「ブリオネイク(Brionake)」は、FAE理論を実用化した戦術魔法兵器。戦略級魔法 『ヘビィ・メタル・バースト』を荷電粒子砲に転用するための兵器。アンジェリーナ=クドウ=シールズの為に製作された、彼女にしか使えない超兵器[Ⓝ劣-10-287,11-36・39∼41・253,14-34・35,16-281・282,26-241,27-234・235,Ⓒ来-3-133,4-138・170・175,四-3-166,イ-1-129,㊮GB-劣2-3-26,管補]。
携行兵器でありながらその威力は最大で戦艦の主砲に匹敵し、それ程の破壊力を持ちながら出力も射程も自由にコントロールすることができる[Ⓝ劣-10-287,14-35,Ⓒ来-4-138,㊮GB-劣2-3-26]。
USNAのアビゲイル・ステューアットが自ら証明した『FAE理論』を技術として実用化したもので、司波達也はこれを絶賛している[Ⓝ劣-11-39・41,14-35,26-241・242,27-64,32-119・145・150・151,Ⓝ㊕初詣-10,Ⓒ来-4-175・177,古-1-11,㊮GB-劣2-3-26,管補]。戦術級『ヘビィ・メタル・バースト』
「ブリオネイク」を用いると、戦略級魔法 『ヘビィ・メタル・バースト』を戦術級のレベルで放つことができる。具体的には、プラズマを収束させて指向性を持ったビームとして放つことができる。また有効射程(拡散範囲)もコントロールすることができる[Ⓝ劣-11-30,14-35,21-2,Ⓒ来-4-165]。このプラズマビームは、「ブリオネイク」先端の円筒部分から放たれる[Ⓝ劣-11-37,管補]。これにより、『ヘビィ・メタル・バースト』は局地戦や対人戦闘でも使うことができるようになった[Ⓝ劣-26-241,Ⓝ㊕プラズマ-72,App-2-214]。
「ブリオネイク」による戦術級『ヘビィ・メタル・バースト』は、戦略級の『ヘビィ・メタル・バースト』よりも威力を制限し、難易度を下げたものである。これは、大規模魔法が使えない局地戦などのシーンを想定した、狭い範囲・限られた対象に高い威力を集中させるもので、その目的は敵魔法師の防御障壁を派手に撃ち抜くことで敵の戦意を挫き抑止力とすることにある[Ⓝ㊕プラズマ-39∼41・55,App-2-181∼183・197]。
円筒部分の奥には押し固めた金属の粉が入っていて、これを高エネルギープラズマに分解する。このプラズマの形状は、術者の意思で変化させることができる[Ⓝ劣-11-39]。
魔法発動時には手元側80cmの細い棒の中を二重螺旋の想子光が走り(アニメでは起動式のように描かれている)、先端側40cmの円筒の中で魔法式が瞬時に構築される[Ⓝ劣-11-36・37・39]。
「ブリオネイク」を使用するとき、アンジェリーナ=クドウ=シールズは『ヘビィ・メタル・バースト』で発生させた高エネルギープラズマを自在に、自身が定義した通りに操ることができる。魔法で作り出したプラズマは本来無秩序に拡散するはずだが、FAE理論に従えば拡散を抑えて一定の形状に維持し、その運動に指向性を与えることは容易く、収束も拡散も屈曲も思いのままになる。また本来の冷却速度に関わらず高熱状態から任意の時間で常温に戻して無害化することもできる。実際に、リーナが生成したプラズマビームはビルに衝突する寸前で消滅した[Ⓝ劣-11-41,27-257,Ⓒ来-4-176,㊮GB-劣2-3-26,管補,管推]。
外見・仕様
完成版
外見は、見るからに杖とか槍とか棍棒とかの雰囲気を漂わせる長さ4フィート程度(約120cm)の太めの棒。手元の2/3の部分(約80cm)がテニスラケットのグリップと同じくらいの太さで、先端1/3の部分(約40cm)がそれより二回り太い円筒形になっており、その境目にアンジェリーナ=クドウ=シールズの手で握れる程度の幅と厚みの、短い箱形の棒(取っ手になる横木)が十字に取り付けられている[Ⓝ劣-10-287・288,11-36,㊮GB-劣2-3-26,管補]。
