核兵器テロ未遂事件【かくへいき・てろ-みすいじけん】は、アメリカ合衆国で1999年、人類滅亡の預言を実現しようとした狂信者集団が核兵器によるテロを起こそうとした事件。特殊な能力(『核分裂阻止フィールド』;当時は超能力と呼ばれていた異能)を持った一人のアメリカ人警察官によって阻止された。しかしこの魔法は負荷が大きく、その警察官――「最初の魔法師」と呼ばれているらしい――は、たった一度発動しただけで寿命を縮め、若くして命を落とした[Ⓝ劣-1-12,12-22,14-26,暗-1-41,キ-6-126,㊮GB-劣1-1-19,管補]。
この事件は、近代以降で最初に魔法が確認された事例とされている。核の抑止力に頼っていた大国は最初はその能力を恐れたが、しかしすぐに利用することを考えた。その能力を独占できれば、敵国からの報復を恐れずに核兵器を使用できるからである。つまり、「持っているだけで使えない兵器」が「実際に使用できる兵器」に変わることになる[Ⓝ劣-1-12,14-26,暗-1-41,㊮GB-劣1-1-19,管補]。
この事件を受けて、当時のアメリカ政府は世界中に捜索のエージェントを派遣。警官と同じ超能力の持ち主は見つからなかったが、捜索の過程で予想以上に多数の超能力者が発見された。これによって、超能力は純粋に先天的なもの(突然変異で備わる能力)などではないこと、精神の力で物理現象に干渉する力は人間が持つ才能であることが判明した[Ⓝ暗-1-42,㊮GB-劣1-1-19,管補]。
列強を始めとした各国で超能力の研究が進められるうちに、古式魔法師たちも少しずつ表舞台に姿を見せるようになった。これが現代魔法の出発点で、結果として「超能力」は「魔法」によって再現できるようになり、魔法は伝説や御伽噺の産物ではなく現実の技術・技能となっていった[Ⓝ劣-1-12,12-22,14-26,暗-1-41・42,㊮GB-劣1-1-19,管補]。
その過程で魔法技能の開発から魔法師の開発(人間の改造)へと舵が切られ、「超能力者」から「魔法技能師」という新たな「種族」が開発された[Ⓝ劣-12-22,管補]。
このような経緯から現代魔法の開発はその初期段階において、核の脅威に対抗する手段、具体的には核分裂の停止、制御、放射線の遮断、無害化を主目的としていた[Ⓝ劣-14-26]。

