俱利伽羅剣(くりからけん)は、俱利伽羅竜王が巻き付いている諸刃の直剣を炎で作り出す古式魔法。不動明王の降魔の利剣(不動明王が右手に持つ、仏教における三毒を破る智慧の利剣)を模ってその力を借りる術式で、その象徴する力は「魔」を断ち切ること。現代魔法に当てはめて言えば、魔法が発動中の対象に触れてエイドスに上書きされた魔法式を破壊する対抗魔法の一種になる[Ⓝ劣-15-210・228,㊮GB-劣3-6巻-24]。
一条将輝が展開した運動ベクトル反転障壁は、実際に切り裂かれ無効化された[Ⓝ劣-15-210]。炎の剣で攻撃もできるため、攻撃と対魔法の効果を備えた魔法と言える[㊮GB-劣3-6巻-24]。
下手な術者では自身の魔法も無効化されるため、維持し続けるのがとても難しい。魔法発動の基点は術者の手だが、『俱利伽羅剣』は炎に接触した魔法を無効化するので、刃でない部分を持っていようと関係が無い。本来は具象化した炎の剣を手とわずかな隙間を空けて保持し続ける必要があり、その技量が無い魔法師には絶対に使えない[Ⓝ劣-15-229,管補]。
他の魔法師が術式を発動して強制的に使わせることは可能だが、俱利伽羅剣の炎は具象化した本物であるため、強制的に使わせられた相手は手が燃える[Ⓝ劣-15-209∼211・229]。
一条将輝と七草真由美が対峙した伝統派の古式魔法師らの場合にはまず服が燃え、また右手の肘から先が黒く炭化してタンパクの焼ける嫌な臭いが漂った。時間とともに腕は焼け落ち細くなり、最終的に肘から先はほとんど残らなかった[Ⓝ劣-15-209∼212]。


