アニメ第3期考⑳ ‐ 第8話感想②〈時系列・脚本編〉

作品考察
©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会

〈スティープルチェース編Ⅳ〉の感想②です。

原作のネタバレがあるのでご注意ください。

また、以後に添付する画像のクレジットは、特に注記が無いものは、「©2023 佐島勤/KADOKAWA/魔法科高校3製作委員会」です。

概要

まず初めに、7話の感想②で作成した時系列の図ですが、一部訂正します。

7話の終盤で、司波達也九重八雲藤林響子風間玄信の会話が描かれました。その日時は原作では14日の晩でしたが、アニメでは日付が表示されなかったこと、そしてモノリス・コード本戦の描写がまだ無かったことから、(モノリス・コードがアニメで描かれますようにという願いも込めて)「13日?」と書きました。

しかし8話のAパートで、パラサイドール01を休眠させた達也が、「ぶっつけ本番だったが上手く行った。昨日師匠から聞いた話が役に立ったな」とつぶやいています。

スティープルチェース・クロスカントリーの開催日は15日なので、怖い師匠のシーンは13日ではなく14日の夜だと確定しました。モノリス・コード……………。

と、訂正をしたうえで、第8話の原作との比較画像はコチラ。

7話で描かれた内容は、灰色の矢印とピンク色の文字で表示しました。

見て分かるように、時系列移動はほぼゼロでした。多少前後したり分割された場面もありますが、これは演出との兼ね合いでしょうし、話の筋への影響は特にありません。

それよりも大きいのは、九島家の私兵部隊に襲撃されたピクシー桜井水波が守り、基地警備隊の包囲にも耐え、そこに黒羽文弥が助けに駆けつけるという一連の場面がカットされてしまったことでしょう。
達也の戦闘描写に重点を置くための決定だと思いますが、うーん、残念。

このほか、スティープルチェース・クロスカントリーの描写もそこそこカットされました。具体的には、罠にかかったり罠にかかったりする場面です。激おこの千代田花音も見たかった(笑)

その他は、概ね原作通りでした。

本編

アヴァン

アヴァンは8月15日(水)、女子スティープルチェース・クロスカントリーが始まる場面からスタート。

原作では、その前に達也CADの調整をしたり、その後「部屋で一休みする」と大嘘を吐くシーンなどがあるが、この辺はカット。

その裏で、達也はムーバル・スーツを装着して出撃準備。

ここに至る前にピクシーと合流するシーンはカット。
また原作では援護に現れた水波に達也がいろいろ説明するシーンがあるが、アニメでは水波が現れることはなかった。

Aパート

Aパートはパラサイドールの運用側である対大亜連合強硬派の描写から。

この直前の、張り切る第八高校の様子や、第三高校の選手が罠にかかる様子などはカット。

強硬派の面々の会話は概ね原作通りだが、「破壊工作員を殺すな」という命令を受けた九島真言が苛立ちを見せるシーンなどはカットされた。

パラサイドール01との戦闘描写は原作通りだった。

原作ではこの後に九島家の私兵部隊からピクシーを守護る水波の様子を挟んで、八雲の会話の盗聴に思いをはせるシーンへと移っていくが、前述したようにアニメでは水波は登場しなかった。

ピクシーに次の個体の位置を尋ねる達也のシーンは若干改変されている。

アニメでは「二時と十一時の方向から三体が接近中」となっているが、原作では「四時と七時の方向から二体が接近中」だった。

強硬派が啞然とするシーンは、コミカライズにも無いアニオリ。

なお右端に映っているのは、第5話に登場した第九種研の研究主任だが、なぜか強硬派と思しき軍人と一緒にいる。

研究主任は原作およびコミカライズでは別の場所(移動ラボ)にいて、たぶん軍人と一緒ではないように思われるのだが、どういうことなんだろうか。もしかして酒井大佐たちと同じ場所に?(最後一緒に逃げようとするし……)

