呪刻【じゅこく】は、他人が発動した魔法をそっくりそのまま相手に反射する古式魔法。人間の肉体を符に見立てて魔法発動効果を持つ文字と図形を刺青で描く、古式魔法でも外法に分類される技術[Ⓝメ-2-247∼249]。
使用者は十六夜調で、呉内杏の背中に刺青を彫って魔法の中継に利用[Ⓝメ-2-247・250・251・254・255・259・260]。杏に『ナイトロゲン・ブレス』を放った黒羽家の部下は、逆に『ナイトロゲン・ブレス』を浴びて酸欠状態に陥った。また杏の左腕に低出力で『ダイレクト・ペイン』を放った黒羽文弥は、左腕の痛みを感じた[Ⓝメ-2-247∼249,管補]。
このとき観察された杏の反射はコントロールされたものではなく、自分に向けられた魔法を自動的に返すものだった。また文弥は、心臓の裏側辺りに反射の起点を確認している[Ⓝメ-2-249]。
原理は刻印魔法と同じなのだが、『呪刻』では特定の感情を反映した想子波と霊子波を鍵として魔法を発動するという点が異なる。杏に掛けられた『呪刻』において鍵となる感情は危機感と自己防衛であり、「魔法による攻撃を受けた」と認識すると同時に発動している[Ⓝメ-2-247・249・250]。

