風足

風足【ふうそく】は、空澤兆佐が操る高速走法。体術に魔法を組み込んだもの。100mを5~6秒で走ることができる(時速に換算すると60~72km/h ほどとなる)[Ⓝ夜闇-1-162,管補]

自身の肉体に作用する慣性を制御することで走る速度を上げるものだが、制御があまりに細かすぎるため、黒羽文弥は「自己慣性制御魔法工程を増やすだけでは真似できそうにない」と考えている[Ⓝ夜闇-1-163,Ⓒ夜闇-2-87,管補]

仕組み

この魔法を使っているとき、空澤兆佐は特殊な走法などはせず普通にスポーティな走り方、すなわち蹴り足による加速と軸足による支持・減速を繰り返す走り方をしている[Ⓝ夜闇-1-164,管補]

走るという行為も歩くという行為も、地面を蹴る足(蹴り足)で前に進む動作と、踏み出した足(軸足)で身体からだを支える動作の繰り返しで成り立っている。身体を支える動作には身体を止めるという側面もある。(慣性中和によって)慣性が作用しない状態となれば、蹴り足で生み出した推進力は軸足が体重を受け止めた際にかなりの部分が相殺されてしまう[Ⓝ夜闇-1-163・164,管補]

(したがって)自己慣性制御魔法で高い速度を得る為には、身体の重心が軸足の設置点を越えた時点で慣性を中和し、蹴り足を利かせる時点で慣性中和を最大にし、推進力が速度に変わった時点で慣性を戻し、軸足が着地する一瞬だけ慣性を中和して、着地が完了し軸足に体重が乗った瞬間に再び慣性を戻す、という細かい調整が必要になる。それを全て、一歩ごとに繰り返し行わなければならない[Ⓝ夜闇-1-164,管補]

(以上の理由から)黒羽文弥はこの高速走法について「(自己慣性制御魔法の細かな切り替えの)操作は魔法の工程の積み重ねで行っているのではなく、肉体の動作に合わせて自動的に行う仕組み、エージェントのようなもの(=SB?)に魔法の制御を代行させる古式魔法の術式なのだろう」と推測している[Ⓝ夜闇-1-164,Ⓒ夜闇-2-87,管補,管推]

また空澤は自分に作用する重力と慣性に干渉するだけでなく、自分の身体も操作している。幾ら重力と慣性の負荷が減っても、足の回転が変わらなければ人外の速度は出せない。(ゆえにこの魔法の実行には)足およびそれに連動する身体の動きを速める技術(=体術)も必要となる[Ⓝ夜闇-1-244,管補,管推]

備考

  • 忍術使いの家系である空澤家の家伝の魔法は、高速移動火薬の操作である[Ⓝ夜闇-1-152・157・243,管補]
  • 『風足』は、現代魔法自己加速魔法よりも効率は落ちる[Ⓝ夜闇-1-244]
  • 黒羽文弥は、「『神行法』も(エージェントのようなものに魔法の制御を代行させるという意味合いで)『風足』と似たようなシステムの魔法なのかもしれない」と考えを巡らせている[Ⓝ夜闇-1-164,Ⓒ夜闇-2-87,管補]
  • 関東北東部暴動事件の勃発直前、空澤兆佐が「自走車に匹敵する速度」で走っていく場面があるが、先述の通り『風足』を使うと時速60~72km/h程度は出るので、この時使っていた魔法が『風足』であったとしても矛盾は無い[Ⓝ夜闇-1-162,メ-10-263,管補,管推]
  • 空澤は『雷足』という魔法も使えるが、この魔法は『風足』とは違って直線的にしか動くことができない。また周囲の状況も限定的にしか知覚できない[Ⓝ夜闇-1-168]
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