wiki記事誓約〈オース〉のラストの補足部分の詳述です。
根拠が薄くwikiの趣旨に合わないと判断し、wikiではなくブログ記事として残しておきます。
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司波達也は無意識領域の一部を使って司波深雪の周囲を常時(熟睡中も含め、掛け値無しに24時間)『精霊の眼』で監視している。これについて原作6巻では「(達也は深雪を)監視するように魔法を掛けられている」と記述されている。
また7巻ラストの深雪と四葉真夜の会話の中では、「叔母様、ご懸念には及びません。兄の力は、常にわたしを守護しておりますので」「ああ、そうだったわね。貴女の方から鎖を解くことはできても、達也さんの方から誓約を破棄することはできないのですものね」というやりとりがある。
さらに19巻には「深雪に危機が迫れば(達也は)どんな深い眠りにあっても即座に覚醒する。それは百パーセント確実に作動するシステムである」旨が記述されている[Ⓝ劣-6-89,7-318,19-97,管補]。
これらの記述から、「達也が常時深雪を監視しているのは『誓約』の魔法によるものではないか」という考えが自然と脳裏に浮かんだ。
まず6巻の記述から、「深雪を常時監視する魔法」が達也に掛けられていることは明らかである。
次に19巻の「百パーセント確実に作動するシステム」という記述について、「熟睡していても必ず覚醒する」など、いくら達也でもあり得ないだろうと思う。
そのうえで「システム」という表現がなされていることから、やはり達也にはそのような「システム」が仕掛けられているのだろうと思われる。
6巻の記述と紐付けて考えれば、この「システム」とは「常時監視の魔法的システム」を意味するのだろうと想像できる。
そして7巻において、深雪が「兄の守護の力」について述べ、それを受けて真夜は「達也は誓約を破棄できない」とルビ付きで返している。
このやりとりを素直に受け止めれば、「達也には深雪を守護するよう『誓約』を掛けられている」のだろうと想像できる。あるいは、達也が自分で自分に『誓約』をかけているのかもしれない。これが6巻と19巻で語られている「常時監視の魔法的システム」なのかもしれない。
根拠としてはかなり薄いのであくまでも「仮定に仮定を重ねた推測」としか言えないが、この推測が仮に正しいとすれば、その場合は『誓約』の解呪時に、この「守護の監視魔法の『誓約』」はあえて解呪しなかったのだろう(達也はそれだけは絶対にしないはず)。
また、19巻の会話の続きで深雪は「今すぐわたしに割いているリソースを開放してください」と言い、達也は「俺の感情的な問題でできない」と返している[Ⓝ劣-19-97・98]。そして、この周辺の表現からは「達也が深雪から『眼』を離すことは理屈的には実行できるのだが、感情的にできないだけ」と読み取れる。ここから、もしも達也の守護の監視魔法が『誓約』によるものだという推測が正しい場合には、その一時的解除の「鍵」は達也自身が持っているものと考えられる。
さらに、深雪が達也に「リソースを解放する」よう頼んでいることから、深雪はこの守護魔法に干渉できないのであろうことも想像がつく。これは「達也自身が自らに守護の監視魔法を強制している」ことの裏付けにもなるだろう。
最後に、7巻の真夜の「誓約」というルビ付きの言い回しについて。
ここまでの内容を踏まえてさらに深読みすると、7巻の真夜の「誓約(せいやく)」というルビ付きのセリフは、達也自ら自身に掛けた監視・守護の『誓約』の魔法を指すと同時に、「妹を守る」という(魔法的な意味ではなく、兄としての誓いという意味での)「誓約」も指す、というダブルミーニングになっているのかもしれない。
いつか答えが見つかるといいなぁ……

