魔法技能師開発第四研究所

用語
コミカライズ〈ダブルセブン編〉第1巻より.Ⓒ2017 TSUTOMU SATO, Ⓒ2017 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX

魔法技能師開発第四研究所【まほう-ぎのうし-かいはつ・だいよん-けんきゅうじょ】は、日本の国立研究機関である魔法技能師開発研究所のひとつ[Ⓝ劣-8-113]

国防軍の秘密研究施設で[Ⓝ劣-20-34]、設立は2033年と推定されている[Ⓝ劣-13-8]。研究内容の機密性が特に高いという理由から名前のみが知られていて所在は明らかにされておらず、政府や軍の高官にも定かではなかった[Ⓝ劣-8-114,13-8,16-145]旧東京都旧山梨県の県境付近と推定されているが、実際には「甲府市から諏訪市の間」「旧長野県との境に近い旧山梨県の山々に囲まれた狭隘な盆地」であり、この推定は間違っている[Ⓝ劣-12-25,13-8,17-7,29-102,管補]。魔法師開発研究所の中でも特段の秘密保持が図られていたため、その立地は(攻め込む側の視点では)生易しいものではない[Ⓝメ-9-147,管補,管推]

魔法師の人権が回復するにつれ、その研究内容について非人道的と非難され閉鎖された――ということになっているが、これも実態は不明である[Ⓝ劣-8-113・114,9-263,13-8,㊮GB-劣3-3-21,管補]

跡地には四葉家の本拠地(四葉の村)が建てられたが、この村は全体がまるごと一つの実験場であり、今でも魔法師の改良と淘汰が行われている[Ⓝ劣-12-31]

アニメ〈来訪者編Ⅺ〉より.©2019 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校2製作委員会

概要・特徴

人道・人命を無視した研究が行われていたと噂される、最も秘密主義かつ最も悪名高い研究所。四葉家独立・・する前には「四(死)の魔法技能師開発第四研究所/魔法師工場プラント」と呼ばれており、四葉を作り出す・・・・・・・為にそれほど多くの躯が積み上げられた。なおこれらの犠牲者は、独立前だけに発生していたわけではない[Ⓝ劣-8-113・114・267,9-263,12-31,メ-9-108,Ⓒダブル-1-7]

研究内容

魔法演算領域の強化

研究テーマは、精神干渉魔法を利用した精神改造による魔法能力の付与・向上。精神干渉系魔法を利用して、魔法師無意識領域に存在する魔法という名の異能の源泉(魔法演算領域)の強化を目指していた(『精神干渉系魔法による魔法演算領域の強化』[Ⓝ劣-8-279,13-8・26,17-7,メ-5-68,㊮画集-3-147]

この目的の為、旧第四研はまず精神干渉系統の異能を持つ者を集めた。その中には他人の人格を丸ごと作り変える本物の異能者もいれば、陽炎のような幻影を見せることしかできない奇術師まがいの者もいた。それらの精神干渉能力者の異能を強化し、淘汰し、その能力を以て素体となった魔法師の魔法演算領域を直接改造する。それが旧第四研が採用した魔法師開発の手順だった[Ⓝ劣-8-279・280]

その結果生み出された「四葉」は、必然的に2つの系統の魔法師を内包した。一つは生まれながらに精神干渉系の異能を強化された者、もう一つは強力で歪な魔法演算領域を備えて生まれた者。この二つの系統が並立し、混ざり合い、「四葉」を形成している。血を分けた肉親同士でも、この二つの性質はランダムに現れる[Ⓝ劣-8-280]

ただし四葉家は旧第四研だけで開発された一族ではなく、第四研の創設以前からその前身となる組織で交配が進められていた。そして東道青波の手許には、四葉家に「血」を提供した家系の者が残っている[Ⓝ劣-20-293]

精神干渉系魔法の研究

旧第四研では、精神干渉系魔法の研究が行われていた[Ⓝメ-5-68]

魔法演算領域の治療

魔法演算領域それ自体の研究は旧第四研の時代から四葉の研究者にとって一貫したテーマであったが、2097年に至ってもなお魔法演算領域の治療法は見つかっていない[Ⓝ劣-25-118・119]

調整体の開発

「桜」シリーズは、旧第四研に開発プロセスごと譲渡された調整体シリーズである[Ⓝ暗-2-2]

