アンジェリーナ=クドウ=シールズ(Angelina=Kudou=Shields)は、USNA出身の魔法師[Ⓝ劣-9-3]。愛称は「リーナ」[Ⓝ劣-9-14・53]。
九島健の孫、九島烈の姪孫で、日本人の血を1/4引くクォーター[Ⓝ劣-9-39・67,27-72,28-211]。
ホッとしたり怒ったりと、とにかく忙しい少女[Ⓝ劣-31-286]。
2096年1月、北山雫との「交換留学」で第一高校にやってきた[Ⓝ劣-9-3]。
その正体は、USNA軍最強の魔法師、スターズ総隊長「アンジー・シリウス(Angie Sirius)」。『ヘビィ・メタル・バースト』を操る国家公認戦略級魔法師(十三使徒)の一角であり、USNAの切り札[Ⓝ劣-9-14・36,10-133,11-29,17-209,Ⓝ㊕星呼-9]。
2092年の「魔法少女」作戦において戦略級魔法を成功させてしまい、十三使徒となった[Ⓝ㊕プラズマ-71・72]。
続いて勃発したスターズ叛乱事件を受け日本に逃亡[Ⓝ劣-25-245・246]。達也の依頼で深雪の護衛を行うこととなり、編入試験を受けて2097年7月11日に第一高校に入学した[Ⓝ劣-28-177・199・202・212・256]。
その後、「(達也と深雪を)帰るべき場所」と決め[Ⓝ劣-31-91]、同月30日には総隊長を辞任。軍も退役し、日本で残り少ない高校生活を満喫することにした[Ⓝ劣-31-121∼124]。
ただしUSNA軍は、これは表面的なものであると強弁。スターズ基地司令官代行となったカノープスは「アンジー・シリウスの退役届」を受け取ったが、軍は「アンジェリーナ・シールズ」の退役を認めず、一方的に中佐に昇任させたうえで、「(日本における秘密工作任務として)達也に対して無償無期限でシールズ中佐を貸し出している」ものとしている[Ⓝ劣-31-124・285,32-50,Ⓝメ-4-64]。
◇◇◇
リーナはその後、魔法大学に進学した[Ⓝ劣-32-242,Ⓝメ-1-10]。
2100年には正式に日本に帰化して東道青波の養子となり、「東道理奈」と改名した。これに伴い、少なくとも書類上はUSNA連邦軍士官ではなくなり、日本の文民となった[Ⓝメ-1-10・33,2-231]。
しかしUSNA軍はなお、「アンジェリーナ=クドウ=シールズ中佐」と記録している[Ⓝメ-4-64]。
生没年 | 2080年1月4日[Ⓝメ-1-33]~ |
体型 | 2096年 163cm/57㎏(「アンジー」は168cm)[Ⓝ㊕初詣-2,全テ-102,来訪者編ADW-4・14] |
偽名等 | アンジー・シリウス/ステラ・アンジェ[Ⓝ㊕IF-111]/リナ・ブルックス[Ⓝメ-4-65] |
家系 | 九島家 シールズ家 |
家族 | 母方の祖父 九島健[Ⓝ劣-9-67,-] 母方の祖母 アメリカ人[Ⓝ劣-9-66] 父 母 |
所属等 | ■USNA軍 スターライト(准尉→少尉/2090年~2092年)[Ⓝ劣-30-83,31-121・122,Ⓝ㊕プラズマ-3・6・73] スターズ(少尉/2092年~2094年半ば)[Ⓝ劣-9-114,31-121,Ⓝ㊕プラズマ-6・73] スターズ総隊長「アンジー・シリウス」(少佐/2094年半ば~2097年7月30日)[Ⓝ劣-9-4・14・114・115] 中佐(2097年7月31日~)[Ⓝ劣-31-,Ⓝメ–] ■第一高校 ■四葉家 ■国立魔法大学(2098年4月~)[Ⓝメ–] ■㈳メイジアン・カンパニー |
技能 | ヘビィ・メタル・バースト ムスペルスヘイム ダンシング・ブレイズ 仮装行列〈パレード〉 分子ディバイダー 飛行術式 など |
