に向けて魔法が放たれるが、フン、それは幻影だ!(『仮装行列』パレードを展開している)

このカットはコミカライズ準拠。

光宣の『仮装行列』を「リーナより上」と評する深雪。このカットもコミカライズ準拠~!

『スパーク』で敵をあぶり出す光宣。

これは通常、ごく狭い範囲の空気分子を対象とする小規模な魔法である(要求干渉力が高いからそれが精一杯)。

それをこれほど大規模に実行できるということからも、光宣の魔法力の高さが窺える。

『スパーク』が放たれたとき、伝統派があらかじめ仕込んでいた条件発動型SB魔法『追儺術』ついなじゅつによる相殺が実行され、伝統派たちは感電せずに済んだ。しかし、そのせいで隠形が解除されてしまう。

敵を次々に撃ち落としていく光宣。

一人を撃ち落とした瞬間に次の起動式の読み込みが始まってる!

ところでこれは電撃系の魔法っぽく見えるけど、正確には体内電流干渉魔法による「感電」。

ここからも光宣のヤバさがわかる(後述)。

『追儺術』による相殺で隠形が次々に解け、伝統派の位置は『精霊の眼』エレメンタル・サイトを使わなくても丸わかりに。

伝統派の攻撃は当たらないが、光宣はどんどん敵を撃ち落としていく。

雷撃も氷の塊も関係ナシ!

柵の向こうに落下していく伝統派。

※柵の向こうはめちゃくちゃ浅い小川です

最後の一人が呪符をかまえて特攻してくるが、これも撃ち落とす。

ここで、原作とコミカライズでは管狐が飛び出して深雪に襲い掛かるんだが、アニメではカットされた。

ところでこの呪符の柄、こないだ周公瑾が使ってたのと同じ?

と言うかコミカライズとも同じやわ。

「皆さん、お怪我はありませんか?」のセリフは、管狐カットに伴うアニオリ。

その後、達也と光宣が互いに称賛し合う様子はカット。

ここの達也と光宣の会話は、原作では達也が一人で喋るセリフだが、2人に分担させる形にアレンジされている。

耳目を集めてしまう前に撤収撤収!

というところでAパート終了。

なお伝統派の連中は、たぶんやけど、九島家か国防軍が確保したのではないかと。(これについても後でいろいろあったがばっさりカット)

Bパート

10月7日(日)

Bパートは、奈良駅で別れるシーンから。

原作ではここに来るまでにいろいろあったけど、全部カット。嗚呼、温泉シーンが……

コミカライズを読もう!笑

あ、ここもちゃんと聖地巡礼してきました^^

ここで、3人が今まで持ってなかった荷物を持ってるのは、朝ホテルを出る前に奈良駅へと発送していたから。

別れを惜しむ光宣と、「近々こっちに来る」という達也の言葉に目を輝かせる水波ちゃ

いやほんと、表情豊かで良い!

「ありがとう、光宣」

いつの間にか呼び捨てになってた!

10月8日(月)

場面は切り替わり、月曜の夜の七草家

名倉さーん

弘一「七草とあの男周公瑾の関係を四葉に知られてはならない」
名倉(もうとっくにバレてる筈ですがね~)

ここの原作、好きなんだよな。

弘一「では、周公瑾を呼び出せ。そして確実に始末しろ」

これさぁ、

陳祥山「そう言えば今日、チョウ小娘平河千秋の様子を見に行くらしい。その前に消せ」
呂剛虎シー

この会話と何が違うんやろな?ってなった笑

たぶん10月9日(火)

たぶん火曜夕方のコミューター乗り場。

※6/12追記:10日(水)の風紀委員会本部で、幹比古が達也に「昨日の帰り、柴田さんが狙われた」って言ってたので、これは9日(火)ですね。

美月デッッッッッッ

みきみづ回!!!

ここの会話はほとんどアニオリ!
「ご両親に顔向けできない」なんて、そんな結婚前のカップルみたいな会話が見れるのはアニメだけ!!!
(原作ではお互いに緊張して話題に困りつつも、一生懸命話を振るという、青春っぽいやりとりをしている)

幹比古「柴田さんと一緒に帰るのは、僕も楽しいし」

「えっ……?」
「あっ……!」

(もうええからはよくっつけやじれったい!!!)

ほんこれ

これ、絶対なんか意味あるやんな?

コスモス?

ED関係ある???

っぱそうやんな!!!

というか今話は初々しいラッシュ!!!

美月をコミューターに乗せているところで敵に気づいた幹比古。

「返し」の呪法を放つ。

ユッ、ユレ……

イマメッチャユレ……

マグニチュード8……………

ぼく(五体投地)

「何でもないよ」

不安を感じさせたくない!