純粋に魔法力で作動する武器であり、武装一体型CADですらない魔法兵器であって、電気的な動力どころかスプリングすら無い。したがって機械的な点検はやりようが無く、点検は魔法を発動直前の状態で待機させ反応を確かめるだけである(発動前実験)[Ⓝ劣-10-288,管補]。
試作機
試作機は2092年ごろには開発されており、そのテストにはスターライト時代のリーナが付き合っている[Ⓝ劣-32-119・120,Ⓝ㊕プラズマ-41∼47,App-2-182∼189]。
その外見は「一見すると歩兵用ミサイルランチャーにも見える金属製の筒」で、グリップ部分にトリガーの類はついていない。またその重さは見掛けよりも軽く、12歳のリーナが持ってもよろけることはなかった[Ⓝ㊕プラズマ-41・43,App-2-183・185,管補]。
作動原理については、円筒の奥にはナノレベルでサイズを揃えた銅粉末が押し固められていて、これを荷電粒子に変えて放出する。グリップを握る掌から想子を流し込めば自動的に起動式が出力されるので、使用者はそれを読み込むだけである[Ⓝ㊕プラズマ-41∼43,App-2-183∼185,管補]。
テストの結果については、重金属 プラズマの塊が円筒形の砲口から射出された途端に爆発的に拡散し、また激しい閃光が生じた。このプラズマの爆発に試作機の砲身は耐えきれず裂けて飛び散った。これについてアビゲイルは「貴重なデータが取れた」とコメントしている[Ⓝ㊕プラズマ-45∼47,App-2-187・188]。
こののち改良が重ねられて、試作機は今の「ブリオネイク」となった[Ⓝ㊕プラズマ-55,App-2-196,管補,管推]。
なお当時のリーナはこの試作機について「武装一体型CAD」と認識している。地の文でも「武装一体型CAD」と明記されている[Ⓝ㊕プラズマ-45・56,App-2-186・198]。
開発の経緯
アビゲイルは当初は戦略級魔法としての『ヘビィ・メタル・バースト』の開発を目指していたが、この魔法を実際に発動させられる魔法師が見つからなかった。そこで魔法の難易度を下げて実際に発動できるようにすることを目的として「ブリオネイク」を製作した[Ⓝ㊕プラズマ-55,App-2-197,管補]。備考
- 使用には所定の権限を持った上官の許可が必要となるらしく、使用する当人であっても自分の一存では使用できない。許可権限は、少なくともUSNA軍 統合参謀本部の本部長はこれを有しているらしい[Ⓝ劣-10-134・287,Ⓒ来-3-132,管補]。
- 統合参謀本部の許可が無ければ、作戦行動時であっても持ち出すことはできない[Ⓝ劣-27-234]。
- 「ブリオネイク」という名称について、司波達也は「自在に飛び回る槍あるいは光弾とも伝えられている『ブリューナク』の、『自在に』というところが肝なのだろう」とコメントしている[Ⓝ劣-11-39,Ⓒ来-4-175]。
- 達也は「ブリオネイク」を参考にして『バリオン・ランス』を開発した[Ⓝ劣-14-34・272,15-46,16-281・282,26-241・242,32-151,Ⓒ古-1-10・11,2-149,3-29,四-3-166]。
- 仮説に過ぎなかったFAE理論は、「ブリオネイク」によって完全に実証された[Ⓝ劣-14-35,Ⓒ古-1-11]。
- 武装一体型CADではないのだが、作中では「武装デバイス」という表現もなされている[Ⓝ劣-10-288,27-234]。
- 普段はスターズ本部の武器庫に保管されているらしい[Ⓝ劣-27-234,管推]。
- 自分専用の魔法兵器である「ブリオネイク」が手元に無いとき、アンジェリーナ=クドウ=シールズは恋しくなっている[Ⓝ劣-27-234・235]。
- アビゲイル・ステューアットとアンジェリーナ=クドウ=シールズは、『ヘビィ・メタル・バースト』の起動式調整と「ブリオネイク」の改良という仕事上の付き合いもあって、年に4~5回のペースで顔を合わせている[Ⓝ劣-32-120]。
- リーナが『ヘビィ・メタル・バースト』を戦略級のレベルで成功させた結果として、アビゲイルはスターズの顧問になることとなり、また「ブリオネイク」の早急な完成を強く要請された[Ⓝ㊕プラズマ-72,App-2-214]。