装備 | 飛行デバイス[Ⓝ劣-9-] ダガー形態武装一体型CAD[Ⓝ劣-9-204] 自動拳銃形態武装一体型CAD[Ⓝ劣-9-259] 手袋型CAD[Ⓝ劣-9-272・275] コンバットナイフ形態武装一体型CAD[Ⓝ劣-9-277] 中型拳銃形態特化型CAD[Ⓝ劣-9-277] 「ブリオネイク」[Ⓝ劣-10-287] チョーカー形態単一目的特化型CAD[Ⓝ劣-26-101] 完全思考操作型CAD対応ブレスレット形態汎用型CAD[Ⓝ劣-26-101] 荷電粒子砲専用ライフル形態武装一体型CAD[Ⓝ劣-27-251∼253] 拳銃形態武装一体型CAD[Ⓝ劣-27-257] スラスト・スーツ[Ⓝ劣-31-65,Ⓝ㊕星呼-131] 小銃形態特化型CAD[Ⓝ㊕星呼-135] など |
CV | 日笠陽子 |
体格・容姿
アンジェリーナ=クドウ=シールズ
容姿
純金に近い輝きの髪を持つ[Ⓝ劣-31-80]、金髪碧眼の美少女[Ⓝ劣-9-3]。
司波深雪が「綺麗」と称賛しても嫌味にならないほどの、色鮮やかな髪と瞳の美少女[Ⓝ劣-9-50]。
見た目は完全にゲルマン系白人種[Ⓝ㊕初詣-19]。面立ちには、どことなく日本人的な印象がある[Ⓝ劣-9-49]。
瞳の色は深い蒼で、水の青・氷の青ではなく、蒼穹の空を思わせるスカイブルー[Ⓝ劣-9-63]。
髪は長く、背中の半ばを超えるが、普段は両脇をリボンで纏めている[Ⓝ劣-9-63]。
高校1年生にしては顔つきは大人びており、コケティッシュな髪型は少し不釣り合いなようにも思えるが、それが逆にシャープな美貌の印象を和らげ、親しみやすさを演出している[Ⓝ劣-9-64]。
このツインテールは、軍人的な雰囲気を隠し高校生らしく見せるためのものである[Ⓝメ-1-34]。
陽光に煌く黄金の髪と、サファイアより蒼く輝く瞳を持つリーナは、夜空より深い漆黒の髪と、黒真珠より黒く澄んだ瞳を持つ深雪と、同じように美しく、対照的な美を持っている[Ⓝ劣-9-70]。
体格
2096年時点では、身長163cm、体重57kg[全テ-102,来訪者編ADW-4・14]。
2097年時点では、身長は深雪より1cm高く、バストサイズは深雪よりほんの少し小さい[Ⓝ劣-30-126]。
体型は引き締まっている[全テ-102]。深雪いわく「腰もお尻もちょうど良く引き締まっていてとってもセクシー」「痩せているのではなくシェイプアップされている」[Ⓝ劣-10-198]。
雰囲気
溢れ出る精気は、キラキラした容姿を更に輝かせている[Ⓝ劣-11-235]。
光井ほのかいわく、「キレイ系」の深雪に対して、リーナは「カワイイ系」。顔立ちは高価なビスク・ドールのように整っている[Ⓝ劣-18-180・181]。2100年時点
大学3年生時点(2100年)では、「絶世の美少女」から「絶世の美女」へと変貌を遂げている。身長や体型は変わらないが、髪型やメイクは大人っぽく変化していて、ヘアスタイルはセミロング、前髪はクールなシースルーバングとなり、都会的なイメージが強くなっている[Ⓝメ-1-33・34・40]。
国立魔法大学では、深雪と合わせて密かに「白百合と金の百合」などと呼ばれている[Ⓝ劣-32-277]。外見は非人間的なまでに整っているが、作り物じみて見えるわけではない。それは本人から溢れ出す生気、活力、陽のオーラによるものである[Ⓝメ-4-61]。
アンジー・シリウス
「アンジー・シリウス」は、リーナがスターズ総隊長「シリウス」として行動するときに使用している名前。『仮装行列』による偽装の姿[Ⓝ劣-9-182・277]。
黒と見まがう程に濃い深紅の髪と、引き込まれそうな金色の瞳を持つ、禍々しい色彩の、冷たい容貌の少女[Ⓝ劣-9-146・179・210]。千葉エリカは「肌が黒ければまさしくカーリー」と述べている[Ⓝ劣-9-212]。
