常駐型魔法【じょうちゅうがた-まほう】は、二回目以降の操作を必要としない連続発動魔法[㊮GB-劣1-4-28]。
『ループ・キャスト・システム』の実現により一般的なものとなったが、それまでは特殊な資質を必要とする一部の魔法師だけの技術だった[㊮GB-劣1-4-28]。概要・特徴
- 現代魔法のほとんどは瞬間的あるいは短時間に発動し完了するものである。継続的に作用する魔法の大半は発動時に作用時間を指定するのであって、(常駐型魔法のように)連続的に発動し続ける魔法を常用する魔法師は少ない[Ⓝ劣-3-147,SS-336,管補]。
- 常駐型魔法には継続時間に限界があるという欠点があり、長時間使用するのは(想子保有量の問題で)一般に困難である[Ⓝ劣-3-147,SS-336・337,㊮GB-劣1-4-13,管補]。
- 一般的に、広い範囲に効力を及ぼす魔法(空間的に大規模な魔法)よりも長い時間効力を及ぼす魔法(時間的に大規模な魔法)の方が想子消費量は多い。これは「世界」の修復力に抗う必要性によるもので、同じ魔法を長時間維持しようとすると経過時間に対して比例的に想子を消耗するのではなく指数的に消耗量が増えていく[Ⓝ劣-SS-336・337,㊮GB-劣1-4-13,管補]。
- 「常駐型」と言っても魔法式の効果を永続的に維持することはできず、いつかは必ず起動式を展開し直す必要がある。この再展開のタイミングを捉えてその読み込みや魔法式の構築を阻害する魔法を実行すれば、常駐型魔法の発動を妨害することができる[Ⓝ劣-2-33,㊮GB-劣1-4-28,管補]。
具体例
- 高周波ブレード[Ⓝ劣-2-33,3-147]
――常駐型魔法に分類されているが、実態はほとんどの遣い手が斬撃の都度、魔法を発動し直している。 - 飛行術式[Ⓝ劣-3-147,SS-336・337,㊮GB-劣1-4-12・13・20・28]
――この術式では、作用時間が極端に短い(0.5秒程度)飛行魔法を断続的に掛け続けている。このように魔法による事象改変を短時間で終了すると同時に同じ魔法を新たに発動することで魔法の重ね掛けによる要求干渉力の増大を防ぐとともに、経過時間に対する想子消費量の指数関数的増大の問題を回避している。また魔法式が小さいのは、継続使用時間を延ばす為でもある。それでも作用中は常に術者の想子を消費し続けるため、一般的な魔法師には長時間の飛行は難しい。なおこの術式は『ループ・キャスト』によるものではないが、CADにより自動的に魔法を連続発動しているという意味では同じである。 - マルチスコープ[Ⓝ劣-3-314]
- 音の情報強化[Ⓝ劣-16-171]
――肉体に有害な「音」に対する常駐型の防御魔法。 - 甲冑〈パンツァー〉[Ⓝ劣-SS-336∼338]
――西城レオンハルトはこの魔法の継続使用に慣れており、ずっと魔法を発動し続けているように見えて時々魔法を更新せず切断している。しかし一方的に攻撃され続けるという状況に慣れていないリンダ=ヴァールハイトは、この魔法の継続使用中に想子枯渇の兆候を示した。 - 常駐型重力制御魔法[Ⓝ劣-24-2]
――恒星炉に用いられている。 - 術式斬壊〈グラム・スラッシュ〉[Ⓝ劣-32-140,管補]
――想子ブレード創出の魔法は『ループ・キャスト』による常時発動型で、いったん起動すれば終了する為の魔法を使うまで連続発動し続ける。 - 滑空[Ⓝキ-5-172]
- ファランクス[㊮GB-劣1-4-28]
――『ループ・キャスト』に依存しない常駐型魔法の代表例。この術式の継続時間はごく短いものだが、「二回目以降の操作を必要としない連続発動」という条件を満たしているため常駐型魔法に分類される。
以上の他、『身体強化』や『リアクティブ・アーマー』など、明記はされていないが常駐型に分類されるであろう魔法は多々あると思われる[管補,管推]。