歴史

  • 第四研の前身となる組織において交配・・が進められ、その結果として「四葉」が生まれた。四葉家に「血」を提供した家系の者は、2097年時点においても東道青波の手許に残っている[Ⓝ劣-20-293]
  • 第四研は他の魔法師開発研究所とは違って、政府ではなくに対して強い影響力を持つ「スポンサー」によって設立された。この「スポンサー」とは、かつて第四研の真のオーナーであった青波のことであるらしい[Ⓝ劣-13-8,19-82,20-291,Ⓒ師族-8-18,南海-3-188,管補,管推]。このスポンサーにより、2020年代から事実上の運営が始まっていた、という噂がある[Ⓝ劣-13-8]
  • 国防軍はかつて、東道家から・・・・・旧第四研の実権を奪った[Ⓝ劣-20-291]
  • 四葉家はかつてクーデターを起こして旧第四研の管理者や運営スタッフを排除し、政府の管理下にある運営状態から脱却して国防軍から・・・・・自由を勝ち取った(旧第四研を乗っ取ることで自らを解放した)[Ⓝ劣-20-291,暗-1-290,キ-2-23,㊮画集-3-147]
  • 四葉家が反旗を翻して自分たちを作り出した旧第四研の実験場を奪い自らの居住地としたのは、「我々は兵器であっても奴隷ではなく、まして家畜では断じてない」という考えから自分たちが・・・・・道具となることを拒否したためである(なお線引きはあるらしいが、自分たちが他者を道具とすることを否定してはいない)[Ⓝ劣-8-271,メ-9-151,管補,管推]
  • このようなクーデターが起こった背景には、そもそもの成り立ちの違いに加えて、旧第四研以外の魔法師開発研究所では成功例に対しては・・・・・・・・好待遇を与えていたことが影響しているらしい(=旧第四研では成功例に対しても好待遇が与えられていなかった)[㊮画集-3-146,管補]
  • 四葉家は研究所の施設を引き継ぐ際、秘密を知る外部の人間の記憶を文字通り消してまわり、本拠地の所在を完全に隠した[Ⓝ劣-16-145・146,Ⓒ四継-1-134]

    コミカライズ〈四葉継承編〉第1巻より.©2020 TSUTOMU SATO,©2020 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2020 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

  • 四葉真夜は2060年前後ごろに七草弘一の婚約者となったものと思われるが、これには「四葉家に首輪をつけよう」という権力者(東道家を除く)の思惑もあったらしい。なお婚約者に四葉深夜が選ばれなかった理由は、深夜の魔法特性が貴重な精神干渉系魔法だったためである[㊮画集-3-147,管推]
  • 2062年4月時点では、四葉家が事実上の第四研の主となっている[Ⓝ劣-8-267,㊮画集-3-146]
  • 現在は国から独立し、そのスポンサーの支援下で運営されている、という噂がある[Ⓝ劣-13-8]
  • 青波は2097年2月、「四葉の者どもはもはや我が配下ではなく、今の私は単なる(四葉家の)スポンサーに過ぎない」旨を述べているが、決して「単なる」スポンサーなどではないし、また四葉家だけのスポンサーでもない[Ⓝ劣-19-82,Ⓒ師族-8-18,管補]。四葉家が一方的な庇護を受けている関係ではなく、資金面だけに限って言えば青波の助けが無くとも四葉家はやっていける。互いの力に互いに依存する持ちつ持たれつの関係であるからこそ、青波と四葉家当主は友好的な関係でいることができる[Ⓝ劣-20-291・292,管補]

    コミカライズ〈師族会議編〉第8巻より.©2024 TSUTOMU SATO,©2024 Hazumi Takeda/SQUARE ENIX

  • 2100年10月、四葉家はこれまで過ごしてきた村を放棄し、重要設備や人員(村民)も含めて全面的に巳焼島に移転した[Ⓝメ-9-108・136]。数日後、元老院四大老穂州美家が四葉の村を急襲したが既にもぬけの殻であったうえ、司波達也による反撃を受けた。穂州美富貴花によれば、この襲撃の目的は「四葉の村の結界を破壊し旧第四研を衆目に曝す」ことにあったらしい。こののち達也は真夜の命令で村を廃墟に変えた[Ⓝメ-9-151∼156]
  • 真夜らは新たな本拠地作りに忙しく、11月に入っても本家諸施設の移設工事が行われている(本家の屋敷も新築される)。このため国後島展開を含めた恒星炉事業の動向については達也に丸投げするという状況になった[Ⓝメ-10-157,11-189]

施設

四葉家が旧第四研を乗っ取ったことにより、施設はもはや国有財産ではなくなっているらしい[Ⓝキ-2-23,管補,管推]

