カーラゴーダは、肌を焼くような乾き切った熱風を感じさせる古式魔法の幻術。ペルシャ神話の干魃の悪魔アパオシャを象徴として使用する神仙術[Ⓝメ-6-193・194・197]。
単なる幻術ではなく「火傷を負わせる」ことに特化した神仙術で、これを浴びた者は実際に火傷を負う[Ⓝメ-6-194]。
IPUのサプタ・リシの一人、ミザールが得意としている[Ⓝメ-6-202]。原理
神仙術
『カーラゴーダ』は結果を直接引き起こす古式魔法であり、現代魔法とは原理が異なっている。分子の振動を加速するというプロセスを経ずに、あるいは通常の幻術のように本人の精神が幻影の影響を再現するよう肉体に命じるというプロセスを用いずに、敵の肉体に火傷(熱傷)を生じさせる。つまりこの魔法は原因を経ずに結果を引き起こす。すなわち因果律から逸脱しており、この意味で神仙術に分類される[Ⓝメ-6-194,管補]。
神話を象徴に用いている
ペルシャ神話とヒンドゥー神話では神魔が逆転しており、例えばヒンドゥー神話の英雄神インドラは、ペルシャ神話では背教の魂を象徴する悪魔となっている。またペルシャ神話の主神アフラ・マズダーの「アフラ」と、ヒンドゥー神話の悪魔「アスラ」は、語源を同じくしている[Ⓝメ-6-197・198]。『カーラゴーダ』はこの逆転解釈を意図的に行い、干魃の悪魔の権能を神仙術に利用したものである[Ⓝメ-6-198]。
効果
『カーラゴーダ』は、乾き切った熱風の幻影の下で皮膚や呼吸器を熱傷で損なう効果を持つ。気道熱傷の発生に成功すれば、呼吸困難で相手の戦闘力を奪い死にも至らしめることができる[Ⓝメ-6-198]。
自らを『情報強化』で守っている魔法師の肉体に直接作用する魔法は一般に掛かりにくいが、『カーラゴーダ』では特定の目的に限定することで魔法の効果を引き上げ、魔法師の殺傷を可能としている。逆に言えば、高出力の『情報強化』を展開できる魔法師には通用しない[Ⓝメ-6-194・195,管補]。
備考
- 広範囲に作用する[Ⓝメ-6-202]。
- 魔法の名称は、ヒンディー語で「黒い馬」を意味する[Ⓝメ-6-197]。

