クロス・フィールドは、魔法競技の一つ[画集-154]。
野外で行う魔法模擬戦をスポーツ化したもの[画集-154]。
男子競技であり、女子は参加できない[画集-154]。
勝利条件は、敵のフラッグを奪う、センターフラッグを一定時間占有する、敵を殲滅する(定められた失格条件を達成する)、の3種類に分かれる[画集-154]。
戦闘そのものに関するレギュレーションもモノリス・コードより柔軟で、肉体的接触を禁止するルールが採用されることもあるが、多くの場合には直接格闘戦アリで行われる[画集-154]。
魔法の殺傷性ランク規制も明文化されておらず、「後遺症が残る深刻な怪我はさせない」という決まり以外はプレーヤーの良識に任せられている[画集-154]。
自由度の高さから危険視されているためか、モノリス・コードと違って公式戦は無い[画集-154]。
魔法科高校では生徒の切磋琢磨を目的として行われていて、稀に学校間の対抗戦が組まれることもある[画集-154]。
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2096年3月18日(日)、第一高校の野外演習林で送別試合が行われ、一高のクロス・フィールド部と三高のクロス・フィールド部が参加した。これは第三高校側からオファーしたものである[画集-154・155]。
試合形式はバトルロイヤル戦で、失格条件は胸に着けたワッペンを奪われることとされた[画集-154・155]。
制限時間は3時間。原則として最後の一人になるまで戦うが、時間内にけりがつかない場合は敵から奪ったワッペンを最も多く所持している者が勝者になる[画集-155]。
なおこのワッペンには、倒した敵が集めていたものもカウントされる[画集-155]。
これらの条件から、獲得したワッペンが少なければ「逃げ回っていた臆病者」という烙印を押されてしまう。むしろ潔くやられたほうがリスペクトされる[画集-155]。
OBである十文字克人、現部員である服部刑部少丞範蔵、現部長のほか、部外者ではあるが、桐原武明や沢木碧、司波達也、西城レオンハルト、吉田幹比古、一条将輝、吉祥寺真紅郎らが参加した(各校30人ずつ)[画集-154・155・157]。
この交流戦は、克人の優勝で幕を閉じた[画集-159]。