目の周りを覆う仮面を着用している[Ⓝ劣-9-27]。
この仮面は、情報端末を兼ねている[Ⓝ劣-9-274]。
肢体は均整が取れている[Ⓝ劣-9-210]。
身長は168cmで、素の時よりも5cm高くなる[全テ-102,来訪者編ADW-4・14]。
性格・嗜好
善良さ
- 心の在り方は、善良で普通[Ⓝ㊕プラズマ-17]。
- 司波深雪いわく「善良で直情的」[Ⓝ劣-11-317]。
実際、一方的に憎まれていたベガやデネブがパラサイト化していることに気づいたときも、怒りなどではなく哀しみを感じており、どこまでも善良的な性格をしている[Ⓝ劣-27-250]。 - 暗殺者としての適性は無い[Ⓝ劣-11-217]。
実際、処刑任務は何回経験しても慣れることはなく、心の痛みはむしろ大きくなっていった[Ⓝ劣-9-36]。 - ワイアット・カーティスいわく「(リーナの)率直は普通ならば美点」。ただし「場合によっては自らに大きな不利益をもたらすものともなる」とも指摘している[Ⓝ劣-30-130]。
雰囲気
- 性格は親しみやすい[Ⓝ㊕プラズマ-73]。
- 雰囲気は、(「静」の深雪に対して)「動」の印象がある[Ⓝ劣-9-72]。
- 絢爛豪華な美貌の中に性格から来る親しみやすさが滲み出ており、近寄りがたいという印象は余り無い[Ⓝ劣-26-195]。
- 光井ほのかいわく「雰囲気が親しみやすい(抜けている)、陽気で明るくて活発(お調子者)」[Ⓝ劣-18-181]。
ファッションセンス
- ファッションセンスは乏しい[Ⓝ劣-9-51・54・56,17-181]が、着飾るのは好き[Ⓝ劣-17-181]。
なお、日枝神社での、達也たちとの初対面時に来ていた「キモノワンピース」は、アビゲイル・ステューアットと中川の入れ知恵によるものである[Ⓝ㊕初詣-15・28∼30・40]。
嗜好
- 好きなものはハニーミルク[Ⓝ劣-9-38,10-29,全テ-102]。
ストレートティーは余り得意ではない[Ⓝ劣-30-81]。
吸血鬼事件以降は、私室以外ではコーヒー党で通すようになっている[Ⓝ劣-24-213]。 - 好きなことは歌うこと。十文字克人いわく「プロ顔負け」で、七草真由美いわく「とっても上手い」[Ⓝ劣-11-335∼337,全テ-102]。
その他
- 自分の意見は遠慮なくはっきりと口にする[Ⓝ劣-9-74・75]。
- 元来、寝起きは余り良くない[Ⓝ劣-25-227]。
- 司波達也は、「アクシデントに弱い傾向はあるが頭は良く、深雪よりは機転を利かせることができる場合もあるかもしれない」と思っている[Ⓝ劣-9-93]。
- 深雪は「少し単純だが賢い子」と述べている[Ⓝ劣-11-320]。
- 作者公認の「ポンコツキャラ」で[Ⓝ劣-10-308]、潜水艦に着地しようとして滑ってコケそうになる[Ⓝ㊕星呼-209]などのポンコツシーンが多い。
とは言え、軍事に関する限りでは、それほどドジは踏まない[Ⓝ劣-31-78]らしい。 - 第一高校への短期留学を終えてのち、実はまた「高校生をやりたい」と思っていたらしく、百山との問答の際には「やる気はあります!」と勢いよく即答し、また「また、この学校に通いたい」と明言している[Ⓝ劣-28-210・212]。
- USNAに対する愛国心は、スターズ叛乱事件後も消えていない[Ⓝ劣-30-83]。
- 気は強い[Ⓝメ-1-42]。
魔法・戦闘技能
魔法技能
類い希なる魔法技術を持っており、魔法師としてのレベルは世界最高水準[Ⓝ劣-9-3,27-234]。
魔法処理能力は、12歳にして既に大抵の魔法師を凌駕している[Ⓝ㊕プラズマ-44]。
