「ヘイル・オブ・ファイア」は、USNAの廃棄戦略軍事衛星「セブンス・プレイグ」に搭載されている対地攻撃ミサイル[Ⓝ㊕星呼-154]。
一発当たり1kgの劣化ウラン弾2,000発を内蔵している。このミサイルは高度400kmから撃ち下ろされ、その運動エネルギーを保持したまま空中で爆発し、10km/sを超える速度で、劣化ウラン弾を半径1kmに撒き散らす[Ⓝ㊕星呼-154]。
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その威力は核兵器に代わるものと期待されたが、打ち上げのコストが掛かりすぎると判断されて、衛星1基が完成しただけで配備は中止された[Ⓝ㊕星呼-154]。
熱と衝撃による直接的な被害に加え、大気の摩擦熱で燃焼したウランの化学的毒性により、生活環境は極めて深刻な被害を受けることが予想され、「『ヘイル・オブ・ファイア』による環境汚染は計り知れないものになる」と司波達也は考えている[Ⓝ㊕星呼-154]。