死影

【注意】小説『メイジアン・カンパニー』最新第11巻のネタバレが含まれます。

死影【しにかげ】は、精神に与えた激痛で相手を無力化するのではなく、致命傷の痛みを認識させることで「自分が死んだ」と相手に思い込ませる魔法。反撃できなくなった相手を完全に無力化する、つまり実際に殺してしまう以外の形で・・・・・・・・・・・・・・とどめを刺す魔法。東雲家に伝わる魔法の一つで、黒羽文弥はこれを2100年秋に修得した[Ⓝメ-11-2・79・100,管補]

修得の経緯

2100年10月末日に勃発した関東北東部暴動事件の折に致命傷を負った黒羽文弥は、司波達也『再成』で一命は取り留めたものの昏睡状態に陥った[Ⓝメ-10-255,11-49∼60]。この昏睡中に文弥は「夢」の中で「ヴィジョンの自分自身」と話し込み、魔法のレクチャーを受けた。その結果、『ダイレクト・ペイン』進化・・して――本人の実感としては「新しい魔法に気付いた・・・・」のであって「新魔法を会得した・・・・」のではない――『死影』を使えるようになった[Ⓝメ-11-76・78・79・81∼84・127,管補]

後日、文弥が空澤兆佐に『死影』を行使したところ、空澤はまるで自分が死んでいることを思い出した・・・・・・・・・・・・・・・・かのようにその場にくずおれた[Ⓝメ-11-100]

『ダイレクト・ペイン』の発展形

黒羽文弥は「本当に・・・命が奪われる際の痛み」を覚えたことにより、敵に「自分は死んだ」と錯覚させることができるようになった[Ⓝメ-11-79]

この意味で、『死影』は『ダイレクト・ペイン』の延長線上にある魔法である[Ⓝメ-11-2・76・79]。文弥は「『ダイレクト・ペイン』の新しい使い方」と説明しており、司波達也は「『ダイレクト・ペイン』の新バージョン」と述べている[Ⓝメ-11-84・87]。「『ダイレクト・ペイン』が進化したもの」「『ダイレクト・ペイン』の発展形」などとも表現される[Ⓝメ-11-76・100]

特徴

  • 「自分の死を誤認する」というプロセスを挟むため、その効果が発揮されるまでには『ダイレクト・ペイン』よりも時間が掛かり、一瞬以上の遅れが生じる。そうは言ってもこの遅れは普通ならば誤差の範囲内に収まる程度のものである[Ⓝメ-11-2・100,管補]
  • 「致命傷の痛み」を精神認識させた時点で、大抵の相手であれば動けなくなる[Ⓝメ-11-100]
  • 『死影』で眠りについた者を起こすには魔法的な方法で「活」を入れれば良いらしいが、詳細は不明である[Ⓝメ-11-127,管補]

備考

  • 四葉英作は生前に「黒羽文弥は将来『死』の魔法に目覚める」と予言していた。これについて東雲亜弥らは「(文弥は)四葉元造『死神の刃』グリム・リーパーを継承したのではないか」と期待していたらしい[Ⓝメ-11-78]
  • 文弥が四葉家の次期当主候補に据えられていたのは、英作のこの予言があったからである[Ⓝメ-11-77・78]
  • 文弥が「夢」で会った自分自身[Ⓝメ-11-82∼84]は、特典小説『ドリームゲーム』において「庭」ガーデン司波達也らが出会った自らの「知識」[Ⓝ㊕ドリーム-8-37∼43,App-1-405∼410]なのかもしれない[管想]
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