魔法の協働発動【まほう-の-きょうどう・はつどう】は、単独では不可能な大規模魔法、高等魔法を複数人で実行する魔法技術[Ⓝ劣-12-350,管補]。
概要
普通、一つの魔法を複数の魔法師で協力して発動することはできない[Ⓝ㊕星呼-64]。
複数の魔法師が同時に同じ魔法を発動するだけでは、魔法力が加算されたり増幅されたりすることはない。最も魔法力が高い魔法師の術式が効力を顕す(最も力の強い魔法師の魔法が他の魔法を塗りつぶしてしまう)だけで、他の魔法師の魔法力はむしろ事象改変の邪魔になる[Ⓝ劣-12-351,Ⓝ㊕星呼-64,Ⓒダブル-2-90,3-43,管補]。
(このように)魔法は個人で使うものであって、複数の魔法師が一つの魔法を協働で発動することは原則的に無い[Ⓝ劣-23-147,Ⓒ孤立-2-84,管補]。複数人で一つの魔法を使用するには高度かつ複雑なプロセスが必要となる[Ⓒダブル-2-90]。
古式の儀式魔法
古式魔法には、複数の魔法師が一つの儀式を行うことで単独では不可能な大規模魔法・高等魔法を実行する技術が存在する。実際に行われた例こそ少ないものの、伝承されている術法としては珍しいものではない。ただしこの種の魔法儀式では必ず詠唱、祭壇、舞踊などの五感で共有できる媒体またはプロセスが必要となる[Ⓝ劣-12-350,Ⓝ㊕星呼-64,Ⓒダブル-3-43,管補]。多人数で行う儀式魔法では、儀式に加わる魔法師が魔法式の各層を重複しないように分担することで複雑な、あるいは巨大な魔法式を走らせる(儀式に参加する魔法師で魔法式の各パーツを分担し、それをつなぎ合わせて一つの魔法式にする)。スペルやシンボルは各魔法師の魔法力を振り分ける目印、あるいは回路の役目を果たしている[Ⓝ劣-12-351,Ⓝ㊕星呼-64]。
関連事項
乗積魔法
七草香澄と七草泉美の『乗積魔法』では、通常の魔法を発動するのと同じようにCADによるサポートを受けるだけで魔法力を増幅させる。しかもこの二人は、魔法式のパーツを分担しているのではなく魔法力そのものを一つに組み合わせている[Ⓝ劣-12-351,Ⓒダブル-3-43]。この点で『乗積魔法』は古式の儀式による協働発動とは明確に異なる[管補]。精神の強制リンク
第三次世界大戦中には、複数の魔法師を強制的にリンクして大規模魔法を実行するという人体実験(精神の強制リンク)が日米共同で行われていたが、実験台となった魔法師の自我が崩壊する症例が続出したためこの実験は最終的に失敗と判断され、データは破棄されたはずだった[Ⓝ劣-23-148,Ⓝ㊕星呼-63・64,Ⓒ孤立-2-84・85,星呼-1-89・92]。しかし実際には秘密裏に運用されていた[管補]。日本では2096年まで「わたつみ」シリーズによる大規模魔法の実験が行われていたし[Ⓝ㊕星呼-63・64,Ⓒ星呼-1-92]、USNAでは2097年時点においても、原子力機関非搭載の航空母艦・「エンタープライズ」の動力(フライホイールを回転させる魔法)にこの魔法技術が用いられている[Ⓝ劣-23-121・122・148・149,Ⓒ孤立-2-83・84・86∼88,管補]。
また新ソ連のイーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフも、「アンドレエヴナ」らを外付けの演算装置として強制的に利用するなどしている[Ⓝ劣-24-265・266・274,Ⓒエス-2-82∼84]。