個別の物体や現象に力を集中し、激甚な事象改変を起こす魔法を得意としている[Ⓝ劣-9-304]。
司波深雪の『領域干渉』に対抗するだけの干渉力を有している[Ⓝ劣-11-277]。
放出系統魔法を得意とする[Ⓝ㊕プラズマ-20]。
深雪いわく、「魔法の腕はスターズ総隊長の名に恥じないものだった」[Ⓝ劣-14-184]。 吸血鬼と化したチャールズ・サリバンの得意魔法(軌道屈折術式)は、リーナの移動魔法に僅かも干渉することができなかった[Ⓝ劣-9-205]。
また、吸血鬼と化したミカエラ・ホンゴウが放った電撃の魔法による奇襲も、『領域干渉』で防がれた[Ⓝ劣-9-206]。 魔法の発動速度が非常に速く[Ⓝ劣-9-210]、司波達也いわく「深雪を凌駕している」「(特に『仮装行列』については)再発動速度が化け物じみている」[Ⓝ劣-9-269]。
この速さによって、たとえ後出しでも結果的に勝つことができる。これはリーナの最大の武器であり、リーナが得意とするスタイルである。リーナが拳銃形態武装一体型CADを愛用するのも、このスタイルにマッチしているためである[Ⓝ劣-11-274・275]。 魔法力は司波達也・司波深雪に匹敵する。少なくとも基礎単一系の単純な魔法力勝負では深雪とまったくの互角で、事象干渉力で深雪が勝つこともあるし、発動速度でリーナが勝つこともある[Ⓝ劣-9-71∼73,27-169]。
光井ほのかや北山雫、黒羽亜夜子、津久葉夕歌ですら明確に及ばない。四葉真夜でさえ、『流星群』を別にすれば敵わないかもしれない[Ⓝメ-3-52]。
『誓約』を解除した状態の深雪と戦った際には、吸血鬼事件によって蓄積された疲労もあって敗北した(敗北を認めた)[Ⓝ劣-9-307・308]が、深雪自身は「(少なくとも)『誓約』を解除しなければ負けていた」と考えている[Ⓝ劣-9-301,管補]。
リーナ自身、「深雪の魔法力は自分と互角」「対人戦闘に限定すれば達也は私を上回る」と述べている[Ⓝ劣-21-230]。
総合力では光井ほのかに勝っているが、精密制御では負けている[Ⓝ劣-9-74]。
知覚系統は得意ではない(むしろ下手)[Ⓝ劣-10-232,管補]。 精神干渉系の適性は無く[Ⓝ劣-25-226]、精神体に働きかける魔法は有していない[Ⓝ劣-11-296]。精神体を視認する知覚も有していない[Ⓝ劣-11-304]。
戦闘技能
ナイフさばきは一流のものだが、達人と呼べるほどではない[Ⓝ劣-9-209]。
魔法師としてだけではなく、戦闘員としても高度に訓練されている[Ⓝ劣-9-218]。(ペンタゴンの)格闘術訓練では、どうしても勝てない化け物じみた身体能力を持つ同い年の少女兵がいた[Ⓝ劣–]。
ライフル射撃はそれ程上手くない[Ⓝ劣-27-257]。
魔法を使わない純粋な格闘戦能力は決して高くないが、万が一魔法が使えない状況に追い込まれたケースに備え、白兵戦技も厳しく訓練されている[Ⓝメ-1-142]。諜報技能
諜報技能はほとんど素人同然で[Ⓝ劣-9-41]、ポーカーフェイスも得意ではない[Ⓝ劣-9-64]。
司波達也も「諜報向きではない」と考えている[Ⓝ劣-9-87・92]。
達也に探りを入れられた際には狼狽を隠しきれておらず[Ⓝ劣-9-76]、逆に自分から探りを入れようとする気配を隠すこともできていない[Ⓝ劣-9-92]。
うっかり「大統領のお茶会に招かれたことがある」と口を滑らせてしまうこともあった[Ⓝ劣-9-98]。
隠密技能
隠密行動は案外得意[Ⓝメ-4-81]。
学力
- 日本語は堪能で、流暢に話すことができる[Ⓝ劣-9-61・98・282]。
