計都【けいと】は、『隕石爆弾〈ミーティアライト・フォール〉』専用の大型CAD[Ⓝ㊕星呼-4]。
魔法師が乗り込んで操作するタイプのCADではなく、魔法師を内部に取り込んで魔法式を出力させるタイプのCADである[Ⓝ㊕星呼-4]。ネーミングの由来は、インド神話などで扱われる九曜という9天体の一つ、凶星「計都(ケートゥ)」[Ⓝ㊕星呼-3,管補]。
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2096年3月30日、司波達也によって「消去」された[Ⓝ㊕星呼-165・166]。
仕様
形状は、直径10m、高さ10mの円筒形[Ⓝ㊕星呼-3]。
南方諸島工廠のオペレーションエリアに設置されているが、搬出して船舶に据え付けることもできる[Ⓝ㊕星呼-2・3・28・30・158・165]。下部に12の円筒形ハッチがあり、「わたつみ」シリーズはここに収納される[Ⓝ㊕星呼-3]。
9人で運用されているが、本来は12人用である[Ⓝ㊕星呼-63・156]。
魔法発動の概要
手順
まず、内部に収容した魔法師からサイオンを強制的に吸い上げる[Ⓝ㊕星呼-4・5]。
続いて、このサイオンを使って起動式を出力する。この起動式には、変数部分も含めた全ての要素が記述される[Ⓝ㊕星呼-5・60]。
その後、起動式の読み込み、魔法式の構築、魔法式の投射等を強制的に魔法師に行わせる[Ⓝ㊕星呼-5∼7・60]。
これについて吉田幹比古は、「それじゃあまるで、魔法師は機械のパーツじゃないか」と憤っている[Ⓝ㊕星呼-60]。
精神の強制リンク
「計都」では、複数人の「わたつみ」シリーズの精神(魔法演算領域)を強制的にリンクさせ、巨大な魔法式の構築を行う(精神の強制リンク)[Ⓝ㊕星呼-61∼64]。
自他の精神が頻繁かつ双方向的にアクセスするため、これには自我喪失のリスクがある。実際に綿摘未九亜は「私が私たちの中にふわふわ溶けていく」と述べ、自我喪失の症状を自覚している[Ⓝ㊕星呼-61∼64]。