南方諸島工廠【なんぽうしょとうこうしょう】は、南盾島の一角にある建物[Ⓝ㊕星呼-27]。7階建てのビルに匹敵する大きさ[Ⓝ㊕星呼-195]。
南盾島の西部、基地エリアの北東部に位置している[全テ-204・205]。
対外的には小火器の補給工場ということになっているが、実態は調整体魔法師(「わたつみ」シリーズ)を使った戦略級魔法、『隕石爆弾〈ミーティアライト・フォール〉』の研究施設である[Ⓝ㊕星呼-27]。
その内実は基地内でも上層部の一握りにしか知らされていないが、「何か重要な研究をしているらしい」ということは多くの士卒が知っている[Ⓝ㊕星呼-142・143]。
2096年3月30日、南盾島事変の最中に、この施設は司波達也によって「消去」された[Ⓝ㊕星呼-195]。
人員
研究者
兼丸孝夫
南方諸島工廠の所長[Ⓝ㊕星呼-]。調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
一亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
二亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
古田
三亜の担当者。実験の進行よりも調整体の体調を優先する少数派[Ⓝ㊕星呼-32・33]。
江崎
四亜の担当者。実験の進行よりも調整体の体調を優先する少数派[Ⓝ㊕星呼-32・33]。
五亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
六亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
七亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
八亜の担当者
調整体の体調よりも実験の進行を優先する多数派[Ⓝ㊕星呼-32]。
盛永明子
九亜の担当者。実験の進行よりも調整体の体調を優先する少数派[Ⓝ㊕星呼-32・33]。
国立魔法大学の元講師であり、当時教え子だった七草孝次郎に助けを求めた[Ⓝ㊕星呼-35]。
「わたつみ」シリーズ
綿摘未一亜
「わたつみ」シリーズのNo.6[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未二亜
「わたつみ」シリーズのNo.10[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未三亜
「わたつみ」シリーズのNo.14[Ⓝ㊕星呼-33]。
知覚系魔法に優れている[Ⓝ㊕星呼-32]。
綿摘未四亜
「わたつみ」シリーズのNo.15[Ⓝ㊕星呼-33]。
移動系魔法の適性が高いが、ポルターガイスト現象(魔法の暴走)をたびたび起こす「問題児」[Ⓝ㊕星呼-34]。
綿摘未五亜
「わたつみ」シリーズのNo.17[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未六亜
「わたつみ」シリーズのNo.18[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未七亜
「わたつみ」シリーズのNo.19[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未八亜
「わたつみ」シリーズのNo.21[Ⓝ㊕星呼-33]。
綿摘未九亜
「わたつみ」シリーズのNo.22[Ⓝ㊕星呼-33]。
盛永によって基地の外に逃がされ、達也たちに助けを求めた[Ⓝ㊕星呼-44・61・64・65]。
その他の人員
南方諸島工廠の警備隊隊長[Ⓝ㊕星呼-45]
施設・設備
「計都」
「計都」は、『隕石爆弾』専用の、直径10m、高さ10mの大型CAD[Ⓝ㊕星呼-・166]。本来は12人用となっている[Ⓝ㊕星呼-156]。
コントロールセクション
「計都」が据え付けられているフロアより1階分以上高い位置にある[Ⓝ㊕星呼-30]。
宇宙望遠鏡「ヘイムダル」をはじめとする、宇宙観測施設のデータを取得し、分析する機能がある[Ⓝ㊕星呼-28]。
オペレーションエリア
「計都」が置かれているエリア[Ⓝ㊕星呼-158]。
天井はドーム型になっており、また「計都」搬出の為に開閉できるようになっている[Ⓝ㊕星呼-165]。
宇宙観測室[全テ-205]
調整体製造施設
工廠の地下にある[Ⓝ㊕星呼-195]。
監禁室
盛永が閉じ込められた部屋。工廠の地下2階にある。照明と監視装置以外には何も無く、また自殺できないよう、壁と床はクッションで覆われている[Ⓝ㊕星呼-46・148・149]。
居室
工廠内に、「わたつみ」シリーズの居室がある[Ⓝ㊕星呼-,全テ-205]。
消毒槽
「わたつみ」シリーズが使用する(風呂ではない)[Ⓝ㊕星呼-74]。
貨物搬入口
搬入口は地上にあり、地下へとスロープでつながっている[Ⓝ㊕星呼-162・167]。
活動
調整体魔法師を使った戦略級魔法の開発
父島の秘密倉庫に隠匿されていた資料を、第三次世界大戦終結直後に国防海軍が発見。統合軍令部に報告することなく、この研究を復活させた[Ⓝ㊕星呼-27・28]。少なくとも2085年までには、「わたつみ」シリーズのNo.16までが「製造」されている[Ⓝ㊕星呼-33]。
南方諸島工廠では、この戦略級魔法の開発を行っている[Ⓝ㊕星呼-]。
小惑星落下実験
攻撃手段としての『隕石爆弾〈ミーティアライト・フォール〉』のテストとして実施された[Ⓝ㊕星呼-28・29]。
軌道離脱実験
防御手段としての『隕石爆弾〈ミーティアライト・フォール〉』のテストとして実施された[Ⓝ㊕星呼-29]。
実験とほぼ同時に、アンジー・シリウスが『ヘビィ・メタル・バースト』を発動した(南盾島事変)。この影響のためか、「セブンス・プレイグ」は地球周回軌道から離れていくのではなく、地上への落下を始めた[Ⓝ㊕星呼-144・156・157]。