これは、何時か日本を訪れることを夢見て、熱心に学んだためである[Ⓝ㊕初詣-19]。 - 若くしてスターズに入隊したため、知識が不十分な面がある[Ⓝ劣-10-291]。
- ペンタゴンが運営する年少者士官向けの教育プログラムでは、代数と生物学でCまでしか取れなかった[Ⓝ劣-11-251]。
- 飛び級するような学力は無い[Ⓝ劣-25-221]。
- 第一高校への編入試験については、教頭の八百坂いわく「1年生の時の学力を維持していれば確実に合格できる」とのことである[Ⓝ劣-28-213]。
軍人
軍人としては甘いところがある。
たとえば、司波達也との戦闘の際には殺害ではなく無力化のための攻撃しか行わず[Ⓝ劣-9-273]、それは「ブリオネイク」を持ち出したときでさえ同じだった[Ⓝ劣-11-45]。
こうしたことから、達也は「スターズ総隊長の仕事は、リーナには向いていない」と考えている[Ⓝ劣-11-46]。
司波深雪も「軍人には向いていない」「軍人らしからぬ優しくて甘いところのある子」と思っている[Ⓝ劣-11-317,14-184]。
しかし2097年時点では「何時でも辞めてあげるわよ」と独りごち[Ⓝ劣-25-222]、また「スターズを辞めるかどうか」について迷うなど[Ⓝ劣-30-82・83]、考えが変わりつつある様子が窺える[管推]。
リーナは、「魔法師である前に軍人」ではなく、「軍人である前に魔法師」である[Ⓝ劣-17-215]。
戦士として精神的に欠けている所が多く、戦士には向いていないが、敵に同情して味方を危地に陥れるようなことだけはないという点は、リーナが有する戦士の適性である[Ⓝ劣-27-251]。
部隊指揮の教育はまともに受けてない[Ⓝ劣-25-221]。
自己評価
- 自分の美貌に関する自覚は今一薄い[Ⓝ㊕初詣-14]。
人間関係
USNA
(リーナは戦闘能力はトップだが、運営能力等を含めると)スターズにおいては半ばお飾りの総隊長であり[Ⓝ劣-21-226,管補]、先代のように掌握できているとは言えず、陰口を叩かれることもある。各部隊が携わっている任務を伝えられないことも多い[Ⓝ劣-25-220]。
ベンジャミン・カノープス
スターズのNo.2であるカノープスは、リーナを何かと気遣い、世話を焼いている。これには、カノープスの娘がリーナと歳が近く、ついつい保護者のような気分になってしまうためである[Ⓝ劣-9-37,17-204・205,31-80]。
それもあってか、「リーナには暗殺などという仕事をさせたくない」と思っている[Ⓝ劣-17-216]。
リーナは、カノープスのことを大切に思っている[Ⓝ劣-30-68]。また、精神的に依存していた面がある[Ⓝ劣-31-80]。
また、部隊運営の実務をカノープスに大きく頼っており、重要な案件ではカノープスの助言が無ければ何も決められない[Ⓝ劣-21-55]。
シルヴィア・マーキュリー・ファースト
リーナはシルヴィアに逆らえなかったり[Ⓝ劣-9-56]、叱られたりすることがある[Ⓝ劣-10-29]。泣き言を漏らしたり、不平不満を吐き出すこともある[Ⓝ劣-10-31∼33]。
吸血鬼事件以降は、リーナはシルヴィアとプライベートな時間を過ごすことが多くなった[Ⓝ劣-17-181]。
2097年時点では、一番気軽にものを訪ねられる相手となっている[Ⓝ劣-21-226]。
シルヴィアは、リーナのことを「手のかかる妹」のように気に掛けている。これは、シルヴィアから見てリーナにはあまりにも女の子としての常識が欠けているためである[Ⓝ劣-17-181]。
ミカエラ・ホンゴウ
ミカエラ・ホンゴウは、リーナに対して緊張した態度を取っている[Ⓝ劣-9-79・81]。ヴァージニア・バランス
