バリオン・ランス

スキル
コミカライズ〈孤立編〉第3巻より.Ⓒ2025 TSUTOMU SATO,Ⓒ2025 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,Ⓒ2025 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

バリオン・ランス[Ⓝ劣-14-273,16-278,Ⓒ古-2-150,四-3-160]は、物質分解して高速・高密度の中性子線を放つ対人魔法[Ⓝ劣-15-46,16-280∼283,Ⓒ古-3-29,四-3-162・165,孤-3-185]
FAE理論を利用した近中距離直接物理攻撃の戦闘用魔法[Ⓝ劣-14-34・66・272,15-45,16-279∼282,26-241,32-151,Ⓒ古-1-11・39・149,四-3-162・166・170,㊮GB-劣3-5-21]
生物を対象とした致死性の魔法[Ⓝ劣-16-278,Ⓒ四-3-160]
魔法を無効化する手段を持つ、『分解』が通じない敵に対する司波達也の切り札[Ⓝ劣-14-272,メ-5-259,Ⓒ古-2-149,四-3-169・170,㊮星呼パンフ-37,GB-劣3-5-21]

アンジェリーナ=クドウ=シールズとの対決で目にした「ブリオネイク」を参考に、防御型ファランクスの突破を目的の一つとして達也が開発した[Ⓝ劣-14-34・66・271・272,15-46,16-278,26-241・242,32-151,キ-4-214,Ⓒ古-1-10・11,2-149,3-29,Ⓒ四-3-166]

概要

「ランス・ヘッド」・『FAE理論』・起きる現象

『バリオン・ランス』の行使時には、「トライデント」の先端に「ランス・ヘッド」という専用のCADアタッチメントを取り付ける。このアタッチメントは単一目的特化型CAD炭素鋼の杭を組み合わせた一種の武装デバイスになっていて、CADの引き金を引くと「トライデント」と「ランス・ヘッド」から一つずつ、計二つの起動式が展開される。「ランス・ヘッド」先端の杭の部分を電子陽子中性子分解し、陽子に電子を吸収させて高速・高密度の中性子線を撃ち出す。この射出のプロセスにはFAE理論が利用されている[Ⓝ劣-14-27,16-278∼282,23-178・253,メ-5-260,Ⓒ古-1-4・11,四-3-161・162・165∼167,孤-3-179・185]

コミカライズ〈孤立編〉第3巻より.Ⓒ2025 TSUTOMU SATO,Ⓒ2025 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,Ⓒ2025 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

この中性子線を受けた物質内の分は高温に熱せられ、その部分の体組織は沸騰する。細胞は一瞬で炭化し、血液は沸騰する。ただし最終的に『再成』で元に戻すため「中性子線で体組織中の水分を高温に熱する攻撃が行われた」という事実だけが残り、中性子線を浴びたことによる細胞の放射化は起こらない[Ⓝ劣-16-281・283,23-251∼253,メ-5-260,Ⓒ四-3-163・165・167・168,Ⓒ孤-3-182・184∼186,管補]

『接触型術式解体』や『防御型ファランクス』を突破できる

『バリオン・ランス』は、十三束鋼『接触型術式解体』および十文字家『ファランクス』を撃ち抜くことができる[Ⓝ劣-14-272,Ⓒ古-2-149]

実際に2097年5月、司波達也十文字克人の防御型ファランクスを撃ち抜いた。『ファランクス』の術式中には中性子線を防ぐ『中性子バリア』も含まれているが、この魔法は「完成された唯一の」対中性子線障壁魔法であり、他に術式が存在しない。そして『バリオン・ランス』には『中性子バリア』を分解する工程が含まれている。使用される術式があらかじめ分かっていれば達也はそれを分解することができ、障壁が砕けたその一瞬の間に高速の中性子線は相手に到達する。仮に『領域干渉』を展開したとしても、『中性子バリア』とともに分解される[Ⓝ劣-23-251∼253・256∼258,メ-5-260,Ⓒ孤-3-179∼187・193∼197,管補]