さて、原作では花音が罠にかかってキレる場面が描かれるが、これはカット。

「音」の妖力を与えられたパラサイドール0203との戦闘描写もカット。

0405との戦闘は描かれた。

「バカな、こいつは本当に人間ですか!?」の場面は、タイミングが若干前後したが原作通りに描かれた。ただしこのセリフは、原作では移動ラボに居る研究主任のものなので、司令部分棟にいる酒井らと同じ場所にいるのはおかしい。

やはりアニメでは、九島家の技術者らと対大亜連合強硬派は同じ部屋にいるようだ。

……ならば酒井の「(破壊工作員を殺さぬよう)九島の技術者に連絡を!」というセリフは何だったんだ……

その後の「摩醯首羅……」あたりの会話は原作通り。

水波と基地警備隊の押し問答のシーンはカット。

スバルパラサイドールを発見する場面は原作通り描かれた。

なお、花音深雪・スバルの先頭集団に千倉朝子が追加されている点は、原作に無いコミカライズ準拠の描写。

パラサイドール101112との戦闘シーン(0809は既に倒されている)は概ね原作通り。

ただし、10と11の能力についてはアニオリ要素が強い(能力の詳しい内容は原作でも描かれていない)(いやアニメでも何の能力かは分からないのだが)。

最初の四個体プライム・フォーの接近をピクシーが伝える様子はアニオリ。

最初の四個体プライム・フォーなら大丈夫!」と強がる酒井のシーンは、原作では研究主任のセリフとして描かれたもの。

Bパート・ED冒頭

Bパートは最初の四個体プライム・フォーとの戦闘シーンから。

最初の四個体プライム・フォーとの戦闘は、ほとんどまるまる原作通りに描かれた。

また、パラサイドール1316が倒された後の、パラサイドール1415との詳しい戦闘描写は原作に無いのでここはアニオリ。

原作では間にちょいちょい挿し込まれている研究主任のセリフについては、カットされたり、あるいは酒井やその近くにいるスタッフのセリフに変更されたりした。

「最初の四個体」との戦闘が終わったところで、原作では文弥がピクシーと水波の援護に駆けつけ、その後作業車に帰還した達也が驚きつつも証拠を隠滅する……という流れが描かれるのだが、既に書いたようにこの一連の流れはまるっとカット。

代わりにアニオリの達也が挿し込まれた。

「俺の役割はこれで終わりだ。後始末は誰かに任せるとしよう」

カットされた内容と合わせて考えると、思わずニヤッとなるセリフかもしれない。笑

いっぽうそのころ、女子スティープルチェース・クロスカントリーはもう終盤。

他の面子に出し抜かれた深雪が、結局優勝する流れは原作通り。

(先にも書いたが千倉朝子が居るのはコミカライズ準拠)

急いで撤収する酒井らがに捕まるのも原作通り。

原作ではここで九校戦の後夜祭パーティーの様子が数行だけ描かれるが、アニメではこれは後回しとなり、「九」の祝杯のシーンに移った。

そこに風間佐伯が現れ、に引導を渡す流れは、おおむね原作通り。

ただし、烈の愚行に風間が怒りを露わにするシーンはカットされてしまった。

「そうか」

このシーンがすごく良かった。

その後、後夜祭パーティーの映像でEDへ。

Cパート

Cパートで描かれたのは、九校戦最終日の翌日の晩の横浜中華街

その後は、ほとんど原作通りに描かれた。

第8話感想② おわり

〈スティープルチェース編〉の感想も完了です!

モノリス・コード見たかったな~……まぁ言っても仕方ないんだが。

〈夏休み編+1〉とまとめて、OVAとか来ないかなぁ~。……来い!

いよいよ次回から〈古都内乱編〉!

いよいよ達也将輝光宣の活躍がアツすぎるシリーズが楽しみすぎる!!!

もちろんみなみのも楽しみ^^

ではでは!

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