  • 四葉の村は、かつて丸ごと旧第四研の実験場だった。家屋は全て偽装した旧第四研の研究施設であり、2095年時点においても魔法師の性能試験に使われている。本家の屋敷の武道場は特に使用頻度が高い。このような性能試験の例としては、2096年2月に行われた村内の学校での桜井水波の「テスト」(魔法による武装集団の鎮圧の演習)が挙げられる[Ⓝ劣-8-114,12-25・31∼33,メ-9-136]
  • 村内の建物には、旧第四研時代から建っていた物にも(四葉家が)独立後に新しく建てた物にも全て、地上の構造物と同じ建築面積の地下室が備わっている。つまり木造の建物も鉄筋コンクリートの建物も、地下室を基礎にしてその上に建っている状態となっていて、地上部分の形状は様々だが地下は建材の種類を含めて一律の構造になっている[Ⓝメ-9-155・156]
  • 元は国防軍の秘密研究施設である四葉の村は、いざという時は外部との接触を断って研究成果を守り続けることを前提としていたため、自給自足もやってやれないことはない[Ⓝ劣-20-34,Ⓝ㊕IF-8,App-2-222]
  • 2095年~2096年ごろの時点では、旧第四研の中枢(研究施設)は四葉本家の屋敷の地下にある[Ⓝ劣-8-114]調整体魔法師用の調整施設もある[Ⓝ劣-16-232]。村内には役場、警察署、消防署、病院、学校(小中一体校)などがあって、電気も水道も通っているし、道はきちんと舗装されている[Ⓝ劣-8-273,12-25,㊮四継パンフ-46]。これらのインフラは当時の国防軍が建設したもので、四葉家は独立の際に当然その制御権を奪ったが、軍の施設であるが故に制御を取り返すバックドアも用意されていた。このバックドアは四葉家を従えた・・・際に東道青波が手中に収めており、青波は四葉家の活動資金だけでなく本家諸施設の生殺与奪も握っていた[Ⓝメ-9-182・183]
  • 跡地に建てられた四葉の村へ向かうためには、途中にあるトンネル内で無系統魔法を鍵として開くゲートを通過する必要があるが、この施設は旧第四研の所在を秘匿する為のものである。同様のゲートは他にも何ヶ所か存在するが、2096年時点において常時作動しているのはこのトンネルのみである[Ⓝ劣-16-145・146,メ-9-146] 。

    コミカライズ〈四葉継承編〉第1巻より.©2020 TSUTOMU SATO,©2020 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2020 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

  • 2097年時点において四葉家が使っている施設は、旧第四研から引き継いだ大戦中の物である。補修や改修を適宜行ってはいるものの老朽化が進んでおり、基本設計が時代遅れになってきていることは否めない。今ある機器を壊して新しい物に交換したいところだが再調達が困難なものも少なくなく、かと言って全面的にリニューアルしてしまうと研究の継続性が失われてしまう恐れもある。このような事情から、四葉家は巳焼島に新しい研究施設(四葉巳焼島支部)を造ることとなった。この施設は名目上は国防軍の研究所となる予定であり、それを四葉家の物とすることには問題がありそうに思われるところだが、これについて四葉真夜は「話がついている」と述べている[Ⓝ劣-22-46∼48,Ⓒ動乱-4-97・98,管補]
  • 2100年10月の四葉本拠地移転により、「巳焼島支部」と呼ばれていた巳焼島のツインビルは本部に格上げされた(四葉家巳焼島本部)[Ⓝメ-10-82]

家系・キャラクター

十師族四葉家は、旧第四研を出自とした家系[㊮全テ-26]。旧第四研で開発された唯一の作品・・であり、(調整体ほど全面的なものではないが)多かれ少なかれ遺伝子を弄られている[Ⓝ劣-8-114・271・279,16-252,17-7,メ-1-125,Ⓒ四継-3-104,㊮全テ-145]

