コキュートス

コキュートス/1期アニメ 第25話 〈横浜騒乱編Ⅶ〉Bパート
アニメ〈横浜騒乱編Ⅶ〉/©2013 佐島 勤/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/魔法科高校製作委員会

コキュートスは、絶対的な強制力で精神を凍結する系統外精神干渉系魔法[Ⓝ劣-7-253・254,21-89]
精神そのものに作用する、精神という事象を改変する魔法[Ⓝ劣-11-302,21-89]
精神活動を永続的に停止させる魔法[Ⓝ劣-28-109]

司波深雪が切り札としている得意魔法であり、先天的に有している特異魔法[Ⓝ劣-7-252・253,27-298]
深雪の冷凍魔法は、『コキュートス』が物理世界に干渉するものへ形を変えた派生形態である[Ⓝ劣-7-253]

『誓約』 オース を解除した状態であれば、CAD無しに行使することが出来る[Ⓝ劣-7-252]

パラサイトなどの霊子情報体も、この魔法の対象となる[Ⓝ劣-11-302]

原理

実体物を凍結するものではなく、精神を、認識の世界を凍結する[Ⓝ劣-7-253・254]

この魔法を行使された人間の精神が蘇ることは無い。凍りついた精神はを認識できず、肉体に死を命じることもできない。凍りついた精神に縛られた身体は死ぬこともできず、最後に命じられた姿勢のまま彫像と化す[Ⓝ劣-7-254]

精神の「静止」に伴い、肉体も停止・硬直する。精神と肉体の相互作用により、肉体の部分的な結晶化が観測されることもある[Ⓝ劣-9-17]

『コキュートス』を浴びた精神は、完全に停止し、二度と動き出すことは無い。肉体という確固とした存在とのつながりを持たない精神は、情報体を保つことが出来ずに霧散する(精神生命体の消滅)[Ⓝ劣-27-299・300]

『コキュートス』が対象とするのは、「精神活動」という「情報」である。『コキュートス』は、「精神活動」を永続的に・・・・停止させる。魔法という精神活動も例外ではなく、たとえば『コキュートス』の直撃を『仮装行列』 パレード で防いだならば、その人物は二度と『仮装行列』を使えなくなる。かすめただけであっても、しばらくは魔法力の低下に悩まされることになる[Ⓝ劣-28-38]

『コキュートス』を受けた者の精神は、二度と活動を再開しない。夢すらも見ない。これは他人から見れば死んでいるのと変わらず、本人は過ぎゆく時間に取り残されて止まったままであり、これは死と変わらないと言える[Ⓝ劣-28-109]

なお、『コキュートス』は精神を不可逆的に不活性化するものであり、凍結状態を強制し続けるものではない[Ⓝ劣-32-43]

欠点

『コキュートス』の最大の欠点は、「手加減が出来ない」という点にある。直撃を受ければ事実上の・・・・死に至る以外の結末は無い[Ⓝ劣-28-38,Ⓝメ-1-271]

この欠点を改善したのが、冬眠魔法『アイシィソーン』である[Ⓝメ-1-271]

使用履歴

1回目

日時

2092年8月11日[Ⓝ劣-8-,Ⓐ劣3-B]

状況

沖縄海戦時、恩納基地内で叛乱を起こした軍人に行使[Ⓝ劣-8-,Ⓐ劣3-B]

魔法の対象

レフト・ブラッドの国防軍人、マーク精神[Ⓝ劣-8-,Ⓐ劣3-B]

使用CAD

なし(『誓約』 オース をかけられていなかった時期であると思われる)[Ⓝ劣-8-169,管推]

2回目

日時

2095年10月30日[Ⓝ劣-7-253,Ⓐ劣1–]

状況

横浜事変にて、横浜市桜木町駅付近で行使[Ⓝ劣-7-253,Ⓐ劣1–]

魔法の対象

大亜連合軍の戦闘員の精神[Ⓝ劣-7-253,Ⓐ劣1–]

使用CAD

なし(『誓約』 オース 解除状態)

3回目

日時

2096年2月19日[Ⓝ劣-11-244,Ⓐ劣2–]

魔法の対象

パラサイトの統合体[Ⓝ劣-11-302,Ⓐ劣2–]

状況

吸血鬼事件にて、パラサイトの統合体を始末するために行使[Ⓝ劣-11-302,Ⓐ劣2–]

魔法の対象

パラサイトの本体

使用CAD

不明(文脈から、『誓約』 オース 解除状態であったと思われる)[Ⓝ劣-11-302]

備考

  • 横浜事変で行使したこの魔法について、七草家では「『流星群』 ミーティア・ライン に匹敵する威力を持つ、未知の即死魔法」と分析されている[Ⓝ劣-17-39]
  • 『仮装行列』 パレード 等によって、『コキュートス』の対象をそらしたとしても、対象の精神を掠めただけで、対象の魔法技能は低下する場合がある[Ⓝ劣-27-301]
  • 司波深夜は、「『コキュートス』は、軽々しく使ってはならない切り札であり、世間へのアピールに際しては、『コキュートス』ではなく『ニブルヘイム』などの冷却系魔法を使わなければならない」と述べている[Ⓝ㊕続追-5・6]
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