前回の感想文の続きです。5月12日の夜に書き始めました。
本記事も前半と同様に随時更新するかもしれませんが、悪しからずご了承ください。(本記事をアップした5/14時点では前半記事はまだ未更新です)
感想
「使用人」ではなく「兄」として扱われているため、達也は深雪と同じ部屋に案内されました。
こういう細かさが凄く好き。
そして女中姿で現れる水波。ここで達也が水波に「様付けはやめたほうが良いのでは?」って言ったのは、本家で見下されている達也を様付けしたら水波の立場が悪くなるから。達也優しい!
そう言えば、たつみゆが部屋に案内されて廊下を歩いてるときに、過去の四葉姉妹が映っていましたよね?
そんで深雪が「お兄様、どうされたのですか?」みたいなことを言ったあと、達也が庭を振り返ったとき、雪がシンシンと舞う中に誰か一人、庭に立ってませんでした? 僕の気のせいですかね?????
幽霊こわっぴ!
◇◇◇
ここの演出で好きなのは、やっぱり時計の振り子です。あれ、たぶんなんですけど、ちょうど真ん中からわずかに逸れたところで停止したんですよね。
ちょうど真ん中だったらきっと何も思わなかったんでしょうけど、あの数ミリだけ中央から行き過ぎた感がものすごく違和感を抱かせてくれて、とても印象的でした。(勘違いだったら恥ずかしいが笑)
それから、これはどこだったか記憶が定かではないんですけど、この辺のどこかで達也の貢の間でぐ~るぐ~るとカメラが回ってましたよね。目が回りそうでした(笑)
◇◇◇
そして明かされる四葉家の過去と達也の生い立ち……重い!
一通り話を聞き終えた達也が「センチメンタルな罪悪感」と切って捨てたことについての感想は、「まぁ達也の視点ならそらそうやろな」って感じです。知らんがな感が凄い。
なお、ここで貢が語った「司波深夜の本心」について、四葉真夜はこのすぐ後に「貢さんたちの勘違い」と一蹴しています[Ⓝ劣-16-233]。真夜によれば「私の願い・祈りが達也を世界の破壊者にした」とのことで、つまり「深夜はそんなこと考えてなかった」という話なのですが、ここで要注意なのは「真夜の言のうちどれが本当でどれが嘘なのか全然わからない」ということです。詳しくは真夜のwikiに書きましたが、本当にどれが本心か分からない。CVを務められた斎藤さn……斎藤様も随所で「本心が分からない」と仰っていますが、本当に分かりません。演技指導?の場で、その答えについて佐島先生から聞いた、的なことをどっかの記事で見かけたような気もしますが(記憶違いだったらすみません。)
で、この貢の語りの中での細かい描写の感想ですが、まず超越者を求めて四葉一族が崖を登ってるイメージイラストがキモかった!(誉め言葉) やっぱりコミカライズ準拠なんでしょうかね?(2巻で描かれている超越者のイメージと同じだった)
それから深夜の居室に祈りを捧げる一族の様子ですが、絵になると「怖っ」てなりますね。カルトやん。笑
あと、深夜の『精神構造干渉魔法』で胎児の魔法演算領域に干渉する旨の場面の演出は、直感的にわかりやすくて凄く良かったように思いました。
この一連の会話で個人的に最も印象的だったのは、一番最後の貢のため息です。原作にもコミカライズにも無い完全オリジナルなんですけど、あれ最高! 最高of最高!
あれだけ重たい話をしたのだからため息が出るのは当然で、あのため息が「本当に疲れた感」があったのが最高なんですけど、それと同時に息を詰めて見ていた視聴者側である僕自身のため息までも代弁してくれてるような感じがして。あーもう最高。ちなああいう風に紫煙を吐き出す時のタバコって本当に美味しいんですよね(何の話だ)
◇◇◇
この過去話では、四葉家の過去のキャラクターがたくさん出ました。
- キャラデザがコミカライズと全然違う! ソリコミ入っててイカつい!
- 魔法演算領域を解析する精神分析系の能力を使うとき白眼になるの!? てか周りにいる人たちも白眼なんですが!?
- 「達也を最高の戦闘魔法師に育てるのだ!」のセリフは、原作やコミカライズではかなり静かで冷静な感じだったけれど、劇場版では激しめの力強い口調に変化。ソリコミによく合っている気がします。
キャラデザはコミカライズと同じように見えました。
ショタツヤ
- 対ロボ戦がキモかった! 何あれ! そして死んだ目のショタツヤさんですよ。
※なお原作およびコミカライズではこのロボ戦は描かれていないので、ここは劇場版オリジナルです。 - ロボを踏みつけにしてるシーンを見たとき、アニメ〈九校戦編Ⅶ〉で一瞬だけ描かれた佐渡侵攻事件当時の一条将輝を思い出しました。
それからこれはうろ覚えなんですけど、四葉家の昔の面々がたくさん出てきたのってこのたつみぐ会話の中でしたっけ? 「第3弾KVの後ろに映り込んでいるたくさんの影は四葉家の昔の人たちやったんやなぁ」とか思った記憶があります。
達也と貢の会話については、とりあえずこんなところでしょうか。
繰り返しになりますが、貢のため息が最高に至高でした。最高!