10月10日(水)

日付は変わって、水曜日の第一高校

中庭の本棟向き、かな?

風紀委員会本部に呼び出された達也。(幹比古は2096年度の風紀委員長)

なお時刻は、原作では1限目と2限目の間の休み時間、つまり9時10分~20分の間。

険しい顔!

「柴田さんは気づいていない。式神遠見で見張られていただけで、そいつらの術は僕が全部破ったから」

「遠見」ってどんな術なんやろな?

必死の形相の幹比古。

論文コンペが目的なら、五十里先輩中条先輩が狙われるはずだ」

ケリー先輩も仲間に入れてあげて!!!

ぼく(わぁ! わぁ!!!)

ここでかすかに息を吐く演技が最高!

そこに込められた具体的なニュアンスについては原作でもコミカライズでも明記されていないので、ここは視聴者の受け取り方次第!^^

わぁ~!!!!!

いや、茶化してるつもりは全く無いんやけど、どうしても「強い構図だ」って思ってしまう。笑

咆えるミキ!
どんだけ美月のこと好っきやねん!!!

(と、達也はたぶんそんなことを思っている)

「去年の横浜事変で敵工作員の手引きをした外国人魔法師『伝統派』に匿われている。俺はそれを追っている」

本当は四葉家の任務(依頼)なのに、あたかも国防軍の任務であるかのように思わせるとか、上手すぎる。

でも嘘は言ってないんだよなぁ、嘘は。笑

ここ、原作では時系列が分割されているポイント。

「達也、伝統派って言ったよね」

ここまでは2限前の休み時間。

「今回の論文コンペの舞台である京都には伝統派の本拠地がある」

ここからは夜19時半。アニメでは間をカットしてくっつけた。

コミカライズでもこの構成で描かれていて、時刻については「休み時間」とだけ書いてある。アニメ内でもそうなんかな?

「だから達也は、市内を自由に動いて良いよ。会場周辺を広く・・見て回るという名目にしておくから」

「僕は囮だ。会場の新国際会議場から派手に探査用の式を打って、伝統派の神経を目一杯逆撫でしてやろうと思う」

悪だくみする幹比古も良いねぇ!

エリカレオについての話はアニオリ。

美月のことになると途端に百面相する幹比古、最高じゃない???

(なおこの「護衛」は、八雲の弟子とは別に四葉家にも頼もうと考えている)

10月11日(木)

そして木曜日。

夜の京都市嵐山公園……。

桂川のほとり、渡月橋?が見えるどこかの河川敷で密会する名倉と周。

「自分のために九島家と四葉家が手を組んだ」という話を聞かされて笑い出す。

原作では「彼は最初から、静かに狂っていた――そんな印象をもたらす笑い声」とあるが、さて。

そしていよいよ戦闘開始!

ここに至るまでの言葉の掛け合いも楽しいんだよなぁー。

距離をとる両名。

紫に染まった周の令牌影獣を吐き出し、名倉に襲い掛かる。

名倉はこれを水の針で返り討ちに。

針に貫かれた影獣は、闇に溶けるように消滅した。

穴をいっぱい空けられて消滅って、なんとなく定義破綻っぽい気がするけど、その辺どうなんやろね。

今度は複数体の獣を繰り出す周。

名倉も水針で迎撃。

「躾けのなってない犬は飼い主ごと始末するとしましょう」

名倉のアニオリ台詞。「数字落ち」エクストラおよび『群体制御』の会話をカットした影響?

今度は周に直接水針を撃ち込むが、周は白の布を用いる防御魔法で防御。

この魔法、謎過ぎて何も分かんねんだよな……。

※ここの「仕立てたばかりの服でして」もアニオリ。

戯言を吐きながら、令牌を投擲する。

とっさに水針を放つ名倉。

……これどうなってるんやろ? 手の動きで照準を決めてる? 後ろからの水圧で先端の針は勢いを増す、とかそういう感じのアレ???

水針が周に迫る一方で、

宙を舞う令牌から影獣が飛び出る。

影獣は迎撃され、令牌は川に落ちる。

周は水針をまたしてもブロック。

水中に落ちた令牌から、まだ影獣が出て来る!

周に向けていた視線を、足下に移してしまう。

跳躍の魔法で間一髪回避し、向こう岸・・・・に着地。

顔を上げ、視線を向けたその先には、しかし周の姿は無い。

訝しく思っていると、、、

!!!

背後から腹を貫かれた……。

原作通り、ドロリとタールのように溶け崩れる黒い角。

これは致命傷ですね……。

現れる周。