異性装【いせい-そう】は、女性が男装を、あるいは男性が女装をすること[Ⓝ劣-27-292]。
黒羽亜夜子によれば「ある種の古式魔法の威力を高める効果がある」とのことで、黒羽文弥は2097年7月の巳焼島襲撃事件において巫女の装束(上が白の単衣、下が緋袴、履き物は白い足袋に草履)を纏い、またウィッグはいつものボブカットではなくロングストレートを背中で一つに束ねた姿でパラサイト封印の儀式を行った。この封印術式は本来ならば5人以上の術者が必要となるが、異性装の文弥はこれを一人でこなした[Ⓝ劣-27-291∼294,管補]。また2100年秋に日立市の星神封印が破壊された際には無秩序な霊的エネルギーの奔流が解放されたが、このとき巫覡の素質を持つ文弥は特に大きな影響を受けた。元々「精神」に接続する魔法の使い手は霊的感受性が高い傾向にあるが、文弥は素性を隠す為の変装として異性装を多用してきたことで「境界の者」としての素質を図らずも育てており、その「素質」が制御を失った霊的エネルギーの受け皿となってしまった[Ⓝメ-11-31]。

