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魔 法 と は 何 か ?
この疑問は、『魔法科』ファンの多くが感じることだと思います。
本wikiは、魔法を含めたいろいろな疑問を解消したい、この世界を解き明かしたい、『魔法科』という作品の手引きのようなものを作ってみたい、という想いで始めたものです。
それが大きな魅力のひとつなのですが、一方で緻密すぎて分からないというジレンマを生んでいます。
おまけに科学的知識も要求されるので、なおさら分からなくなります。
僕はこの悩みについて、wiki化によって解決を図れないかとチャレンジしてきました。
しかしこのやり方では、結局のところ作中に散らばっている情報を取りまとめているに過ぎず、体系的に整理できないため、全体像が一向に見えてきません(あまりに細かい情報まで取り込んでいることも大きいでしょうが)。
①事象の変化は情報として刻まれる
②情報の改変を通じて事象を改変する
この2点は、何となく分かる気がします。
イデアなる存在を前提とすれば、「そういうもの」として受け入れることができます。
しかし、③事象改変を起こすためにはイデアへのアクセスが必要という点については、必要であることは分かりますが、具体的なアクセスの仕方がイメージできません(当たり前)。
そして、
④魔法師ならば誰しもがイデアにアクセスしエイドスを認識できる
⑤イデアを通じた認識は映像としてではなく「概念」として流れ込んでくる
⑥『精霊の眼』ではイデアの中のエイドスを意識して個別に見分けることができる
⑦意識して無意識を動かすことにより魔法式を構築する
およびこれ以降に続く様々な理屈は、わからないことばかりです。
これまで何とか理解しようとあがいてきましたが、そもそもの話、魔法にまつわる重要設定である物理次元・イデア・精神の次元を正しく理解できるはずがありません。
どうしても乗り越えられない壁が、ここにあります。
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しかし先日、あるマンガを読んで、ちょっとした気づきを得ました。
ひょっとすると、これら3つの次元のことを、正確に理解する必要は無いのかもしれません。
それよりも、もっと分かりやすい事例と対比することで、理解しやすくなるかもしれません。
つらつら考えているうちに、この「分かりやすく対比できそうな組み合わせ」を見つけました。
すなわち、
①情報体次元はインターネット世界に、
②物質体次元は仮想空間に、
③精神体次元は現実世界に、
それぞれ置き換えることができるのではないか、ということです。
……原作中で、佐島先生はしょっちゅうコンピュータ言語的な表現をしているので、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが……。
図にすると、次のような感じになります。
仮想空間はVRゴーグルをのぞき込むタイプではなく、『マトリックス』や『ソードアート・オンライン』のようなフルダイブ型のイメージです。
魔法科世界と現実世界のそれぞれにおいて、これらの次元/空間は「情報」「意思」などのキーワードによって、似たような形で結びつけることができそうです。
あくまで「似ている」「対比できそう」という話なので、細部まで完璧に一致するはずはないと思いますが、「魔法を理解する」という目的には有効そうに思えます。
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このカテゴリーでは上記の対比に照らしながら、それぞれの次元、サイオンとプシオン、イデアとエイドス、思考と感情、情報や認識、魔法の仕組みと様々な魔法、精霊やパラサイト、美月が見ているエネルギーの移動、念、魂魄、生と死、などといった項目について、可能な範囲で考察してみたいと考えています。
僕は、他人の魔法考察記事・動画をあえて読まない・見ないようにしているので、もしかしたら、このような対比は既に誰かが行っていることかもしれません。かなりありふれた発想だと思うので、ありそうな気はします。
まぁ、何事もチャレンジということで、少し考えてみます。
※wiki化はwiki化で続けていきます。