ヴァージニア・バランスは、吸血鬼事件の際にリーナをサポートしたり[Ⓝ劣–]、リーナを「仕方の無いヤツめ」というニュアンスで見たり[Ⓝ劣-24-215]、スターズ叛乱事件の際に日本へ逃亡させたりする[Ⓝ劣-25-245・246]など、味方につくことが多い。シャルロット・ベガ
リーナは、シャルロット・ベガとあまり仲が良くない(姉貴風を吹かせるベガに対してリーナは苦手意識を持っている)[Ⓝ劣-21-226]。
ベガは、リーナに階級で劣っていることに不満を懐いており、リーナを一方的に敵視している[Ⓝ劣-24-217]。
アレクサンダー・アークトゥルス
アレクサンダー・アークトゥルスは、リーナに対して反抗的ではないが、親密とも言えない。これには、リーナが処断したアルフレッド・フォーマルハウトがアークトゥルスの部下であったことも関係している[Ⓝ劣-24-217・218]。ノア・カペラ
ノア・カペラは、リーナと親しい間柄ではなく、スターズ叛乱事件においても中立を保っているが、これは混乱を拡大しないためのものである[Ⓝ劣-27-58]。なお、スターズの情報文書閲覧のパスワードを変更の都度、律儀にリーナへ報告するなど、すべきことはきちんとこなしている(報告している隊長はカペラとカノープスのみである)[Ⓝ劣-25-247]。これが律儀な性格から来るものなのか、あるいはリーナに隔意が無いからなのかは不明である[管補]。
ポール・ウォーカー
ポール・ウォーカーは、一人で一軍に匹敵する戦略級魔法師の在り方に危うさを感じており、リーナを排除すべきだと考えているが、そこにリーナに対する悪感情があるわけではない[Ⓝ劣-28-180]。リーナは、パラサイトに尻尾を振ったウォーカーのことを信じきれずにいる[Ⓝ劣-31-90]。
アビゲイル・ステューアット
アビゲイル・ステューアットは、リーナにとって数少ない、年の近い友人[Ⓝ㊕初詣-13]で、年に4∼5回のペースで顔を合わせている。仕事上の付き合いだが、友情が存在しないというわけではない[Ⓝ劣-32-120]。ただし、頻繁に電話で話をする間柄ではない[Ⓝ劣-32-120]。
リーナはアビゲイルに対して「チョッと浮世離れしている」「オタク」というイメージを持っている[Ⓝ劣-32-148]。
ソフィア・スピカ
ソフィア・スピカには「可愛いなぁ」と思われている[Ⓝメ-4-104]。日本
2097年、リーナは第一高校に編入したが、1年以上のブランクがあるにも関わらず、司波達也の友人たちの間では「仲間」として受け容れられている[Ⓝ劣-32-68]。
司波達也
司波達也は、「上品な振る舞いはリーナのキャラじゃない」と思っている[Ⓝ劣-9-97・98]。リーナをからかうことがしばしばある[Ⓝ劣-9-101・281・282,26-243]。
達也は、リーナに潜入工作員としての適性が無いことは確信しているが、「暇を持て余して何か仕出かさないか」という点では全く信用しておらず、目を離していると気が気でない[Ⓝ劣-27-60・61,30-46]。
また、「(自分と同じく)兵器としての在り方から逃れられない(戦略級)魔法師」という点で、リーナに対して共感に近いものを覚えている[Ⓝ劣-10-225]。
そのためか、「もし軍人であることを辞めたければ力になれると思う」と、リーナを案じる言葉をかけている[Ⓝ劣-11-308]。達也にとってその方が都合が良いということもあるが、「自分と同類の存在である」ことを踏まえての心遣いでもある[Ⓝ劣-11-319・320]。
料理の腕については不安視している[Ⓝ劣-28-293]。
リーナは達也について、当初は(単純ではない意味で)「嫌な人」と述べている[Ⓝ劣-9-102]。