  • 四葉元造:四葉家の初代当主[Ⓝ劣–]。強力でユニークな精神干渉系魔法 『死神の刃』グリム・リーパーの術者[Ⓝ劣-8-280・284]
  • 四葉家の魔法師001:強力でユニークな精神干渉系魔法『人間の認識を固定する魔法』の術者[Ⓝ劣-8-280]
  • 四葉家の魔法師002:強力でユニークな精神干渉系魔法『ワン・コマンド』の術者[Ⓝ劣-8-281]
  • 四葉英作:四葉家の二代目当主。元造の弟[Ⓝ劣-16-2・232]
  • 四葉夢女:英作の妹[Ⓝ劣-16-2]
  • 四葉元輔:英作の弟[Ⓝ劣-16-2]
  • 四葉深夜:生まれながらに精神干渉系の異能を強化されているタイプの魔法師で、『精神構造干渉魔法』という固有魔法を有している[Ⓝ劣-8-280]
  • 四葉真夜:四葉家の三代目当主[Ⓝ劣-17-7]。強力で歪な魔法演算領域を備えて生まれたタイプの魔法師で、極めて特殊な魔法(『流星群』ミーティア・ライン)を生まれながらに修得している[Ⓝ劣-8-280]
  • 司波深雪:四葉家の次期当主[Ⓝ劣-16-]
  • 司波達也:深雪の兄で、本作の主人公。旧第四研で魔法技能や白兵戦技を鍛え上げられ、特に想子で肉体を直接制御する技(魔法以前の原始的な身体操作術)を徹底的に叩き込まれた[Ⓝ劣-18-231,Ⓒ師族-6-35,管補]
  • 黒羽重蔵黒羽家の前当主[Ⓝ劣–]
  • 黒羽貢:黒羽家の現当主[Ⓝ劣–]
  • 黒羽亜夜子:貢の長女[Ⓝ劣–]
  • 黒羽文弥:亜夜子の双子の弟。黒羽家の次期当主[Ⓝ劣–]
  • 新発田理新発田家の現当主[Ⓝ劣–]
  • 新発田勝成:新発田家の次期当主[Ⓝ劣–]
  • 津久葉冬歌津久葉家の現当主[Ⓝ劣–]
  • 津久葉夕歌:津久葉家の次期当主[Ⓝ劣–]
  • 椎葉英嗣椎葉家の現当主[Ⓝメ-9-136]
  • 椎葉英俊:英嗣の長男。英作の孫[Ⓝメ-9-136・137]
  • 紅林の元上司:旧第四研の調整施設を統括していた[Ⓝ劣-16-232,Ⓒ四継-3-45]
  • 紅林邦友:四葉家第三位の執事。旧第四研の調整施設を統括する四葉家技術部門の総責任者。優れた魔法工学技師で、達也に魔法工学の手ほどきをした[Ⓝ劣-16-232,17-2,26-199,Ⓒ四継-3-45]
  • 花菱但馬:四葉家第二位の執事。旧第四研のノウハウ(魔法師育成プログラム)を使って戦闘魔法師を鍛え上げており、彼らは正面戦闘はともかくゲリラ戦ならばスターズに勝るとも劣らぬ部隊となっている[㊮GB-劣2-4-27,管補]
  • 葉山忠教:四葉家第一位の執事であり、元老院から派遣された支配人エージェント。四葉家が旧第四研跡地を去り巳焼島に本拠地を移したのち、その身分について四葉家の主要メンバーや主な使用人に明かされた[Ⓝメ-10-157]
  • 桜井穂波「桜」シリーズの第一世代で、深夜の守護者ガーディアン。生まれる前から四葉家に買われていた[㊮全テ-26]
  • 桜井水波:「桜」シリーズの第二世代で、深雪の守護者候補。旧第四研の跡地で兵士としての訓練を受けていた[㊮GB-劣2-5-1]
  • 桜崎千穂:「桜」シリーズの調整体。夕歌の守護者[Ⓝ劣–]
  • 桜崎奈穂:「桜」シリーズの調整体。榛有希とチームを組む暗殺者[Ⓝ劣–]

備考

  • 2095年11月、四葉本家に招かれた風間玄信は「最前線の野戦病院ほどではないにしても、これほど濃密な死の臭いが漂う場所は滅多にない」と述べた。これに対して司波達也は「本家の屋敷の武道場は特に使用頻度が高いので、その死臭は淘汰された魔法師の死体のものだろう」という旨の返事をしている[Ⓝ劣-8-113・114]
  • 苗字に「四」の字を持つ魔法師としては四方家四方堂家四月一日家などが知られているが、彼らは十師族師補十八家とは無関係に、旧第四研とは無縁に偶然「四」の字を姓に持っているだけであって、旧第四研由来の魔法師は四葉だけである[Ⓝ劣-8-114]
  • 旧第四研を乗っ取って以降、四葉家は権力者同士の潰し合いから距離を置いている[Ⓝ暗-1-290]
  • 旧第四研を引き継いだ四葉家は、国家への貢献という表向きの義務とは別に、裏では魔法そのものの進歩と強化を使命として掲げている[Ⓝメ-5-68]
  • 四葉真夜は、旧第四研の跡地について「この土地は私たちにとって良い思い出ばかりの場所ではない」と述べている[Ⓝメ-9-108]
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