特徴

  • 『中性子バリア』で防ぐことはできないが、物理的な攻撃であるためかわすことはできる。『バリオン・ランス』は司波達也にとっても魔法演算領域に高い負荷が掛かる魔法であるため、攻撃を躱されてしまうと大きな隙を曝すことになる[Ⓝ劣-24-46・47,管補]
  • この魔法で生み出された中性子線は、魔法の影響下にあるとはいえ魔法そのものではなく物理現象である。したがって魔法無効化術式では無力化できない[Ⓝメ-5-260]

魔法の工程

魔法の工程は以下の通り[Ⓝ劣-14-93,16-279∼283,23-253・258,メ-5-259・260,Ⓒ古-1-63,四-3-162・163・165∼168,孤-3-185・186・196,管補,管推]

①「ランス・ヘッド」を分解しバリオンを取り出す工程

「ランス・ヘッド」先端部分の原子核分解される。原子核を分解する為に、杭は分子に、分子は原子に、原子は電子原子核に分解され、この原子核が重粒子バリオン陽子中性子)に分解される。

コミカライズ〈四葉継承編〉第3巻より.©2022 TSUTOMU SATO,©2022 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2022 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

②『FAE理論』を利用して粒子群を収束する工程

FAE理論のとおりに物理法則の束縛が低下した粒子群が、自然法則のとおりに拡散するのではなく、薄く円盤状に密集する。また分解の定義 対象になっていない軽粒子レプトン(電子)は陽子に捕獲されて中性子に変わる(電子捕獲)。

コミカライズ〈四葉継承編〉第3巻より.©2022 TSUTOMU SATO,©2022 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2022 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

③収束した粒子群を『FAE理論』を利用して射出する工程

薄い円盤状に密集したバリオン(中性子)が、射線に対して垂直に立った状態で標的に向かって移動系魔法により撃ち出される。FAE理論に従い、通常の魔法の限界を超えたスピードで移動する中性子塊の速度は10,000km/sに達する。この移動系魔法は本質的にはガスの移動と同じである。

コミカライズ〈四葉継承編〉第3巻より.©2022 TSUTOMU SATO,©2022 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2022 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

④『中性子バリア』を分解する工程

中性子線の貫通を防ぐ『中性子バリア』を分解する。

コミカライズ〈孤立編〉第3巻より.Ⓒ2025 TSUTOMU SATO,Ⓒ2025 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,Ⓒ2025 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

⑤再成

『再成』により全てのプロセスが逆転する。射出された中性子も全て回収される。中性子による放射化の痕跡は取り除かれ、「中性子線が生体組織を焼いた」という結果だけが残る。

コミカライズ〈四葉継承編〉第3巻より.©2022 TSUTOMU SATO,©2022 Tsuna Kitaumi/SQUARE ENIX,©2022 Fumino Hayashi・Chiaki Nagaoka/SQUARE ENIX

開発の経緯

「ブリオネイク」を参考にして、司波達也が2096年3月に開発を開始。4月に十三束鋼と行った模擬戦を受けて、『分解』が通用しない相手を退ける魔法として開発を進めた[Ⓝ劣-14-34・35・272,15-46,16-283,Ⓒ古-1-10・11,2-149,Ⓒ四-3-166・169・170,㊮星呼パンフ-37,GB-劣3-5-21,管補]

FAE理論の解明に手間取ったものの、6月には魔法式の設計にこぎ着けた。9月には毎晩遅くまで練習しており、休日の日中には理論的開発を行っている。年内には完成したらしく、翌年の元旦には四葉家内でお披露目を行った[Ⓝ劣-14-33∼35・93,16-277∼283,Ⓒ古-1-3∼5・7・9・10,2-150,Ⓒ四-3-158∼170,㊮GB-劣3-5-21,管補]