◇◇◇
そして始まる「奥の食堂」での語らい。
原作ではここで晩メシ食ってるんですけど、そこは省略されました。
それにしても、いま改めて原作とコミカライズを読み直してるんですけど、貢との会話→奥の食堂という流れについて特に違和感を感じないんですよね。劇場版では場面転換がいきなりすぎて「!?」ってなったんですけど。何でだろう。不思議ですね。
そしてここの真夜様なんですけど、原作でもコミカライズでもイヤリングしてないんですけど、劇場版ではめっちゃ可愛いイヤリングしてるんですよ!!!!!
ジミー監督によれば、これは石田可奈さんのデザインとのこと。耳元に飾りがあるとないとではこんなにも印象が変わるものなんだなぁ、と驚きました。
その後、新発田勝成の唐突な婚約協力お願いにせき込む夕歌さんを見てニヤニヤするなどしておりました。しかしこの瞬間の文弥くんには目が行かず……原作どおりに赤面していたのだろうか? 次回見てきます!
それに続く「「楽師」シリーズは調整体としては不安定やけど、分家なら次期当主の嫁にしてもまぁええか」のくだりで、意味深な感じで深雪に目を向ける真夜様でした。あー最高。
そして深雪が四葉家の次期当主に決定! コミカライズ通りの構図でしたね。
◇◇◇
ここで他の人たちは退室し、たつみゆまやだけが残って会話は続きます。
ここの会話は、個人的にはぜひコミカライズを読んでみてほしいんですよね。コマ割りが最高です!
そして深雪の婚約者が伝えられて……まさかの達也!!!!!!!!!!
原作では深雪の細かな所作や大混乱な心情についても描写されているのですが、これらが劇場版でどう描かれていたかについては鑑賞中に意識できていなかったので、次回鑑賞中に見ておきたいと思います。(忘れそう笑)
そして深雪も退室し、たつまやは場所を変えてサシの会話へと突入! 謎エレベーターがいかつかったですね。若干〈物語〉シリーズみがあります。
この会話劇の舞台は原作だと「真夜の書斎」であり、「重厚な机と背もたれの高い椅子と天井まで届く本棚と年代物の応接セットが置かれている」そうです。パンフにも資料が載っていますが、確かにこんな感じの部屋になっています。
原作だとこの場には葉山さんもいて、達也を「様」付けで呼びつつ、とても美味しいコーヒーを淹れてくれるんですけど、残念ながらカットと相成りました。
なお〈古都内乱編〉では、達也に対する葉山の呼び方が変化していく様子が描かれていてとても面白いですよ。

そして始まる四葉真夜劇場・・・! これに細かいコメントをするのは野暮で無粋なのでしませんが、とにかく狂気がすごかった! 「叔母上、貴女は狂っている」という達也のセリフにめっちゃ被せる感じで真夜が言葉を重ねたところには震えました! それから手もすごかった! うねうね!笑
この場面については、つきみさんのイラスト(5年前のイラストの衣装チェンジバージョン)が完璧すぎました……しゅごい!
あとは何だろうな……そうだ、「俺を誰だと思っているんですか」って、一生に一度くらいは言ってみたいセリフやんな~とか思ってました。笑
なおコミカライズでは、このタイミングで劇場版の冒頭部分が挿入されるんですよね。これを冒頭に持ってきた構成は、前記事でも書きましたが完璧すぎでした。
この劇場版冒頭部分の話については、原作とコミカライズでは七草弘一についても描かれています。興味のある人はぜひ読んでみてください。どちらも真夜様の狂気が美味しいですので。
あと、先にも書きましたがここで描写されている真夜の言は、どれが本当でどれが嘘か分からないのでご注意を。
あ、それから、原作とコミカライズでは達也がこの流れで「今年もいろいろあったな……」って回想してる場面があるんですけど、「こんな狂気的な流れでそんな年末っぽいことに思いを馳せるの!?」と思わざるを得ず、なんだか不思議な心地になります。笑
なお葉山さんが言っていた「真夜の策」は、アニメでは〈ダブルセブン編Ⅳ〉のCパートで描かれていました。

具体来な内容は原作では第8巻〈追憶編〉の228P、および第16巻〈四葉継承編〉の244Pで言及されています。
すなわち、「達也が四葉家から出ていくなら深雪もついていくに違いないので、達也を四葉家から離反させないためには何としても深雪を当主にする必要があるが、そのためには策が要る」という感じの話です。そのアンサーが「達也を深雪の婚約者に据える」ですね。
また劇場版では省略されましたが、これを見事に見抜いているのが黒羽亜夜子で、「この婚約は深雪の為のものではなく達也の為のもの」「真夜は達也の居場所と自由を確保する為に深雪を利用している」といった趣旨の発言をしています(16巻274・275P)。
それから最後の、真夜の書斎の扉の鍵がガシャン!ガシャン!ガシャン!って閉まっていくの、なんか宇宙線のエアロック感というかロボット感というか、そういう何かを感じました。あれ凄いですよね(笑)
ところでこれは関係あるようで関係ない話なんですけど、以前うちの弟に「深雪が死んだら達也は世界滅ぼすねんで」と語ったところ、「じゃあ達也殺さないと」って普通に返され、まじかー……となりました。僕は達也に寄り過ぎているのかもしれませんね。
◇◇◇
そして部屋に戻った達也と深雪の話し合いですが、ここもあれこれコメントするのは野暮なので省きますね。「敬愛」から「敬」の字が取れた場面については、ぜひとも原作やコミカライズを読んでみてほしいです!
