ジークフリート

©2016 佐島 勤/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊 /劇場版魔法科高校製作委員会

ジークフリート(Sieg friedは、西城レオンハルトが切り札としている、攻防一体の魔法[Ⓝ劣-SS-334,Ⓝ㊕美獣-下-31]

自分自身の肉体を「硬化」する肉体不壊化ふえか魔法[Ⓝ劣-SS-340,Ⓝ㊕美獣-下-32]

原理

肉体を構成する分子の相対位置について、外部からの変更を受けつけないようにする魔法。魔法発動時点の分子の相対位置を固定するのではなく、常に肉体が決定した今この瞬間の・・・・・・・・・・・・・相対位置を固定するように作用する。伸縮する皮膚筋肉、曲げられた骨格がそれ以上変形も変質もしないようにする[Ⓝ劣-SS-340,Ⓝ㊕星呼-171,Ⓝ㊕美獣-下-32]

特徴

『ジークフリート』は、肉体「情報」を維持することで、外的な力による変化をキャンセルする[Ⓝ㊕星呼-172]

外部から肉体に加えられた刺激を相殺する力場を作り出し、外的な力による変化をキャンセルする。刃や銃弾も通さず、刺突・切断・打撃・圧迫による損傷も通さない。アルカリによる変質も受け付けない。電撃を受けても、電流は皮膚の表層を流れるにとどまる。皮膚と筋肉組織を透過するものでない限り、電磁波の影響も受けない[Ⓝ劣-SS-340・341,Ⓝ㊕星呼-172,Ⓝ㊕美獣-下-33・34]

デメリットもあって、この魔法を使用すると著しい空腹状態に陥る。『ジークフリート』は外部からの熱すら遮断する一方で、肉体から放出する熱は遮らない。これを熱交換の観点から見ると、『ジークフリート』を発動中の魔法師は厳寒期の極地の寒気に曝されているに等しく、発動中の術者の細胞は体温を維持するために全力でエネルギーを生産している。このため、身体に蓄えた栄養分、カロリーを消費し尽くしてしまう[Ⓝ劣-SS-346・347,Ⓝ㊕美獣-下-50]

使用履歴

1回目

  • 日時:2095年12月24日
  • 場所:竹芝埠頭公園[Ⓝ㊕美獣-下-5]
  • 状況:尾上旭との交戦中に使用[Ⓝ㊕美獣-下-31]

2回目

  • 日時:2096年8月15日
  • 場所:東富士演習場[Ⓝ劣-SS-]
  • 状況:リンダ=ヴァールハイトおよびエマ=ヴァールハイトと交戦中に使用[Ⓝ劣-SS-]

3回目

  • 日時:2096年3月30日
  • 場所:南盾島[Ⓝ㊕星呼-171]
  • 状況:南盾島事変にて、ラルフ・アルゴルと交戦中に使用[Ⓝ㊕星呼-171]

4回目

  • 日時:2097年7月1日
  • 場所:座間基地付近の公園(座間谷戸山公園?)[Ⓝ劣-26-291,管推]
  • 状況:アレクサンダー・アークトゥルスが放ったトマホークを受け止めるために使用[Ⓝ劣-26-305・306]

その他

  • 佐島勤いわく「『魔法を使うと腹が減る』という設定は、結構気に入っている」[Ⓝ劣-SS-358]
  • ドイツの古い伝説に登場する不死身の英雄、ジークフリートの名を冠せられた魔法で、「龍の血で不死身を得たジークフリート」の如き肉体を術者に与える[Ⓝ㊕星呼-171]
  • 一点に集中した物理的な衝撃を受けると、これを無効化するために『ジークフリート』が活性化し、余剰想子光がまるで火花のように飛び散る[Ⓝ㊕星呼-172]
  • 『ジークフリート』は肉体を硬化する魔法であり、身に着けている物を硬化するものではない。ゆえに『甲冑』 パンツァー とは異なり、『ジークフリート』の発動に使用しているCADが硬化されることはない[Ⓝ㊕星呼-177]
  • 『ジークフリート』発動状態で敵を攻撃すると、術者の「動作」(生体分子の相対座標の内部要因による変更)が終了するまで、外部からそれを止めることはできない[Ⓝ㊕美獣-下-33]
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