キャノンボールは、対物障壁を張った状態で自己加速・自己移動魔法により敵に突っ込んでいく魔法[Ⓝ劣-4-460]。『防御型ファランクス』と移動系統魔法(『飛翔』)を併用して障壁を展開した状態で体当たりする、自らを砲弾と化す応用術式[Ⓝ劣-23-245,Ⓝキ-4-41・42・242]。「移動装甲魔法」とも表現される[Ⓝキ-4-42]。
この攻撃を受けた者は、大型トラックに撥ねられたに等しい衝撃を感じる[Ⓝ劣-23-249]。
魔法の名称は『キグナスの乙女たち』第4巻で初めて明かされた[Ⓝキ-4-41]。
開発の経緯
十神家の『リアクティブ・アーマー』について、旧第十研の技術者は「『リアクティブ・アーマー』を展開しながら自己移動魔法で高速移動し体当たりする」という使い方を想定していた[Ⓝキ-4-241・242]。このアイデアは「十神」が数字落ちした後、十文字家の『キャノンボール』として結実した[Ⓝキ-4-242]。
使用者
十文字克人
十文字克人は2095年度九校戦のモノリス・コード本戦決勝においてこの魔法を使用し、第三高校を圧倒した[Ⓝ劣-4-460・461]。具体的には『防御型ファランクス』を張った状態で自己加速・自己移動魔法を掛けてショルダータックルの体勢で突っ込み、三高の選手を吹き飛ばした[Ⓝ劣-4-460]。文脈から察するに、三高選手らは自らに魔法防御を展開したり、あるいは運動量改変の魔法を克人に放とうとしたようだが、『ファランクス』を突破するほどの干渉力は無かったためこれらの魔法は無効化されたものと思われる[Ⓝ劣-4-460,管推]。
また、2097年2月に発生した箱根テロ事件の捜査ではUSNA軍に対して使用している。ハイパワーライフルの弾丸すら跳ね返す超硬の壁によって跳ね飛ばされた敵兵はさらに追撃され、障壁と木の幹に挟まれて血を吐いた[Ⓝ劣-19-175∼177]。
2097年5月の司波達也との戦いでは『オーバークロック』を用いて発動。達也は『術式解体』で(『防御型ファランクス』として展開されている)対物障壁を消し飛ばし、さらに『領域干渉』を突き抜けて移動魔法も消し飛ばした。しかし両方ともすぐに再発動され、結果的に達也は吹き飛ばされた[Ⓝ劣-23-245・246,管補]。
なおこの時には、再発動後に再び破壊された対物障壁の代わりに肩の部分に硬化魔法を掛けてショルダータックルを仕掛けている[Ⓝ劣-23-246・247]。『防御型ファランクス』を使わずとも同じ結果となっており、これも『キャノンボール』と称してよいのかもしれない[管想]。
十文字竜樹
『防御型ファランクス』を苦手としている十文字竜樹は、2099年時点ではまだこの魔法を使いこなせていない。全力疾走をすると、自分が走るスピードに障壁の位置指定が狂ってしまうことも珍しくない[Ⓝキ-3-41,管補]。備考
- 2095年度の九校戦で十文字克人の『キャノンボール』を見た司波達也は、「あれは多分、本来の『ファランクス』じゃない」「最後の攻撃(=『キャノンボール』)は、『ファランクス』本来の使い方ではないように思える」と述べている[Ⓝ劣-4-461・462]。
- 箱根テロ事件において海辺で克人がこの魔法を発動した際、一条将輝は2095年度九校戦で見た圧倒的な勇姿を思い出し奮起した[Ⓝ劣-19-177,管補]。
- 突撃を相手に躱された場合には、その瞬間に対物障壁を急膨張させることでダメージを与えることもできる[Ⓝ劣-23-248,管補]。
- 「遠上」となった元「十神」は、「『リアクティブ・アーマー』を展開しながら自己移動魔法で体当たりする」という攻撃魔法を完成させることができなかった[Ⓝキ-4-242]。


