フォボスは、想子光を媒体として恐怖そのものを惹起し、恐怖という情動を発生させて心理的ダメージをもたらす、系統外・精神干渉系魔法[Ⓝ劣-16-149,30-189]。
恐怖そのもののイメージを喚起する色彩を持つ想子光を、相手の魔法的な視覚に直接浴びせる魔法[Ⓝ劣-30-189]。
致死的な効果は無いが、この魔法を浴びた者は心理的耐久性に関係なく激しい恐怖に捕らわれ、精神が著しく衰弱する。恐怖に対する耐久訓練を受けた者であっても、『フォボス』がもたらす恐怖から逃れることはできない。恐怖を抑えようとしても、恐怖そのものが自分の心の奥底から湧き上がってくる[Ⓝ劣-30-189]。
相手に想子光を直接浴びせることで成立する魔法であるため、遠隔攻撃の際には情報次元経由で標的の座標を正確に把握する必要がある[Ⓝ劣-30-190]。
『マンドレイク』という同様の魔法があるが、こちらは『フォボス』とは違って、想子光ではなく想子の「音」(想子波動)を媒体とする魔法である[Ⓝ劣-16-149]。