2097年時点では、達也が自分を「小娘」と侮ることも、「十三使徒」だからと特別扱いすることもなく、対等に扱ってもらったことについて嬉しく思っている[Ⓝ劣-25-224・225]。
また、リーナは達也に甘えることがあるが、これは無自覚なものである[Ⓝ劣-26-98]。
また「ああ見えて紳士」とも(内心で)述べている(自分に言い聞かせている)[Ⓝ劣-31-90]。
司波深雪
司波深雪はリーナのことを「ライバルで友人」だと思っており、また「彼女ほど手応えのある相手は今までいなかった」と闘志を見せている[Ⓝ劣-9-84・85・283]。深雪にとってリーナは、対等に付き合える得難い友人である[Ⓝメ-3-51]。それはリーナも同じで、深雪との戦闘時には「全力で叩き潰す」としのぎを削った[Ⓝ劣-9-302・303]。
2096年の別れ際には、深雪はリーナに対して「貴女はわたしのライバル」と明言している[Ⓝ劣-11-342]。
リーナは2097年時点では、深雪が自分を「小娘」と侮ることも、「十三使徒」だからと特別扱いすることもなく、対等に扱ってもらったことについて嬉しく思っている[Ⓝ劣-25-224・225]。
2100年時点では、対等の力関係と認め合っている友人同士であるとともに、ぬるま湯のような心地よい関係でもある[Ⓝメ-3-52]。
深雪も達也同様、リーナをからかうことがある[Ⓝ劣-28-202]。また「世話の焼ける子」などとも思っている[Ⓝ劣-30-70]。
◇◇◇
2100年時点では、深雪とは常に行動を共にする親友同士であり、自他ともに認めるライバルでもある[Ⓝメ-1-42]。
魔法大学では、深雪と同じ講義を履修し、実習も同じ時間割になっている[Ⓝメ-1-114]。二人は行動を同じくしすぎているためか、特別な関係を噂されている[Ⓝメ-3-]。
千葉エリカ
千葉エリカは、リーナにとって一番話しやすい相手であるらしい[Ⓝ劣-28-251]。またリーナは、モノリス・コード交流戦に取り組むエリカを見て「意外と真面目」という感想を抱いている[Ⓝ劣-32-126]。
西城レオンハルト
柴田美月
吉田幹比古
吉田幹比古は、深雪よりもリーナの方が話しやすいらしく、リーナに対しては砕けた言葉遣いをする[Ⓝ劣-9-74]。光井ほのか
北山雫
北山雫は2097年にリーナと初対面したが、最初から愛称で呼ぶなど、初対面とは思えない距離感で交流している[Ⓝ劣-28-250]。一条将輝
黒羽文弥
黒羽文弥は、リーナに対してぞんざいな口調で接する[Ⓝメ-2-193]。遠上遼介
遠上遼介は、リーナの立ち居振る舞いを見て「隙が無い」「まるでスターズのよう」「アンジー・シリウスに匹敵する」という感想を抱いている[Ⓝメ-1-130・131]。リーナは遼介を警戒しており、信用もしていない。「戦闘力は侮れない」「魔法抜きなら自分より強い」と判断している[Ⓝメ-1-141・142,2-156]。
シールズ家
リーナは、家庭的には余り恵まれておらず、USNA軍に入って以来、両親とはほとんど合っていない。これは、高すぎる魔法資質が禍したのか、軍人になる前から家族からも親族からも敬遠され気味だったためである(整い過ぎていた容姿も一因だった)[Ⓝ劣-30-83]。
家族との関係は、スターズ入隊時に事実上断絶している[Ⓝ㊕初詣-8]。
そういう事情もあり、日本人の養子になることに抵抗は感じていない[Ⓝ劣-30-84]。
その他
- 2095年時点では、十三使徒の中でその動向を秘匿することに成功しているのはアンジー・シリウスだけだと言われている。「アンジー」という愛称と「シリウス」というコードネーム、および「未成年である」という情報のみが判明しているだけで、それ以外は素顔も定かではない[Ⓝ劣-8-209・210]。
