ペルタ

ペルタは、十文字家対物障壁魔法『ファランクス』の亜種[Ⓝキ-2-87・178]

同一の座標障壁を連続構築する『ファランクス』に対し、『ペルタ』は異なる座標に障壁を連続構築する[Ⓝキ-2-87]

多数のシールドを瞬時に並列展開することもでき、「マルチスポットシールド並列生成魔法」とも表現される[Ⓝキ-2-167・169・174]

概要

『ファランクス』同様、障壁を展開すると同時に次の障壁のバックアップを用意・待機させる[Ⓝキ-2-87]
ただし、このバックアップ障壁を実際に展開する際、『ファランクス』では自動的に行われるのに対し、『ペルタ』では手動で、座標を決めて発動する[Ⓝキ-2-87]

障壁が破られると、待機させていた次の障壁を手動で展開し、同時に再び新しい障壁を用意・待機させる[Ⓝキ-2-87]
このストック回復は、『ファランクス』同様、自動的に進行する。これは『ファランクス』のシステムを流用しているためで、それゆえに「亜種」と呼ばれる[Ⓝキ-2-178]

事象改変対象の指定は魔法式の構築後に行われる。これは現代魔法としてはかなり特殊であると言える(普通は魔法式構築の段階で指定する)[Ⓝキ-2-178]

魔法の負荷

この魔法は、『ファランクス』以上に精神的な負担が大きい。無意識領域に存在する魔法演算領域にかかる負荷よりも、情報を処理する意識の力(集中力・認識力・判断力など)を激しく消耗する[Ⓝキ-2-166]

十文字アリサがこの魔法を使ってクラウド・ボールの試合を行ったときには、9枚の障壁をいつでも展開できる状態で発動待機させている。これは9個の魔法をマルチ・キャストし続けることに等しく、魔法演算領域を酷使する。アリサは1分程度しか維持できなかった[Ⓝキ-2-87]

その他

  • 古代ギリシャの「ファランクス」は、複数の重装歩兵が集合して防ぐ戦闘隊形である。これに対し「ペルタ」は、散兵として戦った軽装歩兵ペルタストが持っていた盾を指す[Ⓝキ-2-87]
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