深淵〈アビス〉は、十師族・五輪家の長女であり日本の国家公認戦略級魔法師(「使徒」)である五輪澪が操る戦略級魔法[Ⓝ劣-8-8・210・211,11-357,Ⓒ四-1-56,㊮GB-劣3-2-23]。
『物質の形状に干渉する魔法の開発・研究』をテーマとしている魔法技能師開発第五研究所で開発された魔法[Ⓝ劣-13-8]。概要
半径数十メートルから数キロメートルにわたり水面を球面上に陥没させる魔法で、移動系魔法の中でも特に流体制御魔法と呼ばれる魔法に分類される[Ⓝ劣-8-211,㊮GB-劣3-2-23]。
海上でこの魔法の発動領域に呑み込まれた艦艇は、急勾配の水面を滑り落ち、あるいは落下し、転覆し、魔法解除に伴う水平面復帰が引き起こす巨大な波に海の藻屑と化す。半径1kmの『深淵』は最大で深さ1kmの半球面を作り出し、海中の潜水艦をも容易に巻き込む[Ⓝ劣-8-211,11-362,㊮GB-劣3-2-23]。
射程は数十キロメートルほどもあり、海上・海中兵力にとって天敵と言える魔法である[Ⓝ劣-11-362]。以上のような「一撃で一個艦隊を破壊する理論上の能力」を以て戦略級魔法と認定されており、その本領は海上兵力の迎撃にあるが、地下水を対象として発動すれば地上においても多数の建物を一気に倒壊させることができるため、地上拠点攻撃用としても十分な破壊力を有している[Ⓝ劣-8-211,11-357,㊮GB-劣3-2-23,管補]。
欠点
『深淵』には使用に際しての制約も多く、たとえば航空兵力に対しては全くの無力である。また連続水面にしか発動できないし、陸上拠点の攻撃に使用する為にはあらかじめ十分な地下水を注入しておく必要がある[Ⓝ劣-11-362,管補]。
また、彼我の距離が近過ぎると押しのけられた水が魔法を解除する前に押し寄せて、こちらもダメージを被ってしまう[Ⓝ劣-11-362]。
新発田勝成は『深淵』について「『質量爆散』に比べれば威力面でも投入可能な条件面でも限定的」と述べている[Ⓝ劣-16-76,Ⓒ四-1-56]。備考
- 第五研は、『バハムート』と『深淵』という二つの戦略級魔法を開発した魔法研究機関として国際的に名を馳せている[Ⓝ劣-13-8]。