- 箸は危なげなく使える[Ⓝ劣-9-66]。
- 2096年に訪日した際に拠点としたマンションは、第一高校から個型電車で2駅の場所にある、少人数家族用のファミリータイプの部屋である[Ⓝ劣-9-78]。
- 作者はリーナについて、「『へたれ美少女』というより『ポンコツ美少女』」「元々戦闘面以外はいささか残念なキャラとして造形したが、ここまでポンコツではなかった」と述べている[Ⓝ劣-10-308]。
また「とても書きやすいキャラクターなので、本当はもっとたくさん登場させたいが、まだアメリカから出国させられない」とも述べている[Ⓝ劣-17-289]。
また、「劣等生」というテーマについて言及した際に、リーナについて「極めて優秀でありながら性格的な適性が劣等生である」と述べている[Ⓝ劣-21-302]。 - 普段データ通貨しか使わないため、元々財布は持っていない[Ⓝ劣-11-68]。
- 乗用機械の操縦訓練は苦手[Ⓝ劣-11-252]。
- 若くしてスターズ総隊長、そして少佐という地位に就いているリーナに対し、妬み嫉みを向ける者もいる[Ⓝ劣-10-129∼131,17-208]。
- メキシコ暴動事件のように、政治的な折衝力が必要とされる任務では、リーナは役立たずとなる[Ⓝ劣-21-226]。
- 料理はできない[Ⓝ劣-28-293,30-65,Ⓝメ-3-51]。
ただし2100年時点では、リーナが焼いたクッキーは、黒羽文弥いわく「意外と普通に美味しい」[Ⓝメ-2-194]。 - 2100年時点では、四葉東京本部ビルの最上階で暮らしている[Ⓝメ-1-102,3-98]。
- アニメは、見てることは見てる[Ⓝメ-2-29]。
- 2100年初夏時点でのマイブームは、USA時代の青春ドラマ[Ⓝメ-2-232]。
- リーナは帰化後、東道青波から経済的な援助は一切受けていない。生活費は、司波深雪の護衛への対価として四葉家から支払われている[Ⓝメ-3-166・167]。
- 2100年時点で、車の運転免許を有している[Ⓝメ-4-90]。
- 吸血鬼事件までは、同じ年頃の友人はいなかった[Ⓝ㊕初詣-8]。
- サブカルチャーには疎い[Ⓝ㊕初詣-17]が、「義理チョコ」の文化は知っている[Ⓝ劣–]。
スキル一覧
- ヘビィ・メタル・バースト
- 情報強化
- 想子粒子塊射出魔法
- 対物ベクトル反転障壁魔法
- ダガーを操る移動系統魔法
- 自己加速魔法
- 想子波パターンを識別しその痕跡を感知する技能
- 仮装行列〈パレード〉
- 魔法の行使を隠す技術
- 領域干渉
- 自己移動魔法
- 雷球の魔法
- エリカを吹き飛ばした魔法
- 鎌鼬
- 治癒魔法
- 銃弾の情報強化
- 対物障壁魔法
- ダンシング・ブレイズ
- 高速移動の魔法
- 真空シールド
- マルチ・キャスト
- 自己静止魔法
- 移動魔法
- 自己慣性増大魔法
- 分子ディバイダー
- ムスペルスヘイム
- 人を吹き飛ばす魔法
- プラズマ化の魔法
- 魔法の発動待機技術
- 跳躍
- 飛行術式
- 高速走行の魔法
- 燃焼の魔法
- 電撃の魔法
- プラズマ・ブリット
- 障壁魔法
- 魔法発動の兆候を捉える技術
- ミラーシールド
- 自己慣性中和魔法
- 自己減速魔法
- 圧縮空気弾〈エア・ブリット〉
- プラズマのビームを放つ魔法
- 反重力中和魔法
- 貫通の魔法
- ハンマー
- 定義破綻による魔法の無効化
- 斥力場の反重力魔法
- 仮想衛星エレベーター
- 消音の魔法
- 遮音障壁魔法
- スパーク
- 電磁波遮断障壁魔法
- 光学迷彩魔法
- 対電磁波障壁魔法
- 慣性制御魔法
- 物体加速の仮想領域魔法