なお練習時には、達也は重度の火傷を何度も負っている[Ⓝ劣-14-27・28,Ⓒ古-1-4]。またFAEが意味を持つ時間内に移動系魔法発動し終える・・・・・・為の仕組み作り(分解魔法を使った後、物理法則が強制力を取り戻すまでの極小時間内に移動系魔法を完成させるための仕組み作り)に苦心している。これは達也が本来持っている干渉力は『分解』と『再成』用のものであるため、移動系魔法を完成させるのには時間がかかるからである[Ⓝ劣-14-93・94,Ⓒ古-1-63,管補,管推]

使用履歴

1回目

日時

2097年1月1日(火)[Ⓝ劣-16-277,Ⓒ四-3-]

状況

四葉家の慶春会の場においてデモンストレーションを求められ、檻に閉じ込められた猪に対して使用[Ⓝ劣-16-277・278,Ⓒ四-3-]

結果

体組織を沸騰させられた猪が死亡[Ⓝ劣-16-280・281,Ⓒ四-3-]

2回目

日時

2097年5月26日(日)[Ⓝ劣-23-229,Ⓒ孤-3-]

状況

伊豆半島にある閉鎖されたゴルフ場にて、『ディオーネー計画』に参加するよう司波達也に強制しようとする十文字克人との対決において使用[Ⓝ劣-23-236・237・241,Ⓒ孤-3-]

結果

克人が左腕の半ばから先を喪った。また『ファランクス』では防げないことを理解し、負けを認めた[Ⓝ劣-23-251∼253・256・258・259,Ⓒ孤-3-182・187・197∼199]

3回目

日時

2100年8月14日(土)[Ⓝメ-5-215・224・228]

状況

『溶解による魔法の無効化』を使う呂洞賓を倒す為に使用[Ⓝメ-5-258∼260]

結果

呂洞賓が死亡[Ⓝメ-5-260]

備考

  • 司波達也は、九重寺の地下にある訓練室でこの魔法の練習を行っていた[Ⓝ劣-14-26∼28,Ⓒ古-1-3∼5,2-148]
  • 開発中、達也は「トライデント」ではなく試作品の拳銃形態特化型CADを使用している[Ⓝ劣-14-27・136,Ⓒ古-1-4・5]

    コミカライズ〈古都内乱編〉第1巻より.ⒸTSUTOMU SATO/YUZUKI N’ 2019

  • この魔法の開発で忙しくて時間が無かった達也は、2096年度の論文コンペにはエントリーしなかった[Ⓝ劣-14-32・33・66,Ⓒ古-1-9・39,㊮GB-劣3-5-21]
  • 名称が「ランチャー」でも「キャノン」でも「ガン」でもなく「ランス」なのは、最後に『再成』中性子を全て回収しているためである[Ⓝ劣-15-47,16-282・283,Ⓒ古-3-29,Ⓒ四-3-168]
  • 電子捕獲が起こらない場合、中性子線ではなく荷電粒子線となるはずである[Ⓝ劣-16-282,Ⓒ四-3-167]
  • 中性子砲国際魔法協会が禁じる放射能汚染兵器だが、攻撃に用いた中性子は全て『再成』で回収しているため放射性物質が残ることはなく、放射線汚染も起こらない[Ⓝ劣-23-253,Ⓒ孤-3-186]
  • 作者によれば、『バリオン・ランス』は達也が十文字克人と対決する場面のための小道具とのことである[Ⓝ劣-23-282]
  • 2097年8月時点で四葉の関係者以外でこの魔法について知っているのは、十文字克人、七草真由美渡辺摩利だけである[Ⓝ劣-32-151]
  • 『大深度雲散霧消』ディープ・ミスト・ディスパージョン『ベータ・トライデント』は、『バリオン・ランス』を開発する過程で試作品として生み出された魔法である(当時の達也は大規模すぎて使えない『質量爆散』マテリアル・バーストに代わる魔法の開発を進めていた)[㊮星呼パンフ-13・37,SB-星呼-13]
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