減速領域〈ディーセラレイション・ゾーン〉

スキル
アニメ〈来訪者編Ⅳ〉©2019 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校2製作委員会

減速領域〈ディーセラレイション・ゾーン〉は、対象領域内の物体の運動を減速する加速系統領域魔法[Ⓝ劣-9-297,24-288,暗-3-158,Ⓒ来-2-161,㊮来ADW-94,GB-劣2-2-24]。一定の空間を対象に、侵入した物質分子運動を含めた運動速度を一定の比率で低下させる[Ⓝ暗-3-2・158・205]。極限まで効果を高めることで、対象物を停止させることもできる[Ⓝ暗-3-2]

弾体だんたいを停止させられるだけの魔法力が無い場合に、次善の手段として飛び道具の威力を減じるための魔法である[Ⓝ劣-9-297,㊮GB-劣2-2-24]

割とありふれた術式で、国内外で広く使われている[Ⓝ劣-9-297,Ⓒ来-2-161,㊮GB-劣2-2-24]

仲間杏奈の『減速領域』

国防軍魔法師仲間杏奈は、視界に捉えた物体の速度を奪う「石化の魔女」として知られている。これは『減速領域』によるもので、発動速度を劇的に高めることにより対象を見ただけで運動速度を低下させることができる。若宮刃鉄はこの魔法で身体の動きを止められ、その隙に攻撃を受けてダメージを負った[Ⓝ暗-3-2・138・139・141・158・205・221,管補]

杏奈の『減速領域』は本来の術式ではなく、魔法の対象が領域ではなく物体になっている。射程距離も10mと短く、その持続時間榛有希によれば5秒とのことである。このような劣化は、発動速度と照準のスピードを強化した弊害である[Ⓝ暗-3-142・158・205・216∼218・221,管補]

杏奈の術式のからくりは『ループ・キャスト・システム』にあって、彼女は『減速領域』の魔法式を『ループ・キャスト』で構築し続け、減速する対象が無い時には破棄する形でこの魔法を運用している。つまり杏奈が「見た」時には既に魔法発動の準備が整っている。その代償なのか、杏奈が戦闘継続可能な時間には10分間という制限がある(それ以上『ループ・キャスト』を続けると魔法演算領域のオーバーヒートを起こしてしまう)[Ⓝ暗-3-205・207,管補]

なお杏奈は、見えている物すべてに対してこの魔法を行使することはできない。現代魔法は「事象干渉対象を特定する情報変数として魔法演算領域に送り込み魔法式を構築する」ものであるため、ただ見ただけで・・・・・・・魔法の対象を設定することは当然できない。杏奈に施された強化措置は「視覚を通じて意識のフォーカスを合わせ、当該物体のイメージを自動的に変数として魔法演算領域に送り込む」というものであり、ゆえに彼女は『ループ・キャスト』が持続している間は視認した物を止めずに済ませることはできない・・・・・・・・・・・・・・・し、視界に映っていたとしても実在する物体として・・・・・・・・・認識していないものに『減速領域』を作用させることもできない[Ⓝ暗-3-221]

司波深雪の『減速領域』

『減速領域』は通常は固体を減速するだけの魔法なのだが、司波深雪が使った場合には減速対象気体 分子にまで及ぶ。閉鎖空間内の気体の圧力は気体分子の運動速度の二乗に比例するので(『気体分子運動論』)、分子運動を強制減速された領域内の気圧は下がり、圧力勾配に従って周囲の空間から急速かつ強力に空気が取り込まれる。その勢いは凄まじく、人や物も巻き込まれる[Ⓝ劣-9-297,24-288,Ⓒ来-2-161,㊮GB-劣2-2-24,管補]

この領域に吸い込まれた者が魔法に打ち勝つだけの対抗力を持たなければ、その者は運動速度を奪われて領域内に囚われることとなる。吸い込まれた者が『減速領域』を無効化する程の対抗力を持つならば、(無効化によって『減速領域』が解除された結果として)強制減速させられていた気体分子が運動速度を取り戻し、分子の量に相応しい圧力で膨張(=爆発)するため、結果としてダメージを負う[Ⓝ劣-9-297,Ⓒ来-2-161・162,㊮GB-劣2-2-24,管補,管推]

つまり深雪がこの魔法を使用した場合には、二段構えの対魔法師用対人術式となる[Ⓝ劣-9-297,㊮GB-劣2-2-24]

対リーナ戦

アンジェリーナ=クドウ=シールズはこの魔法の危険性を察知し、自己静止魔法により領域に吸い込まれること自体を回避した。このときリーナは(おそらく確認のために)飾りボタンに移動魔法をかけて300km/hの速度で飛ばしたが、『減速領域』に囚われたボタンは運動エネルギーを失い1mも進まずに失速して地に落ちている[Ⓝ劣-9-296・298,Ⓒ来-2-159・160・162,㊮GB-劣2-2-24]

リーナが飛ばした飾りボタン.アニメ〈来訪者編Ⅳ〉より. ©2019 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校2製作委員会

領域内にリーナを引き込むことに失敗した深雪はここで『減速領域』を解除。これにより偽りの低速を強いられていた気体分子は本来の運動速度を取り戻した。狭い領域に集められ押し込められていた空気は本来の圧力を解放され、爆風となってリーナに襲い掛かった(三段構えの魔法行使)。この爆風は、リーナが対物障壁魔法に加えて自己慣性増大魔法を多重発動し、さらに腹這いになることで何とか耐えることができたほどのものであった[Ⓝ劣-9-298,Ⓒ来-2-162・163,管補]

『トゥマーン・ボンバ』に対する有効性

深雪の『減速領域』は、イーゴリ・アンドレイビッチ・ベゾブラゾフが操る戦略級魔法『トゥマーン・ボンバ』に対しても有効である。深雪の『減速領域』は爆発による膨張速度、即ち空気分子のランダムな運動速度の上昇も抑制するため、(『トゥマーン・ボンバ』による)衝撃波は減衰し破壊力を失う[Ⓝ劣-24-288,Ⓒエ-2-102,管補]

備考

  • 九島光宣司波達也に対して「身体を拘束する減速のおり」と表現される魔法を行使する場面があるが、この魔法が『減速領域』かどうかは不明である[Ⓝ劣-25-191,管補]
  • この魔法を使う時、仲間杏奈の目は想子サイオンきらめきを宿す[Ⓝ暗-3-208]
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