ただ、ひとつだけ言わせてもらっていいっスか?
達也に……ちゃんとしたモラルが!?!?!?笑
いやまぁ恋愛的な意味でのモラルなのは分かってるんですけど、達也に遵法精神とかロクに無いし、モラル……?ってなるんですよね。笑
なお達也のこの手のモラル感の例については、原作15巻〈古都内乱編・下〉128Pで描かれている「変態どもめ」という罵倒的内心に見ることができます。参考まで。
◇◇◇
そして迎えた慶春会当日は、まさかのセリフゼロ! まさかのオール『YES』!!!!!
あれはあれでとても良かったと思いますし、綺麗にエンドを迎える流れになっていましたが、ただひとつだけ悔しいのは、水波ちゃの大音声が聞けなかったこと!!! あれめっちゃ聞きたかったのに!!!!!!!!!!
そんな特殊な構成だったわけですが、それでも四葉家内の雰囲気がどんな感じなのかとか、真夜様が何を話してるのかとかが分かるのが面白かったです。原作既読勢が分かるのは当然かもしれませんが、あれなら未読勢も分かるのではないでしょうか?
それにしても達也に対する忌避感は凄いですねぇ(面々の表情を思い出しつつ)。長年拗らせ続けた結果として、考え方が凝り固まってしまったのかもしれませんね……いやさすがに拗らせすぎでは?笑
ここで一点よく分からなかったことがあって、記憶違いかもしれませんが、津久葉冬歌が達也を睨んでる感じになってませんでした?
原作では達也が真夜の隣に座った際、出席者らが「ざわめいている」様子が描かれているだけで、この時点では出席者の中で冬歌は特にフォーカスされていませんし、もちろん睨んでいません。
深雪の婚約者が発表された場面では、原作では冬歌が「強張った顔」をしている旨が描写されており、またコミカライズでは強張ったというか戸惑ったような感じの表情を浮かべているだけで睨んではいません。
しかし劇中では、達也が真夜の隣に座ったあたりですでに睨んでいたような気がします。あれはいったい何だったんだろう?
達也が当主の隣に迎えられ、しかも次期当主の婚約者が達也であるとなれば、〈古都内乱編〉では達也に対する考え方を見直すべきかどうか考えているらしい冬歌であっても話が変わってくるのでしょうね。もしかしたらあの劇中の表情は、一族の気持ちの象徴として表していたのかもしれませんね。
そしてエンドロールが終わるまでYESの歌唱は続き、鑑賞後に劇場の外に出た僕の耳には、周囲から聞こえるBGMが全部「YES」に聞こえたのでした。
その他
- パンフの一番後ろにキャスト一覧が載っており、「戦闘魔法師」が桂佑輔さん・早川剛史さん・中務貴幸さん、「オペレーター」が霧生晃司さんとなっているのだけれど、この「戦闘魔法師」は崑崙方院の敵? それともバイオニックソルジャー? また「オペレーター」は崑崙方院の敵? それとも新発田勝成の上司の監察官???
感想文 おわり!
長くなりましたが、以上で鑑賞感想文を終わります!
長年待ち続けた〈四葉継承編〉をアニメで見ることができて感無量でした!
エンドロールが終わったあと、「きっとあのヒキがあるはず……」と思っていたのに何も始まらず館内が明るくなったときにはショックで呆然としてしまいましたが……orz
ただね、相互フォローでもなんでもない方のツイートを引用して申し訳ないのですが、こういう展開が来たらすごくアツいなと思ったので貼らせていただきます。(この記事の投稿と同時にフォロー&RTさせていただきます)
それはアツすぎる! そうなれ!!!!!!!!!!
ということで、いつの日か〈師族会議編〉がアニメ化することを願いつつ、感想文をおしまいにしようと思います。
ご清聴ありがとうございました!






























